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音楽に多感な時期だからこそ、背伸びと貪欲さの反動で、昨日のフェイバリットが明日のファッキン状態になることもある。甘ったるく、繰り返しの多いお子様向けバブルガム・ソング……とイライラを感じてしまう、そんなサウンドにうんざりしたティーン達が、男女の別なく行きつくのがBrandyだ。10代ながら400万枚を売るR&Bシンガーで、友情や恋愛を歌った明るいミディアム・テンポのバラードは、世代や性の差を超えて広く受け入れられ、'90年代にもっとも人気を博したティーンエイジ・ソウルシンガーの1人に数えられる。

Brandy Norwoodは音楽がとても身近な家庭環境に育った。彼女の2枚のアルバム、'94年の『Brandy』と'98年の『Never Say Never』には、 聖歌隊の指揮者である父親の影響が色濃く表れている。しかし、歌うことが彼女の一番愛することだったにもかかわらず、最初にブレイクするきっかけとなったのは、短期間で終わったコメディ番組Theaへの出演だったというのが意外。しかも、この番組収録の時期と、デビュー作の録音時期は、見事に重なっていたというから面白い。

Brandyはあっと言う間に成功を手にした。最初のシングル“I Wanna Be Down”は、女性ラッパーのMC Lyte、Yo Yo、Queen Latifahをフィーチャーした画期的なリミックスが施され、いきなりチャートのトップまで昇りつめる。その勢いは次のシングル“Baby”や“Best Friend”、そしてBoyz II Menのシンガー、Wayna Morrisとのデュエット・ソング“Broken Hearted”へと続く。

またBoyz II MenとBabyfaceのツアーに同行したり、Waiting To ExhaleやBatman Foreverのサントラにも参加。さらに女優活動の方も続いており、UPNはBrandyをメインにしたコメディ番組Moeshaを企画、この番組は同局で最高視聴率を稼ぐコメディ番組として輝かしい実績を残している。

進撃は続く。ファン待望の2ndアルバムは、さらに激しいチャート・アクションを見せた。その手始めは、ティーンR&BアイドルであるMonicaとの話題騒然のデュエット。Brandyが信頼して起用した若く才能溢れるプロデューサー、Keith CrouchとRodney Jerkinsの2人によって、2枚のアルバムでは多様な音作りがなされ、彼女の隠された能力が見事に発掘されている。さらに、これまでの成功に加えて、I Still Know What You Did Last Summer(I Know What You Did Last Summerの続編としては実に“創造的”なタイトル)ではついにスクリーン・デビューを飾り、本格的ホラー映画の女王としての地位も手にしてしまった。Lena Horne、Cher、Diana Rossのように、映画界とポップ・ミュージック界の両方で成功を収めたアーティスト達の列に、Brandyもいずれその名を連ねることになるかもしれない。

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