「マフィア」VICP-63008 \2,520(tax in) 発売中
01.ファイア・イット・アップ 02.ホワッツ・イン・ユー 03.スーサイド・メサイア 04.フォーエヴァー・ダウン 05.イン・ディス・リヴァー 06.ユー・マスト・ビー・ブラインド 07.デス・マーチ 08.ドクター・オクタヴィア 09.セイ・ホワット・ユー・ウィル 10.トゥー・タフ・トゥ・ダイ 11.エレクトリック・ヘルファイア 12.スプレッド・ユア・ウイングス 13.ビーン・ア・ロング・タイム 14.ダート・オン・ザ・グレイヴ 15.アイ・ネヴァー・ドリームド
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| ──(取材が始まってもビールを飲みながらギターを弾き続けるザックに)相変わらずビール中毒みたいだね。一体一日に何本くらい飲んでるんだい?
ザック・ワイルド(以下、ザック):たぶん……、一日に20本は飲むなぁ。ライヴのある日は特にすごいぜ。ライヴの前に飲んで、ライヴ中はカップで飲みながらやって、ライヴの後は当然飲む。ホテルに帰ってきたら晩飯を食べながら飲んで…。
──飲んでないのは寝てるときだけ?
ザック:寝てる間も飲みてぇなぁ(笑)。
──身体はどうもならないの?
ザック:キース(リチャード)だって長生きしてるだろ? そんなヤワな身体はしてないよ。ま、ちょっと腹は出てきたがな。どっちみちみんな死ぬんだから、どうでもいいやってことだよ。
──じゃ、音楽の話をしよう。前のアルバムはアコースティック中心だったけど、今回のアルバム『マフィア』はアグレッシヴでヘヴィな作品に仕上がっているね。ヘヴィさが今回のアルバムのセールスポイント?
ザック:まさにその通りだ! 前回は、エルトン・ジョンやブラック・サバスのように、ちょっとメロウな感じだった。それもブラック・レーベル・ソサイアティ(BLS)の一面なんだけど、今回はもっとヘヴィにするという意識があった。
──このアグレッシヴさは、今のザックのすべてを物語っていると思っていいのかな?
ザック:オレはアルバムを作るときはいつもベストを尽くしている。アルバムっていうのは、その時の最高のオレを切り取っているスナップショットみたいなものさ。このアルバムがBLSの歴史の中で一番のものかというと、そういうことじゃなくて、作るときは、その時のオレの最高のものを入れているということなのさ。それはレッド・ツェッペリンやブラック・サバスでも同じこと。彼らも多くのアルバムを作っているけど、一番良いものを一枚選ぶことなんてできないだろ? 作るときに常に最高のものをつくっているから、あとで見たらすべてが名盤といえるすばらしいものになってるんだよ。オジー・オズボーンのいた頃のサバスなんて大好きさ。聴くとティーンエイジャーの頃に戻っちゃうよ。
──アルバム名の“マフィア”って刺激的なコトバだよね。それも含めて、このアルバムのコンセプトを説明して。
ザック:オレにとって“マフィア”っていうのは、神でありファミリーという意味なんだ。それはまさにブラック・レーベル・ソサイアティそのものでもあり同義語なんだ。世界のどこの国でも、BLSのTシャツを着ている奴に出会ったら“おお、仲間だ。大きなファミリーの一員だ”と思えるだろ? そういうことさ。
──レコーディング・スタジオに入るまでは白紙の状態で、スタジオに入ってから曲を作っていくそうだけど、今回もその方法で?
ザック:そうだ。今回もスタジオに入ってから曲を作り始めて、最初の8日間で23曲を書いた。スタジオで曲を作る良さってのは、何が出てくるか分からない新鮮さがあること。アイデアが天から降りてきて、自分を通ってギターやピアノから音楽が流れる。そういった環境が整っているから、スタジオならインスピレーションが最高の状態になる。家では練習はするんだけど、ゴキゲンで曲に入り込めそうになると(と、目をつむってバラードを弾き語る)、子供は泣くし女房は喚く(ギャーッという叫びを上げるザック)。とにかく音楽に集中できる環境じゃないんだよ。だから、オレにとってスタジオっていうのは、外界から隔てて音楽に集中できる隔離部屋なんだ。
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