ルー・グラム「殿堂入り前にミック・ジョーンズと食事?いいアイディアだがいいタイミングではない」
Foto: Stefan Brending
元フォリナーのヴォーカリスト、ルー・グラムは、フォリナーのリーダー、ミック・ジョーンズと彼の間にはまだ埋めなくてはならない溝があると考えているそうだ。
フォリナーは今年、初めてロックの殿堂の候補に挙がり、殿堂入りが有力視されている。フォリナーは、創設時から現在まで唯一在籍し続けるミック・ジョーンズ(G)に、元メンバーのデニス・エリオット(Dr)、故エド・ガリアルディ(B)、ルー・グラム(Vo)、アル・グリーンウッド(Key)、故イアン・マクドナルド(Key)、リック・ウィルス(B)の7人がその対象となっており、式典では、グラムとジョーンズの和気あいあいとした再会が期待されている。
しかしながら、ふたりの関係はまだ万事良好とは言えないそうだ。『Kiki Classic Rock』ポッドキャストにゲスト出演したグラムは、式典でジョーンズに会ったら何を思うかと問われると、こう答えている。「僕はまだミックとは全てが上手くいっているとは思っていない。僕らの間には埋めなくてはならない溝がある。それができたら、素晴らしいよ。でも、埋められなくても仕方ない。解決しがたい事柄ってものはあるからね。僕は彼を嫌ってはいない。好きだよ。だけど、僕は本来扱われるべき扱いを受けていない」
グラムはいくつかの楽曲において、自身が正当にクレジットされていないと感じているという。
ポッドキャストのプレゼンターから、それならばロックの殿堂の式典前にふたりで食事に出かけ、話し合ったらどうかと提案されると、グラムはこう答えた。「それはいいアイディアだ。だが、タイミング的には良くないと思う。もし会話が暴走でもしてごらん、式典前にだよ、本当に悲惨なことになる」
2024年度のロックの殿堂には、メアリー・J.ブライジ、マライア・キャリー、シェール、デイヴ・マシューズ・バンド、エリックB&ラキム、フォリナー、ピーター・フランプトン、ジェーンズ・アディクション、クール&ザ・ギャング、レニー・クラヴィッツ、オアシス、シネイド・オコナー、オジー・オズボーン、シャーデー、ア・トライブ・コールド・クエストが候補に挙がっており、殿堂入りするアーティストが4月終わりに発表され、式典は秋に開催される予定。
Ako Suzuki
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