ジェイ・Z&カニエ・ウェスト、無許可によるサンプリングで訴えられる

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1960年~70年代に数々のブルース/ソウルのヒット曲を生み出した著名なミュージシャンのスライ・ジョンソンが、ヒップホップ界のスーパースター、カニエ・ウエストとジェイZによる最新アルバム『ウォッチ・ザ・スローン』に無許可で楽曲をサンプリングされたとして訴訟を起こした。

10/14(金)にイリノイ州連邦法廷に提出された訴状によると、ジョンソンはウエストとジェイZに加えユニヴァーサル・ミュージック・グループとデフ・ジャムに対して訴えを起こしており、8月にリリースされた『ウォッチ・ザ・スローン』に収録されているカーティス・メイフィールドをフィーチャーした曲「ザ・ジョイ」の中で、ジョンソンの楽曲「ディファレント・ストロークス」の一部を彼の許諾なしに勝手にサンプリングしたうえ、名前のクレジットも使用料の支払いもないとしている。

ジョンソンの言い分によると、そもそもウエストは「ディファレント・ストロークス」を自身のソロ・アルバム『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー』に使用することを切望していたそうだが、発売までに許諾が降りずに断念したという。しかしそれでも諦めきれなかったウエストは、その後リリースしたジェイZとのコラボ・アルバムに無許可のまま楽曲を使用したとして、ジョンソンは「これは意図的な不正だ」と非難している。

ここ数年、ベテラン・ミュージシャンたちは若手アーティストの多くが無許可でサンプリングすることに敏感になっており、今回のジョンソンを始めマイケル・ジャクソン、ジェファーソン・エアプレイン、サイプレス・ヒルのように法的手段に訴えるケースも出ている。ちなみにジョンソンはこれまでにも同様の訴えを起こし、ウータン・クランやキッド・ロックからサンプリング使用による支払いを確保している。

◆ニュース提供:ビルボード
◆BARKSビルボード・デイリーニュース・チャンネル
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