Versailles、発売直前「Holy Grail」初のメンバーインタビュー
美しさと激しさを兼ね備えたサウンド、深遠なる独創的ストーリー、煌やかなヴィジュアル。そういった様々な要素を高次元で融合させた世界観を提示してきたVersaillesが、通算3枚目となるフル・アルバム『Holy Grail』を完成させた。
◆「MASQUERADE」PV映像
ここではBARKSに到着したVersaillesオフィシャルインタビューをお届けしよう。
矢継ぎ早に繰り出されるドラマティックな楽曲群。バンドを率いるKAMIJOは「サウンド面を含めて、統一感というものはすごく大切にした」と大局的なアプローチを語るが、その仕上がりのよさは、まさに期待通りのものと言っていいだろう。
「その“期待通り”というものは、すごく意識しましたね。お客さんが想像しているものと、自分たちが求めているVersaillesというものが、バッチリ合ったアルバムなんじゃないかな。クラシック、ポップス、メタル……いろんな音楽を聴いている人がいると思いますが、そのすべての人にとっての入口になれているような気がします」──HIZAKI
「この『Holy Grail』のために、ずっと溜めていた部分があるんですよ。それはサウンド面でも衣装の面でもそうなんですが、前作の『JUBILEE』(2010年1月)以降、いろんなものを耐えて、耐えて、それを一気に放出した感はあります。きっと自分たちにある種の余裕が生まれたんでしょうね。そのうえで、このアルバムまでの道筋だけを作っておいて、中に大きな城を用意できたというか。かといって、入口が狭いわけでもないと思うんですよ」──KAMIJO
もちろん、これまでの作品において、彼らが手加減していたわけではない。それは足跡を振り返ってみれば明らかだ。ただ、いかに最高の形でVersaillesを提示するか。その意欲的な挑戦が、このタイミングでさらに開花したと解釈すればわかりやすいだろう。
「やっとここまでこれたなと。楽曲のクオリティにしても、サウンドの作り方にしても、一段階じゃなくて、確実に二段階、三段階ぐらい、一気にステップ・アップできた手応えがありますね」──YUKI
サポート参加を経て、2010年9月に正式加入したMASASHIの言葉も、現在の彼らが有する求心力を客観的に分析している。
「いろんなバンドをやってきて思うんですが、演奏にしろヴィジュアルにしろ、Versaillesはみんなのプロ意識がすべての面で高い。それはすごく感じますし、バンドとしての強みだと思いますね」──MASASHI
KAMIJOはその象徴的な具体例の一つとして、Versaillesのスタイルを確立させるうえで不可欠なプレイアビリティを挙げる。
「エネルギッシュな演奏で感情を表現するのは、とても大切なものですよね。ただ、情景描写というところに至っては、正直、(一般的には)難しいとされていたと思います。でも、今のVersaillesは楽器でそれが実現できている。水を得た魚のように、みんなが活き活きと情景と感情を描き出せるんですよ」──KAMIJO
シンセ・アレンジとも同調したバンド・サウンドの充実ぶりには目を見張るものがある。収録時間は70分を超えるが、その構築美を維持したまま、疾走感をもってこの一大絵巻が聴き手の内面に入り込んでくるから、なおさら興味深い。
「全体的に歌が聴きやすくて……カラオケでも歌いたくなるんじゃないかと(笑)。印象的には、いい意味でマニアックさはちょっと減ったと思うんですよね。頭から最後まで自然に聴けると思うんですよ。でも、改めて音楽の楽しさと同時に厳しい部分、追究していくことの大変さも実感しましたね」──TERU
「今回のアルバムって、曲を聴いたときに、すごく風景が浮かんでくるんですよ。そういう意味では、究極のヴィジュアル系の曲をやってるなぁと思いますね」──HIZAKI
続く
◆Versaillesオフィシャルサイト
◆「MASQUERADE」PV映像
ここではBARKSに到着したVersaillesオフィシャルインタビューをお届けしよう。
矢継ぎ早に繰り出されるドラマティックな楽曲群。バンドを率いるKAMIJOは「サウンド面を含めて、統一感というものはすごく大切にした」と大局的なアプローチを語るが、その仕上がりのよさは、まさに期待通りのものと言っていいだろう。
「その“期待通り”というものは、すごく意識しましたね。お客さんが想像しているものと、自分たちが求めているVersaillesというものが、バッチリ合ったアルバムなんじゃないかな。クラシック、ポップス、メタル……いろんな音楽を聴いている人がいると思いますが、そのすべての人にとっての入口になれているような気がします」──HIZAKI
「この『Holy Grail』のために、ずっと溜めていた部分があるんですよ。それはサウンド面でも衣装の面でもそうなんですが、前作の『JUBILEE』(2010年1月)以降、いろんなものを耐えて、耐えて、それを一気に放出した感はあります。きっと自分たちにある種の余裕が生まれたんでしょうね。そのうえで、このアルバムまでの道筋だけを作っておいて、中に大きな城を用意できたというか。かといって、入口が狭いわけでもないと思うんですよ」──KAMIJO
もちろん、これまでの作品において、彼らが手加減していたわけではない。それは足跡を振り返ってみれば明らかだ。ただ、いかに最高の形でVersaillesを提示するか。その意欲的な挑戦が、このタイミングでさらに開花したと解釈すればわかりやすいだろう。
「やっとここまでこれたなと。楽曲のクオリティにしても、サウンドの作り方にしても、一段階じゃなくて、確実に二段階、三段階ぐらい、一気にステップ・アップできた手応えがありますね」──YUKI
サポート参加を経て、2010年9月に正式加入したMASASHIの言葉も、現在の彼らが有する求心力を客観的に分析している。
「いろんなバンドをやってきて思うんですが、演奏にしろヴィジュアルにしろ、Versaillesはみんなのプロ意識がすべての面で高い。それはすごく感じますし、バンドとしての強みだと思いますね」──MASASHI
KAMIJOはその象徴的な具体例の一つとして、Versaillesのスタイルを確立させるうえで不可欠なプレイアビリティを挙げる。
「エネルギッシュな演奏で感情を表現するのは、とても大切なものですよね。ただ、情景描写というところに至っては、正直、(一般的には)難しいとされていたと思います。でも、今のVersaillesは楽器でそれが実現できている。水を得た魚のように、みんなが活き活きと情景と感情を描き出せるんですよ」──KAMIJO
シンセ・アレンジとも同調したバンド・サウンドの充実ぶりには目を見張るものがある。収録時間は70分を超えるが、その構築美を維持したまま、疾走感をもってこの一大絵巻が聴き手の内面に入り込んでくるから、なおさら興味深い。
「全体的に歌が聴きやすくて……カラオケでも歌いたくなるんじゃないかと(笑)。印象的には、いい意味でマニアックさはちょっと減ったと思うんですよね。頭から最後まで自然に聴けると思うんですよ。でも、改めて音楽の楽しさと同時に厳しい部分、追究していくことの大変さも実感しましたね」──TERU
「今回のアルバムって、曲を聴いたときに、すごく風景が浮かんでくるんですよ。そういう意味では、究極のヴィジュアル系の曲をやってるなぁと思いますね」──HIZAKI
続く
◆Versaillesオフィシャルサイト
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