レイ・チャールズの半生を描いた映画『Ray/レイ』公開
「ソウルの神様」と呼ばれた天才ミュージシャン、レイ・チャールズの半生を描いた映画『Ray/レイ』が1月29日に公開となった。これに先立つ25日には、米アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など主要部門へのノミネートが発表され、注目を集めているが、特にレイ・チャールズに扮したジェイミー・フォックスの熱演は見事で、主演男優賞の最有力候補と目されるのも納得の出来ばえだ。自身も3歳からピアノを弾いていたというジェイミーは、歌や演奏シーンはもちろんのこと、盲目のレイ独特の動きや仕草、口調から何からすべて、完璧に本人になりきっている。
監督のテイラー・ハックフォードは、この映画を作るために15年間にわたってレイとの親交を深め、本人へのインタヴューをもとにストーリーを書き上げたという。弟の事故死、7歳での失明、母との別れ、下積み時代、差別と栄光、結婚、麻薬中毒、愛人問題など、幼少時代から実に詳細なエピソードが積み重ねられていく。いいことも悪いことも含め、ドラマティックな人生を決して美化することなく忠実に描いているので、まるでドキュメンタリーを見ているようだ。そして、なんといっても圧巻なのが、随所に挿入されるライヴシーン。レコーディングやリハーサル、クラブやホールのステージで繰り広げられる熱いパフォーマンスは、身も心も揺さぶられてしまうほど素晴らしい。
レイ本人は映画の完成を誰よりも楽しみにしながら、04年6月10日にこの世を去ったが、この作品によって彼の偉大な音楽と人生を振り返ることができるのは、1人の音楽ファンとしてとても幸せなことだと思う。
映画『Ray/レイ』予告編はこちら
https://www.barks.jp/watch/?id=1000003395
原 令美/イーフィールズ
監督のテイラー・ハックフォードは、この映画を作るために15年間にわたってレイとの親交を深め、本人へのインタヴューをもとにストーリーを書き上げたという。弟の事故死、7歳での失明、母との別れ、下積み時代、差別と栄光、結婚、麻薬中毒、愛人問題など、幼少時代から実に詳細なエピソードが積み重ねられていく。いいことも悪いことも含め、ドラマティックな人生を決して美化することなく忠実に描いているので、まるでドキュメンタリーを見ているようだ。そして、なんといっても圧巻なのが、随所に挿入されるライヴシーン。レコーディングやリハーサル、クラブやホールのステージで繰り広げられる熱いパフォーマンスは、身も心も揺さぶられてしまうほど素晴らしい。
レイ本人は映画の完成を誰よりも楽しみにしながら、04年6月10日にこの世を去ったが、この作品によって彼の偉大な音楽と人生を振り返ることができるのは、1人の音楽ファンとしてとても幸せなことだと思う。
映画『Ray/レイ』予告編はこちら
https://www.barks.jp/watch/?id=1000003395
原 令美/イーフィールズ