[クロスビート編集部員リレー・コラム] 荒野編「ガイデッド・バイ・ヴォイセズ」
ガイデッド・バイ・ヴォイセズが1993~1996年のラインナップで再結成した。このメンバーで残した『Bee Thousand』(1994年)はロウファイ名盤として名高いし、キャッチーな佳曲揃いの『Alien Lanes』は「A Salty Salute」をストロークス、「Game Of Pricks」をジミー・イート・ワールド、「My Valuable Hunting Knife」をモーション・シティ・サウンドトラックがそれぞれカヴァーしている人気作だ。バンドは9月下旬から全米ツアーを敢行。前座にブリッツェン・ トラッパーを迎えたラスト3公演のチケットはすでに完売しており、11月にはジミー・ファロン司会のTVショウ『Late Night』にも出演するそうだ。
GBV祭の裏で、多作家ロバート・ポラード(Vo、G)は地道にリリースを重ねている。6月には2010年になって2枚目のソロ作『Moses On A Snail』を発表したほか、ジョン・モーエン(Dr:元スティーヴン・マルクマス&ザ・ジックス~ディセンバリスツ)を含むトリオ、ボストン・スペース シップスも絶好調。3月のEP「Camera Found The Raygun」に続いて、通算4枚目のスタジオ・アルバム『OurCubehouse Still Rocks』を発表した。内省的なソロ作に比べて、こちらはスカッと明快。1970'sロックやパワー・ポップへのオマージュ的性格が強く、1990年代のGBVや初期ウィーザーがツボな人なら気に入ってくれそうな世界だ。胸キュンな「Come On Baby Grace」を筆頭に、泣けるメロ満載。GBVもいいけどこっちもね!
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