ツェッペリン、ロンドンO2アリーナで再結成ライヴ
ここのところ、噂が絶えなかったレッド・ツェッペリンの再結成ライヴに関し、遂にRHINOレーベルから正式なプレス・リリースが発行された。日本時間9月13日0:00に発表された情報を最速でお伝えしよう。
噂は本当だった。ジェイソン・ボーナムを迎え、レッド・ツェッペリンはライヴを行なう。
アトランティック・レコードの創設者であり、音楽業界の先駆者の一人であるアーメット・アーティガンの功績を讃え、故アーメット・アーティガンのトリビュート・コンサートが行なわれることが発表された。アーメット・アーティガン教育基金のために行なわれるこのコンサートの収益は、英国/米国/トルコの大学生向けの奨学金として、加えて英国のレイヴンズボーン大学での音楽奨学金制度創設に使用されるというものだ。
<アーメット・アーティガン トリビュート・コンサート>
2007年11月26日@ロンドン O2アリーナ
レッド・ツェッペリンは、1947年にアトランティック・レコードを創設したアーティガン氏の栄誉を讃え、このコンサートのヘッドライナーとして参加する。ロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズの3人と共に、ドラマー故ジョン・ボーナムの息子であるジェイソン・ボーナムがドラムを務める。
加えて過去数十年に亘りアーティガン氏と親交の深かったピート・タウンゼント、ビル・ワイマン、リズム・キングス、フォリナー、パオロ・ヌティーニもパフォーマンスを披露する予定。なおパオロ・ヌティーニはアーティガンが目をつけた最後の英国のアーティストとなっている。
なお、チケット価格は£125。席種には座席と立見があるようだ。多大な反響が予想されるコンサートのため、チケットは完全抽選制。希望者はhttp://www.ahmettribute.com/へアクセスし、氏名の登録を行なう必要があり、後日、抽選が行なわれる。チケットの購入は当選者1名につき2枚まで。なお、“チケットは上記方法以外では購入するルートは一切ない”。既にあたかもチケットを販売しているかのような広告や記事が出回っているが、不審な情報源に惑わされぬよう注意する必要がある。
なお、偉大なるアーメット・アーティガンへの賛辞が数多く届いているので、あわせて紹介しておこう。
- ミカ・アーティガン(未亡人であり、アーメット・アーティガン教育基金会長)
- ロバート・プラント(レッド・ツェッペリン)
- ミック・ジョーンズ(フォリナー)
- パオロ・ヌティーニ
- ハーヴィ・ゴールドスミス
- ビル・カービシュリー(トリニフォールド・マネージメント=ロバート・プラント所属)
アーメットはすばらしい教育を受けたおかげで成功し、数々のアーティストを発掘することに至ったものとだと思います。才能豊かな子供達がその能力を最大限に引き出せるようにと、音楽と芸術の奨学金に賦与することは彼の希望であり、アーメット・アーティガン教育基金はその目的で創設されました。アーメットはこの機会に、レッド・ツェッペリンが再結成し、他のアーティストと一緒にチャリティ・コンサートを行うことを光栄に思っているはずです。この盛大なイベントに参加するすべてのアーティストに感謝を表明します。
ツェッペリンの時代、アーメット・アーティガンは結束と調和のよりどころとなっていました。我々にとって、彼自身がアトランティック・レコードであり、親友であり、共謀者でもありました。今回のパフォーマンスは、我々にとって長きに亘り親友だった彼の人生と仕事に対する尊敬の証です。
魅力的であり、ユーモアのセンスに富み、でも時に見せる不遜な態度に加え、アーメットの音楽に対する情熱のバランスは、私の人生の中で最高のハイライトだと記憶しています。
2年前にアーメット・アーティガンに会えたことは非常に光栄なことでした。彼のすばらしい人柄は私の人生に影響を与え、ミュージシャンとしてのキャリアを正しい方向に導いてくれました。昨年はモントルーで行われた彼の音楽人生と讃える音楽祭にも招待され、そこでベン・E.キングやロバート・プラントと一緒に歌う機会を与えてもくれました。彼は特別な存在であり、生粋の紳士だったので、他界してしまったことは非常に残念です。でも彼がこれまで携わった音楽は生きつづけるし、一生残ることでしょう。安らかに休んでください。
私が米国でコンサート・ビジネスを始めるきっかけを作ってくれたのがアーメットでした。彼は親友であり、師匠でもありました。音楽界は伝説的人物を失ってしまいました。彼のことを忘れないために、これら偉大なアーティスト達が一同に集結することは感謝の気持ちです。このイベントの収益はアーメット・アーティガン教育基金に寄付され奨学金となります。奨学金の一部は、英国で音楽を専攻する学生のために活用されています。
私に対して、親友として40年以上敬意を示してもらったことは非常に名誉なことです。このイベントを企画するにあたり、彼の携わった音楽や情熱に触れることは光栄であり、とても名誉なことです。