メアリー・J.ブライジ、逆境を乗り越えハッピーになった今、自身の“ラヴ&ライフ”を語る Part2

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メアリー・J.ブライジ、逆境を乗り越えハッピーになった今
自身の“ラヴ&ライフ”を語る

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「聖書が私の目を開かせてくれた。物事が違うように見え、することが変わってきた」

最新アルバム


『ラヴ&ライフ』

ユニバーサルインターナショナル
UICC-1090 2,548(tax in)


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――それに今は、あなたの人生に光を投じる、婚約者という特別な男性もいますよね。そのことについて話してもらえますか?
Mary:寝ている時に手をつないでくれたり、飲むのを止めるよう祈ってくれたりする人にようやく出会い、2人ともこの世界にいる……、まだ付き合ってるわけじゃいのに、誰かが自分のために祈ってくれたり、アルコールから解放されるよう神に願ってくれる……。それなのに、あなたはそうしなくて、飲み続けてばかりいる。そういう時にその人と恋に堕ちたら、つまり、これって、自分にとって起こり得る最高のことだって思うの。彼は「何やってんだ?」って言うわよね……。だって、酔っ払ってハイになってるあなたを見たいって人はたくさんいるのよ。そうすれば、自分の罪も逃れられるって思うから。でもこの人は、明らかに私にまともでいて欲しがってるし、そうすれば私はちゃんと彼に向き合うことができる。ありがたいことよ。彼は私の人生の恵みよ。母親か何かみたいに、私を監視してるの。それってネガティヴでもなければ、悪いことでもないわよ。イライラはする、母親と同じ……。でも母親があなたを愛してるのはわかってるでしょ。神なのよ。神が彼を動かしてるの。アルバムを出すことにしたって、たくさんの人がたくさんのインタビューを受けてるけど、多くの人が神の名前を出したがらない。でも、私に起こったことは全て、神のおかげなのよ。私を第一線に送り出してくれたのは、兄弟じゃないわ。聖書を通して神が私に与えてくれた知識と知恵のおかげなのよ。聖書が私の目を開かせてくれた。物事が違うように見え、することが変わってきた。アルコールやドラッグ、当時やってたことを全て止めさせてくれたわ。神の名誉を称えさせて。人じゃない。婚約者がどれほど素晴らしいかなんて関係ないわ。

――箴言や聖書を毎日読んでいることについて話を聞かせてもらえますか?
Mary:こう言っておくわ。私は完璧じゃない。みんなタバコを吸うし、お酒も飲む。そういうものでしょ。そして心構えができた時、うんざりした時に止める。私はうんざりしてた。ね、あなた次第でしょ。「みんな地獄に落ちる」って言うために私がここにいるなんて思わないで。だって、ドラッグやアルコール、セックスで、あなたが天国に行くか地獄に行くか決まるわけじゃないのよ。いつ、「もうたくさんだ」っていう準備ができるか、それはあなたが決めること。そうしたら、やることがいっぱいあるわ。片付けなきゃいけないものがたくさんある。箴言や聖書に関して言えば、それが私の選択だったの。私は神を選んだのよ。社会を選んだわけじゃないし、地獄を選んだわけじゃない。箴言を読めば、神がいかに愛を探し求めているか、私たちがどれだけ彼を愛しているか私たちの心の中を探索しているのがわかる。私は神と一緒にいたいの。みんなが私のことを何と言おうが構わない。私は、神のそばにいたいの。ここでテロがあったとか、あそこが終わりを迎え、あちこちで人々が亡くなっているって言われても、私は生きるわ。そう神の言葉にあるからよ。長い間、私たちには知恵というものがなかった。知恵がなければ、多くの人々が滅びるわ。そして、多くの人々が滅んできたのは、知恵がなかったからよ。これこそ神がMary J. Bligeに与えてくれたもの。まさに箴言がMary J. Bligeに与えてくれたものよ。そのことは幸せに思う。自分のことを誇りに思うし、私に付随するもの全てを誇りに感じる。そして神のことを恥ずかしく思っていない。他人の言うことなんて関係ないわ。

――ゴスペル・アルバムをレコーディングしたいと思いますか?
Mary:するかもしれないわね。それが、Mary J. Bligeの人生で次にすべきことよ。彼女のシンガーとしてのキャリアには、ゴスペル・アルバムをレコーディングするっていうのがあるのよ。

――次のアルバムがゴスペル・アルバムになるかもしれないってことですか?
Mary:次のアルバムがそうなる可能性はあるわね。ゴスペルはいいニュースよ。いいニュースっていうのは、Maryは今、自分を愛してるってこと。Maryは神を愛し、人を愛し、いいものを見ようとし、何もかも愛してるってこと……愚かにではなく、賢くね。離れていても彼らを愛し、全ての人のために祈ってる。敵も何もかも。そう、次のアルバムは全て神に捧げたものになるでしょうね。もしくはその次のアルバムになるか、何もかも一緒になってるかも。そう、全てが一緒になったものね。

――聖歌隊に参加してたこともあるんですか?
Mary:あるわ。私たちが行ってた教会には老人がたくさんいたの。だから歌う曲は、(口ずさむ)「オー、オー、神よ!」って感じだった。私たち、「ああ、何か教会を活気づけるものにしなきゃ」って思ったのよ。だから家に曲を持って帰って、“アップ”なものにアレンジしたり、自分たちで曲を書いて教会で歌ったりしたわ。

――ラップなんかしたんですか? それで教会の人が驚いたりしたことは?
Mary:ないわ、ラップも何もしなかった。私たち、本来の要素を取り除こうとはしなかったから。彼らは、ペンテコスト派で、私たちは中間の立場を取っていたの。だからみんな、ハッピーだったわ。

