「キラメキ☆MMM BOP」のハンソンが名作映画をオマージュして脚光を浴びる

ポスト

1997年、メンバーの平均年齢14歳という若さとともに「キラメキ☆MMM BOP」でデビュー。世界24カ国でチャート1位を飾り、一大センセーショナルを巻き起こした兄弟バンド、ハンソン。彼らが新作アルバムに向けて制作したミュージックビデオが、YouTubeやMySpaceなどの動画サイトを中心に盛り上がりをみせている。

◆ハンソン 最新アーティスト画像、新作「Thinking 'Bout Something」のミュージックビデオ

テイラー・ハンソン、ザック・ハンソン、アイザック・ハンソンの3人の実兄弟で結成されたハンソンは、美メロとキャッチーなポップ・ロックが売りの元祖イケメン兄弟バンド。あの大ヒットから13年経ち、彼らの新作「Thinking 'Bout Something」のミュージックビデオが一風変わっていて面白いと話題になっている。軽快なエレピとホーンに乗って、首を振りながらピアノを弾き笑顔で歌うテイラー、ピアノの両脇で愉快に踊るザックとアイザック、そして、その音に乗って街中で踊りだす人々。…と、映画ファンならある作品の名シーンを思い出すのではないだろうか。

楽器をそろえるため楽器店に寄ったブルース・ブラザーズ・バンドが、店主に扮するレイ・チャールズに「このキーボードは壊れているんじゃないのかい?」と質問したところ、「そんなわけない」とレイ・チャールズが突然キーボードを弾いて歌い出す。するとバンド一行がそれに合わせて大セッション、最後にはなぜか街中の人々までが踊りだす。実はハンソンの「Thinking 'Bout Something」、かの名作『ブルース・ブラザーズ』の劇中でレイ・チャールズが「Shake Your Tailfeather」を歌う有名なワンシーンのオマージュとなっているのだ。

今回のミュージックビデオでは、レイ・チャールズ役がテイラー、主役のジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド役にザックとアイザックが扮しており、街中で老若男女が楽しく踊るシーンも見事に再現されている。この動画、ハンソンのオフィシャル・サイトにアップされるやいなや、3日間で20万以上の視聴があり、瞬く間にその軽快なグルーヴとちょっと奇妙で楽しいダンスに注目が集まった。YouTubeには、そのダンスをレクチャーする動画もアップされ、ダイエットに効くとか効かないとかという議論までもある。

ただ、こんな楽しいミュージックビデオの裏には、彼らなりの苦悩の結果がある。あまりにも早い成功を収めたゆえ、一時はいわゆる“業界”や“大人の事情”に振り回され、ドン底の時期も味わったというハンソン。しかし、やはり彼らを這い上がらせたのは音楽であり、家族であったという。この作品からは、そんなハンソンの音楽に対する喜び、楽しさはもちろん、閉めきった部屋から一気に窓を全開にしたような、開放感かつ解放感溢れるプラスのエナジーが溢れ出している。

ハンソンは、新作アルバム『Shout It Out』が7月14日にリリースとなる。


◆ハンソン オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報