ニュース・最新情報

プロフィール・バイオグラフィ・リンク

盲目の天才児として一躍名を馳せたシンガーソングライター/ミュージシャンのStevie Wonderは、''60年代のソウルと''70年代のファンクを1つに溶け合わせ、揺るぎない道義心をもって、常に根源的な希望と喜びを謳いあげる音楽をつくってきた。

未熟児だったWonderは、保育器に過剰な酸素が送り込まれたことが原因で視力を失った。幼いころからとてつもない音楽的才能を示し、Motownから『The 12-Year Old Genius』をリリース。シングル“Fingertips”が初ヒットとなる。それからの8年間は、MotownでメインストリームR&Bのシングルを次々に発表。ピアノやハーモニカ、ヴォーカルの実力を発揮し、“Signed, Sealed & Delivered”“For Once In My Life”といったアップテンポの明るいラヴソングをチャートインさせた。

''71年、21歳になったWonderは、『Music Of My Mind』『Where I''m Coming From』の2枚のアルバムを自らプロデュースし、その成果をもとにMotownと新たな契約を結んで、前例のない創作上の自由と高額の著作権使用料を獲得する。この契約はたちまちMotownに利益をもたらした。

Wonderは続く5年間に、ポップミュージック史に燦然と輝く4枚のアルバム──『Talking Book』『Innervisions』『Fulfillingness'' First Finale』、そして2枚組の『Songs In The Key Of Life』──を発表したのだ。以降のレコードは必ずしも傑作とは限らなかったが、彼は今日の音楽界でも大いに尊敬され、時にはチャートヒットを放ち、数々の人道活動への参加を続ける。

''72~''79年の絶頂期の後、Wonderが3年を費やして制作した、ほとんどインストゥルメンタルのみで構成された奇妙なアルバム『Journey Through The Secret Life Of Plants』は、失敗に終わった。翌年の『Hotter Than July』は好評で、“Happy Birthday”などの健全なシングルがヒット。この曲は、マーティン・ルーサー・キング牧師の誕生日を国民的な記念日にしようという運動のテーマソングになった。Wonderはさまざまな運動を擁護し、飲酒運転やアパルトヘイトに関する曲(それぞれ“Don''t Drive Drunk”“It''s Wrong”)も録音している。

''80年代の彼はかなり丸くなり、甘ったるいバラードを歌って一般受けしたが、批評家や昔からのファンは揃ってこれをけなした(Paul McCartneyとのデュエット“Ebony And Ivory”が、Us Magazineの読者投票で“ベストソング”と“ワーストソング”の両方に選ばれたことを見ても、好き嫌いがはっきり分かれたのがわかる)。

Spike Lee監督の映画『Jungle Fever』のサウンドトラックでは、以前のファンキーな感覚を取り戻し、Stevie Wonderの“クラシックサウンド”を好む人々を喜ばせた。過去のヒット曲と力強いオリジナル曲を集めた豪華なコレクション『Original Musiquarium』も発売されている。

ライブ・コンサート・チケット