――Madonnaのように、ギターを習っているって聞いていますが……、なぜ、キャリアが確立した今そんなことを? どうして、ソング・ライティングに加え、ほかの楽器まで弾こうとするのですか?
Mary:多分、人生でいつもほんとに、ほんとに楽器を弾きたいって思ってきたからでしょうね。教会では、いつもこっそり、演奏や練習をしてた。それからドラッグや問題のある時期が来て、止めたの。曲のためだと思うわ。全て、曲のため。私にはいろんな曲があるでしょ、「No More Drama」とか……、あーあ、あの曲をピアノで弾いてみたいわ。Nelly Furtadoとかいろんなアーティストが、4つや5つの違う楽器を弾いてるでしょ。「わあ、いいな。私も習いたい」って思ったの。それにいつもStevie Wonderがやってるのを見て……、インスピレーションがわくわ。美しいわよね。

――あなたがこんなものを聴いているなんてと、みんなが驚くようなアーティストの名前を挙げられますか?
Mary:Sting。みんな驚くでしょうね。多分、今、上のCDケースの中に彼のアルバムが5枚はあるはずよ。Sarah Vaughan。彼女も聴くわ。それにEagles。あと、誰? George Michael……、これは秘密じゃないわね。Elton Johnも隠すことじゃないわ。ほかに聴いて育ったのは、誰の名前が真っ先に出てくるかな? Stevie Wonder。Stevie WonderにChaka Khan、Gladys Knight、Mavis Staples、Sam Cooke、Otis Redding……、そういったソウルのアーティストたちを聴いて育ったわ。でも小さかった頃、5歳くらいの時にWNBCっていうソフトなロックだけをかけるラジオ局があったの。そこで、Rod Stewartの「Tonight's The Night」とかEaglesなんかを聴いてたわ。彼らが出てきた時、かっこいいって思ったもの。みんな、私のヒップホップのバックグラウンドを考えると驚くでしょうね……。5歳の時に、そんなものを聴いてたなんて! でも、ティーンエイジャーになってからは、ヒップホップに狂ったわ。

――あなたは、キャリア的にも人間的にも成長してますが、変化、昔からの習慣を変えるのはどのくらい大変なものでしたか? 逃げ出したりしませんでしたか?
Mary:あのね、人が「逃げ出さなきゃ」って言うのは、おとぎ話なのよ。何から逃げ出すっていうの? 自分でしょ。変化しようとして世界中あちこち回ることもできるけど、プライドを捨てて自分に向き合わない限り、また同じ問題に行き当たるのよ。多くの人が失敗してる。だから私は、知恵がないと人は滅びるって言ってるの。プライドは、世の中の人々が前に進む邪魔をしてるのよ。プライドが多くの人々を殺してるの。プライドが世の中を混乱させてる。プライドなんて嘘つきよ。

――「私には解決しなきゃいけない問題がある」ということでしょうか? それに対して働きかける?
Mary:自分次第よ。人をコントロールすることはできないわ。ほかの人がやってることをコントロールすることは不可能よ。自分が自分をコントロールしなきゃ。自分が理解しなきゃいけないのよ。「あら、あの部分では意地を張りすぎたわ。ああ、自分のこと大切にしてなかった」って。そうすれば自動的に「自殺したいって考えていたら、誰が私を愛したり、気にしてくれたり、大切に扱ってくれるっていうの?」って考えに行き当たるわ。全て、自分次第なのよ。自分が何なのか、自分で決めるのよ。私たちはみんな、同じ場所から生まれてきたんだから。私たちはみんな魂なのよ。この世に長い間存在する肉体は、全てに怒り、ほかの全ての人々に怒って、問題を解決しないことを当たり前に思ってる。問題は自分なのよ。この問題に向き合おうとするのが、一番大変なことよ。

――人々は本当のあなたを理解してると感じますか?
Mary:そんなことして欲しくないわ。肝心なのは、私も人間だってこと。母親は子供に自分が泣いてるところを見せたくないって思ってるじゃない。彼女たちは強くならなきゃいけないわ。誰だって人間なの。彼らに向かってレンガや石を投げつければ、ある時点で彼らは崩壊してしまう。
そうやって多くの人が壊れてしまうのを見ていると、自分がいつそうなってしまうかなんてわからない。だから、誰かと話して、解放するのはいいことよ。精神科医に話すってこともひとつの手ね。誰だって、くじけることはある。自分は強いと思ってる場合は特に。問題が起きたら誰かに話しに行かないと。私は自分が泣いてるとこを見られるのを気にしてない。街で見かけられたとしても、それで私が変わるわけじゃない。誰かが私に何か嫌なことをしたからって、私を変えることはできない。人は、今までしてきたことができなくなった時に泣くことがある。傷ついて泣くこともある。誰かがそういうことするのよ。それに我慢できなくて、泣くの。どういう意味かわかる?

――先ほど、母親の話が出ましたが、あなたのお母さんはどんな人だったんですか? Mary J. Bligeを生み出した女性について教えてください。
Mary:Mary J. Bligeを生み出した女性は、さっき話したとおりの女性よ。人に泣いてるのを見られるのが嫌がった。それが私の母親だったし、今もそうよ。彼女はすごく強いの。彼女は私たちの母親であり父親だった。もしゲットーでケンカがあれば、彼女はそのために男性や女性、全てのものと戦わなきゃならない状況にいたのよ。彼女は、私たちのために強くならなきゃいけなかった。そして私たちが成長した時、私たちが彼女のために強くなったわ。

――彼女が誰かをやっつけたなんて面白い話はありますか?
Mary:私の家族についての話をするつもりないわ。もう十分話したもの。話すべきじゃないこともあるのよ。私たちは病んでた。そんなものよ。だから話すつもりはないわ。

By Billy Johnson Jr. (C)LAUNCH.com


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