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【バークス特別企画】2001年秋、女性シンガー特集

2001.11.14 00:00

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2001年秋、女性シンガー特集

秋も更け、冬も間近に感じる昨今、ここのところ世界の音楽シーンはちょっとした女性シンガーブーム。
日本で名物コンピレーション・アルバム『Woman2』が大ヒットしているのは言うまでもなく、世界のチャート状況を見ても女性は大活躍中だし、その他にも大物の新作、期待のニューカマー、ベスト盤、そして来日公演まで、とにかくこの秋は女性一色。

今回の特集では、そんな中でもひときわ目立つものを紹介していこう。
世界のチャートを賑わす、女性アーティストの活躍

■WOMAN2


『WOMAN2』
SMJインターナショナル
2001年9月19日発売
SRCS-2525～6 3,360(tax in)
CD2枚組
Disc 1 M01～18
Disc 2 M19～36

1インディペンデント・ウーマン/ディスティニーズ・チャイルド
2ウェイティング・フォー・トゥナイト/ジェニファー・ロペス
3ユー・ガッタ・ビー/デズリー
4エックス・ファクター/ローリン・ヒル
5レディ・マーマレード/パティ・ラベル
6ナット・ザット・カインド/アナスタシア
7エヴリバディ/ヴァネッサ・アモロッシ
8イット・フィールズ・ソー・グッド/ソニーク
9ガッタ・テル・ユー/サマンサ・マンバ
10ネヴァー・ビー・ザ・セイム・アゲイン/メラニーC
11エヴリシング/メアリー・J.ブライジ
12男と女/クレモンティーヌ
13ドランク・オン・ラヴ/バーシア
14クレイジー/メイヤ
15ラヴフール/カーディガンズ
16フックト・オン・ア・フィーリング/ヴォンダ・シェパード
17恋にあせらず/ディクシ?・チックス
18エヴリデイ・イズ・ア・ワインディング・ロード/シェリル・クロウ
19アルフィー/ヴァネッサ・ウィリアムス
20フリー/デニース・ウィリアムス
21ゲット・ヒアー/オリータ・アダムス
22アイ・トライ/メイシー・グレイ
23ラヴィング・ユー/ジェネット・ケイ
24アイ・アンド・アイ/アメール・ラリュー
25ゲッティン・イン・ザ・ウェイ/ジル・スコット
26ノー・オーディナリー・ラヴ/シャーデー
27アイ・ウォナ・ラヴ・ユー・フォーエヴァー/ジェシカ・シンプソン
28エニシング・フォー・ユー/グロリア・エステファン＆マイアミ・サウンド・マシーン
29トゥルー・カラーズ/シンディ・ローパー
30スティル・ザ・ワン/シャナイア・トゥエイン
31ディス・モーメント・イズ・マイン/シャンテ・ムーア
32おもちゃの兵隊/マルティカ
33シンク・トワイス/セリーヌ・ディオン
34あなたにいてほしい/スウィング・アウト・シスター
35プロミス・ミー/ビヴァリー・クレイヴェン
36ナチュラル・ウーマン/キャロル・キング
♀♀♀　世界チャート上位ランク　♀♀♀

エンヤ


『ア・デイ・ウィズアウト・レイン』
ワーナーミュージック・ジャパン
2000年11月11日発売
WPCRー11000 2,400(Tax out)

まず世界のヒットチャートで今もっとも健闘している女性を何人かピックアップしておこう。

まず、現在のアメリカでもっとも注目を集めているのがエンヤ。

彼女のアルバム『A Day Without Rain』は発売から１年を経ているにも関わらず、９月のあのアメリカ同時多発テロの影響で、“癒し系”としてラジオで大量オンエアされ異例の大ヒットとなっている。テロの被害のことを考えると手放しでは喜べないこのヒット現象ではあるが、“ヒーリングの女王”である彼女の声で誰かが癒されるのならそれはやはり喜ばしいことではある。

