女子JAZZ部発足、女子がジャズを楽しんだっていいじゃないか
ウイスキー片手に煙草をふかし、眉間にシワを寄せて聴きこむばかりがジャズじゃない。女子がひとりでジャズを楽しんだっていいじゃないか。そんな意図の元、女子のための倶楽部“女子JAZZ部”が発足したのをご存じだろうか。
そもそもの伏線はこうだ。1990年代に『JAZZを聴きたくて』という、シチュエーション別にジャズの名曲をコンパイルした企画盤がブームになり、シリーズ化された。その時代にジャズに目覚めた女性が今もブルーノートやコットンクラブにひとりでも足を運び、ジャズを楽しんでいるという事実がひとつ。
また、2000年代になると、女子高生のビッグバンドの活動を描いた映画『スウィングガールズ』がヒット。その影響もあり、今高校、大学のビッグバンドには女性部員の数が圧倒的に増えている。さらに2010年の今年、“毎日、女子ジャズ。”というキャッチコピーで話題となった島田奈央子の著書『Something Jazzy』(駒草出版)がヒット。関連イベントに女性ファンが殺到したり、同名タイトルのコンピレーションが企画されるなど、大いに盛り上がっているということがもう一つの事実だ。
ジャズに対する静かだが確かな支持がいま再び大きな渦となり、あらゆる世代の女性がジャズを知りたいと、このジャンルに注目している。
そこで発足したのが、この“女子JAZZ部”だ。
「ジャズを聴きたい」という女性が増えではいるが、彼女達の悩みは、どこからどのように聴いたら、自分の好みに合うのかがわからないということ。そのための適切なガイドがないということ。“女子JAZZ部”は、そんな女性達の入口となり、もっと幅広く深くジャズを知りたいと思っている彼女達の気持ちに応えることを大きな目的にしている。
女子JAZZ部の部室は、インターネットサイト“女子JAZZ部”。入部できるのは全世代の女性。サイト内のメールにて応募するだけで入部できる。この部室では、アーティスト・インタビューなどマガジンスタイルの記事展開に加えて、用語辞典機能、ガイドブック機能備えており、テーマごとの特集記事、レジェンド紹介、いま聴きたい1枚、インフォメーション、部員のメッセージなどで構成されている。
部員にはメールマガジンの発信、プレゼントなどのサービスもあり、将来的に部員同士が交流できるようなイベントを企画しているということだ。
聴いてみると奥が深いジャズの世界。女子だからといって、この魅力的な世界に踏み込まないのは、とっても損なこと。入部して、ジャズの世界を楽しんでみてはいかがだろうか。
◆女子JAZZ部
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