ノラ・ジョーンズ、新作は名コラボの記録集

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ノラ・ジョーンズが過去10年間で行なってきたコラボレーション作品を集めたアルバムがリリースとなる。『...FEATURING』と名づけられた全18曲にも及ぶ作品で11月2日に発売、日本盤には更なるボーナス・トラックが1曲追加され、10月27日の先行発売となる模様だ。

レイ・チャールズ、ウィリー・ネルソン、ハービー・ハンコックから、アウトキャスト、フー・ファイターズなど、コラボレーターは多岐に及ぶ。ノラ・ジョーンズの交友関係の広さもさることながら、音楽的キャパシティの広さを物語るラインナップだ。

「心から尊敬するミュージシャン達から共演を依頼されると、すごく興奮して嬉しくなるわ」とノラ・ジョーンズ。「他のアーティストとの共演は自分の居心地の良いゾーンから少し離れることになるから、何が起こるかわからない。それは小さな子どもに戻って、自由な日を与えられる感じよ」と語っている。

『...FEATURING』の収録曲は、ノラのこれまでの10年のキャリア全般に及ぶものだ。2001年のチャーリー・ハンターと録音したロキシー・ミュージックのカヴァー「モア・ザン・ディス」から、直近のベル・アンド・セバスチャンとの「Little Lou, Ugly Jack, Prophet John」まで、異色コラボも数多く存在しており、結果として『...FEATURING』には、ノラ自身の4千万枚のセールスを記録している4作のオリジナルアルバムと並行して作り上げられた、もう一つのノラ・ジョーンズの歴史が刻まれることになった。

ジャズからカントリー、ヒップホップ、ロックまでノラ・ジョーンズの驚くべき音楽的多才さも示している『...FEATURING』は、アルバム中3曲はグラミー賞最優秀アルバムに輝き(レイ・チャールズ『ジーニアス・ラヴ ~永遠の愛』、ハービー・ハンコック『リヴァー ~ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』、アウトキャスト『スピーカー・ボックス~ザ・ラヴ・ビロウ』)、グラミー賞にノミネートされた楽曲もある。またノラ・ジョーンズがサイド・プロジェクトとして活動する自身のバンド(リトル・ウィリーズとエル・マッドモー)やツアーでのパフォーマンスを果たしたミュージシャン(M.ウォード、サーシャ・ダブソン等)との録音も収録される。さらに、エルヴィス・プレスリーやジョニー・キャッシュ、ジョニ・ミッチェル等の往年の名曲から、ライアン・アダムスやQティップといった革新的なミュージシャンの曲まで、実に幅広い作品が目白押しだ。

「今作に収められた多くのミュージシャンは私が幼い頃から崇拝していた人たちだけど、同年代やもっと若い人との作品もある。ミュージシャンはバラエティに富んでいるけど、一緒になって聴いても曲のヴァイヴは一貫しているわ」──ノラ・ジョーンズ

オリジナルアルバムに勝るとも劣らないノラならではの珠玉のアルバム、リリースをお楽しみに。

『...FEATURING』
TOCP-70881 2,300yen(Tax in)
2010年10月27日 日本先行発売
1.リトル・ウィリーズ「ラヴ・ミー」~エルヴィス・プレスリーのカヴァー
2.フー・ファイターズ「ヴァージニア・ムーン」
3.ショーン・ボーン「ターン・ゼム」
4.ウィリー・ネルソン「ベイビー・イッツ・コールド・アウトサイド(ベイビー、外は寒いよ)」
5.サーシャ・ダブソン「ブル・ライダー」 ~ジョニー・キャッシュのカヴァー
6.ダーティ・ダズン・ブラス・バンド「ルーラー・オブ・マイ・ハート」
7.エル・マッドモー「ベスト・パート」
8.アンドレ3000/アウトキャスト「テイク・オフ・ユア・クール」
9.Qティップ「ライフ・イズ・ベター」
10.タリブ・クウェリ「スーン・ザ・ニュー・デイ」
11.ベル&セバスチャン「Little Lou, Prophet Jack, Ugly John(原題)」(新曲)
12.レイ・チャールズ「ヒア・ウィー・ゴー・アゲイン」
13.ギリアン・ウェルチ&デヴィッド・ローリングス「ロレッタ」~タウンズ・ヴァン・ザントのカヴァー
14.ライアン・アダムス「ディア・ジョン」
15.ドリー・パートン「クリーピン・イン」
16.ハービー・ハンコック「コート・アンド・スパーク」
17.チャーリー・ハンター「モア・ザン・ディス」~ロキシー・ミュージックのカヴァー
18.M.ウォード「ブルー・バイユー」~ロイ・オービソンのカヴァー
19.ジム・カンピロンゴ「スウィート・ドリームス」*日本ボーナス・トラック

◆ノラ・ジョーンズ・オフィシャルサイト
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