ハービー・ハンコックが音楽業界のベテラン達と新レーベルを設立

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 キーボーディスト、Herbie Hancockは、実績のある音楽業界のプロ2人と共に新レーベル、Transparent Musicを始める。Hancockと共にレーベルのヘッドを務めるのは、元Verve Record社長、Chuck MitchellとHancockやMarcus Miller等のトップアーティスト達と仕事をしてきたプロデューサー/マネージャーのRobert Passick。MitchellがLANCHに語ってくれたところによると、レーベルは昨年秋に設立され、“音楽的には、あらゆる可能性を探求し、レーベルのターゲット層に焦点を当てていく”ということで、洗練された大人向けにアピールするものを扱っていくという。また、“マルチメディア的なものの創造性を生かしていく為”にテレビ、ビデオ、インターネットにも積極的に関わっていく予定だという。

 新レーベルからの初リリースは、ギタリスト、JKとMark Whitfieldのバンド、Soul Conventionの同名のアルバムで、ジャズとR&Bの要素を混ぜ合わせたサウンドのこのアルバムは6月20日に米国発売される。

 6月にはまた、Beckley-Lamm-Wilsonというスーパーバンドのアルバムもリリースする。これは、AmericaのJerry Beckley、ChicagoのRobert LammとBeach Boysの故Carl Wilsonによるバンドで、このアルバムは昨年亡くなったWilsonの最後のレコーディングといわれいる。収録曲は、John WaiteとNilssonのカヴァー以外はほとんどがWilsonの楽曲となっており、6月20日に米国発売される。

 Hancockは、彼のファンキーなヒップホップテイストのヒット曲“Rockit”を含んだアルバム『Future Shock』でのプロデューサー、Bill Laswellと再び組んで、5月から新レーベルでの初のアルバム制作に入る。7年ぶりに一緒に仕事をするHancockとLaswellは、今回、テクノとドラムンベースを取り入れる予定である。Mitchellに言わせると“すごく未来的”なアルバムになるという。秋に発売予定。
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