増田勇一の『今月のヘヴィロテ(11月篇)』

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サンフランシスコ日記にかまけて更新が遅れていた“11月度の聴きまくりリスト”をお届けしたいと思う。ちなみに表記の順番に深い意味は皆無。ふと気がつくと欧文表記のものが妙に多い月になってしまった。

●DEAD END『MEAMORPHOSIS』
●D'ERLANGER『D'ERLANGER』
●OUTRAGE『OUTRAGE』
●ロビー・ウィリアムス『ヴィデオ・スターの悲劇』
●ブレット・アンダーソン『スロウ・アタック』
●ビリー・タレント『ビリー・タレントIII』
●ダフ・マッケイガンズ・ローデッド『シック』
●ジェームズ・ユール『ターニング・ダウン・ウォーター・フォー・エアー』
●JOHN MAYER『BATTLE STUDIES』(輸入盤)
●JELLO BIAFRA AND THE GUANTANAMO SCHOOL OF MEDICINE『THE AUDACITY OF HYPE』(輸入盤)

各作品についてはすでにあちこちで充分に語られているはずなので、例によって改めて解説めいたことは書かずにおく。が、頻度的なところで言えば、やはり11月はDEAD ENDの『METAMORPHOSIS』をいちばんよく聴いていたように思う。たまたまリストの冒頭3組が「今はもしかして80年代末か?」と思わせるような国内バンドになったが、いずれの作品についても感服させられたのは“バンド力”の強さ。僕自身は音楽を作る立場にある人間ではないから“感服”という言い方は本来おかしいのかもしれないが、『METAMORPHOSIS』にも『D'ERLANGER』にも『OUTRAGE』にも「参った!」と降伏したくなったし、どの作品からも“音同士の会話”が聴こえてきた。妄想癖に加えて幻聴にも悩まされるようになった、というわけでは決してないので念のため。

ロビー・ウィリアムスのいやらしいほどの歌の上手さにも「参った!」し、なかなか日本盤発売が決まらなくて参っていたダフ・マッケイガンズ・ローデッドの『シック』も、ようやくリリースにいたってホッとした。リイシューも含めてガンズ関連のアイテムが一度に発売された11月だが、やはり紙ジャケ再発モノでいちばん好成績を収めているのは『アペタイト・フォー・ディストラクション』のよう。当然といえば当然の結果なのだが、この機会に是非、ダフやスラッシュ、イジー・ストラドリンの過去の作品にも目を向けてみて欲しいところだ。
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