オジー・オズボーン「次にロックの旗を掲げるのは誰だ?」
オジー・オズボーンは、最近、ロック・スターと呼べる華のあるアーティストが少なく、誰がミュージシャンで誰がクルーだかわからないそうだ。
◆オジー・オズボーン画像
UKの音楽誌『Kerrang!』のインタビューで「最近、音楽はロック・スター不足に苦しんでいるのではないか?」と質問されると、こう答えた。「本当にその通りかもしれない。正直、この先、誰が旗を掲げていくのかわからない。でも、誰かが早くそうしてくれることを願っている。俺らはもう若くないんだから」
そして、「あなたにとっての究極のロック・スターは?」との質問に、デヴィッド・ボウイの名前を挙げた。「デヴィッド・ボウイが思い浮かぶ。彼はヴィジュアルでも音楽でもいつもオリジナルだ。最近、俺は誰がバンドで誰がクルーなのかわからず、困っている。誰もロック・スターに見えない!」
ロック・スターの欠如に関しては、過去にアリス・クーパーやキッスも苦言を呈している。アリス・クーパーは「何よりも俺がイラつくのは、いまの若いバンドがロック・スターになるのを恐れているってことだ。まわりに溶け込みたくて歌っているだろ。“面倒くさいものにはなりたくない、目立ちたくない、異常にはなりたくない、どこにでもいる奴になりたい”って感じだ。俺はホントに思うよ。あの世代には大量のテストステロン(男性ホルモン剤)の注入が必要だって」と、ポール・スタンレーは「ロック・スターが隣に住んでいる奴のように見えるっていう考えは、金を払うに値しない。音楽であろうが映画であろうが、人々は実物以上のものを求めている。今はなんで、そういうのが少ないんだ? そうあるのは簡単じゃないからか?」と話していた。
Ako Suzuki, London