カイリー・ミノーグ


『フィーヴァー』
東芝EMI　
2001年10月11日発売
TOCP-65873 ￥2,548（Tax in）

そして、イギリスで今もっとも“フィーヴァー状態”なのが、カイリー・ミノーグ。

そう！ なんとあの、“ユーロビートのアイドル”だったカイリーちゃんである。ここ数年スランプ状態が続いていた彼女であったが、昨年のダンス回帰アルバム『Light Years』で復活し、さらにこの秋、33歳となった彼女は妖艶な大人の色気全開の新曲「Can’tGet Out Of My Head」を全英でなんと４週間１位にし、さらにアルバム『Fever』も、スターセイラーやポール・ウェラーという強敵を抑え２週連続１位を獲得。ユーロビート時代を上回る見事な成績を残している。

NELLY FURTADO


『ネリー・ファータド！』
ユニバーサルインターナショナル　2000年11月23日発売
UICW-1004 2,548(TAX IN)

そして、日本ではまだ無名だが、僕がかねてから期待している“カナダの椎名林檎”ことネリー・ファータドも絶好調。

シングル「Turn Off The Light」がこのほど大ヒットナンバー「I’m Like A Bird」に続いて英米でトップ10入りを記録。その活躍を認められてか、先日、あのU2のボノを中心とした米国同時多発テロ被災へのチャリティ・シングル「What’s Going On」にデスチャやクリスティーナ・アギレラなどの大物たちに混じって大抜擢もされている。その自らの手によるユニークな楽曲センスや、キュートなルックスのことを考えてみても、日本でもっとウケてもおかしくない存在だ。

♀♀♀　注目の新作　♀♀♀


続いて、注目の女性アーティストの新作を。

Jewel


『This Way』
east west japan 　
2001年10月31日発売
AMCY-7330 2,520(tax in)

まずはジュエル。あの鬼束ちひろがリスペクトしてやまないアメリカはアラスカ出身の27歳の女性シンガーソングライター。女優並の美貌にシンプルな弾き語りによる心に響く“うた”、エモーショナルでソウルフルな声といった才色兼備の才能に加え、ヒッピーだった両親と共に過ごしたアラスカでのボヘミアン的な生活も話題となった彼女も、今回のアルバムで通算３枚目。新作『This Way』は より一層の逞しさを増した力作に仕上がっている。

Natalie Inbruglia


『ホワイト・リリーズ・アイランド』
BMGファンハウス
2001年10月31日発売
BVCP-21229 2548（Tax in)

そして続いて紹介するのはこれもジュエル同様、３年振りのリリースとなるナタリー・インブルーリア。

デビュー当時はオーストラリアで女優業もやっていたこともあってアイドル的な人気もあった彼女だが、今回のアルバム『ホワイト・リリーズ・アイランド』では従来のキュートな魅力に加え、“大人の女性”としての妖艶さを増し、さらにほぼ全曲のソングライティングを手掛けられるようになるほどに“アーティスト”としても飛躍的に成長。

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今のポップ・ミュージックの世界においては稀少価値とも言えるストライクな良質ポップスを書ける素敵な女性へと進化を遂げている。

Kelis


『WANDERLAND』
東芝EMI
2001年10月17日発売
VJCP-68334 2,548(tax in)

Britney Spears


『Britney』
Zomba Records Japan
2001年10月31日発売
ZJCI-10047 2,550(tax in)

この二人の他にも、R＆Bの枠を破るスケールの大きな黒人シンガーとして評価の高いKELISの新作『Wanderland』、そして皆さん御存じのスーパーアイドル、ブリトニー・スピアーズの“脱アイドル”を図った意欲作、『Britney』の存在も見逃せない（詳細は、バークスインタビューを参照）。

♀♀♀　注目新人～ニュー・カマー～　♀♀♀


Michelle Branch


『The Spirit Room』
Wea Japan
2001年9月19日発売
WPCR-11082 2,079(tax in)

続いてニュー・カマーであるが、これはもうあの話題の18歳、ミッシェル・ブランチにつきるだろう。

“アラニス・モリセットの再来”とも言われる、その若さからは想像し難い楽曲の完成度の高さと表現力豊かな力強いヴォーカルは今よりもむしろ今後の爆発が期待される。

デビュー・アルバム『ザ・スピリット・ルーム』は世界に先駆けて日本でオリコン12位に食い込む大ヒットとなっているが、本国アメリカでもシングル『エヴリウエア』がトップ10入り目前と、大ブレイク目前だ。

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Michelle Branch

アリゾナ生まれの18歳。３歳で早くも歌を歌い始め、14歳のときには自作曲を作り始めていたという。

そして、16歳でマドンナが主宰するレーベル、マーヴェリック・レコードと契約。2000年発表のインディーズ・アルバム『BROKEN BRACELET』を経て、2001年９月、『ザ・スピリット・ルーム』でメジャー・デビューを果たした。

これまでハンソンのオープニング・アクトを務めてきたミシェルはレーベル・メイトである男性シンガー・ソングライター、ジュードとともに、この秋、ケネス・コール（靴とバッグのデザイナー）の新ブランド、UNLISTEDのイメージ・キャラクターに選ばれている。同ブランドがスポンサーを務めるカレッジ・ツアーも予定されているそうだ。

♀♀♀　ベスト・アルバム　♀♀♀


Faith Hill


『永遠に愛されて ～ザ・ベスト・オブ・フェイス・ヒル』
ワーナーミュージック・ジャパン
2001年10月17日発売
WPCR-11140 2,400(tax out)

続いてはベスト盤。まずは、型破りなスーパー・モデル・カントリーシンガー、フェイス・ヒル。

プロモーションビデオでセミヌードやコスプレを披露し、カントリーなのにハウス・リミックスの曲まで出してしまうという、その型破りな彼女。

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そんな彼女のこれまでの軌跡を追ったベスト盤『永遠に愛されて　～ザ・ベスト・オブ・フェイス・ヒル』 が早くもリリース。特に日本では本国アメリカから数年遅れでのブレイクだったこともあるのでこのベストは貴重。

The Corrs


『The Best Of The Corrs』
East West Japan
2001年10月15日発売

そして、アイルランドからやってきた王道ポップス姉妹、コアーズのベスト盤『The Best Of The Corrs』もこの秋の洋楽ファンのお供になりそうだ。

♀♀♀　来日女性アーティスト　♀♀♀


Dido


『No Angel』
BMG International
2001年4月25日発売
BVCA-21083 ￥2,548(tax in)

Garbage


『beautifulgarbage』
Sony Records International
2001年9月27日発売
SRCS-2533 2,520(tax in)

そして来日公演では、先日の意外なまでにアグレッシヴなライヴが好評だったDIDO（ライヴレビューはコチラ）をはじめ、12月にはあのビヨークの来日公演も決定。

２月には大好評のアルバム『ビューティフルガービッジ』をひっさげてシャーリー・マンソン擁するガービッジも来日。

テロの影響で残念ながら来年５月に延期されたが、デスティニーズ・チャイルドの来日も今から大いに期待されている。

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Bjork


『ヴェスパタイン』
ユニバーサルインターナショナル
2001年8月18日発売
UICP-9001 2,548(tax in)

Destiny’s Child


『Emotion』
Sony Records International
2001年10月17日発売
SICP-2 1,260(tax in)

その他にも年末から来年初頭にかけて、アラニス・モリセット、シェリル・クロウといったロック勢をはじめ、この１年、モービーや女性ラッパー、Eveのヒット・チューンの客演で忙しかったグウェン・ステファニー擁するノー・ダウト、そしてR＆B期待の白人シンガーPINK、さらに、あの大ヒット曲『ザ・ボーイ・イズ・マイン』以来３年ぶりのリリースとなるブランディの新作など、気になる女性シンガーの新作ラッシュはとどまるところを知らない。　

文●沢田太陽

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