【速レポ】<中津川ソーラー>地球三兄弟(YO-KING / 桜井秀俊 / 奥田民生)、「バンドの音がカッコいいね!」

ポスト
no_ad_aritcle

「これからは毎年来たいと思います!」──割とそういう言葉は、その時、気持ちが高ぶった勢いで言うことが多く、実行されることは案外少ないと思うのだが、昨年2022年、初めて立った中津川のステージで、そう言い放った奥田民生は今年2023年、早速、その言葉を実行した。しかも、なかなか見ることができない地球三兄弟としてステージに立ったのだから、歓んだファンは少なくなかったんじゃないかと思う。

◆ライブ写真

地球三兄弟は、レコード会社のバイオグラフィによると、日本(とソニー・ミュージックアーティスツ)を代表する愉快な仲間達が「なんか楽しいことをやりましょう!」と2011年に始めたプロジェクト。メンバーはスパ de SKYことYO-KING (真心ブラザーズ)、THE EARTHこと桜井秀俊 (真心ブラザーズ)、そしてOしゃんこと奥田民生の3人。

「めちゃくちゃ不定期に思い出したようにやっている地球三兄弟です。タイジ君、今日は呼んでくれてありがとう!」──THE EARTH




ウルフルズの「ガッツだぜ!!」のオルゴールバージョン (?)を流しながら、ステージに登場した3人は、“俺たちは兄弟 三人兄弟”という歌詞が彼らのテーマソングを思わせる「すっごい汗」を、THE EARTHがギター、スパ de SKYがベース、Oしゃんがドラムを演奏しながらまず披露。

ステージの脇にあるLEDビジョンに映るTHE EARTHを見たスパ de SKYが「あ、桜井が映ってる!」と声を上げると、「いや、THE EARTHだから!」、「桜井って言ったら、もっといい桜井がいるだろ!」とTHE EARTHとOしゃんがすかさずツッコミを入れるという、自分達が決めた設定を徹底しないゆるさも楽しませながら、3人が楽器をとっかえひっかえライブは進んでいく…のかと思いきや、3曲目の「アースより愛を込めて」以降は、サポートに伊藤大地(Dr)、奥野真哉(Key)という腕利きとともにTHE EARTHとスパ de SKYがギター、Oしゃんがベースを演奏しながら、2013年にリリースしたデビューアルバム『バーベアマン』から曲を披露していく。


「デビューCDも出ているんで、ぜひ買ってください。(出たのは)だいぶ前だけど、いい曲がいっぱい入ってます(笑)」──Oしゃん

10年前にリリースしたアルバムを今さら買ってくださいということが照れ臭かったのか、笑いながらOしゃんは言ったのだが、サポートを含む5人の演奏は、Oしゃんが言った「いい曲」という言葉に偽りがないことを見事に証明していた。

「アースより愛を込めて」は、ローリング・ストーンズに加え、T-レックスも連想させるスワンプ風のロックンロール。続く「呼びにきたよ」は、スパ de SKYがハーモニカソロを加えたフォークロック(ンロール)。

なんか楽しいことをやりましょうとイージーゴーイングを装いながら、演奏に滲むミュージシャンシップの高さと1960~1970年代ロックに対する深い愛情にちょっとびっくり、いや、感激させられた。



「アースより愛を込めて」を演奏した後、「バンドの音がカッコいいね!」とTHE EARTHはしみじみと言ったが、たぶん、誰もその言葉に異論はなかったはず。

「弾き語りではやってるけど、バンド編成では久しぶり。コロナの野郎のせいで、2020年に止まって以来です」──Oしゃん

「寝かせた甲斐があった。バンドがカッコよくなってます!」──THE EARTHが再び自画自賛すると、客席から「じょうず!」という声が飛ぶ。

「プロに向かって、じょうずって(笑)」とTHE EARTHは苦笑い。「でも、ありがとうございます! やっぱお客さんの前でやらなきゃダメだな」──自分達の演奏にめちゃめちゃ手応えを感じて、悦に入っているTHE EARTHを、「生地が足りなかったから、リーダーだけが半ズボン」「責任を取って、俺は短(ミジ)でいいよ。おまえら長(ナガ)はけよってね」とスパ de SKYとOしゃんがイジって、笑いも取りながら(※写真を参照されたし)、ステージの5人は「絵」「たかまり」と繋げていく。スパ de Skyがベースに、Oしゃんがギターに持ち替えた「たかまり」は、THE EARTHのスライドソロもさることながら、「ほんとはギターを弾くんですよ!」とOしゃんがストーンズ風のロックンロールに加えた渾身のソロも聴きどころだった。あと、セクシーなことを遠回しに歌っているように思える歌詞も。




「ここからはみなさんのゴキゲンうかがい的なね」──スパ de SKY

「やることはもうやったから」──Oしゃん

2人の言葉にどよめいた観客の期待に応えるように5人は真心ブラザーズの「サマーヌード」と奥田民生の「イージュー★ライダー」というそれぞれの代表曲を、地球三兄弟バージョンで披露。Oしゃんも歌った「サマーヌード」、THE EARTHも歌った「イージュー★ライダー」に観客は大歓び。そして、なんか楽しいことをやりましょうという地球三兄弟結成の動機が、自分達だけにとどまらず、リスナーや観客も含んだものだったことを筆者は遅ればせながら気づいたのだった。


取材・文◎山口智男
撮影◎柴田恵理

■セットリスト

1. すっごい汗
2. 地球の親玉
3. アースより愛を込めて
4. 呼びにきたよ
5. 絵
6. たかまり
7. サマーヌード
8. イージュー★ライダー

■<中津川THE SOLAR BUDOKAN 2023>



9月23日(土) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
9月24日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
open10:00 / start11:00 ※予定
岐阜県中津川市茄子川1683-797
▼出演
【9月23日(土)】androp / BREIMEN / Caravan / 地球三兄弟(YO-KING / 桜井秀俊 / 奥田民生) / DURAN / HEY-SMITH / HY / 韻シスト / いとうせいこう is the poet / JUN SKY WALKER(S) / 清春 / Major in Body Bear (from台湾) / NakamuraEmi / OAU / PLECTRUM / ROCKIN’ QUARTET (大木伸夫, ホリエアツシ, 村松拓, TOSHI-LOW, 内澤崇仁) / ROCK’N’ROLL GYPSIES (花田裕之, 下山淳, 池畑潤二, 市川勝也) / SOIL&“PIMP”SESSIONS / 10-FEET / 打首獄門同好会 / うじきつよし / ヤバイTシャツ屋さん / DUCK HOUSE
【Village Of illusion】ermhoi / Kaoru Inoue / DJ KENTARO / 武藤昭平 with ウエノコウジ / OBRIGARRD / Rei / TOMOYUKI TANAKA (FPM)
【9月24日(土)】シアターブルック w/ 河村隆一 / ACIDMAN / a flood of circle / the band apart / ComplianS+Afro Begue (佐藤タイジ, KenKen, Omar Gaindefall, 津田悠佑, 佐々木俊之, Naoto) / FIVE NEW OLD / FLYING KIDS / 吉川晃司 / 木村カエラ / LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS / STOCKMAN / NONA REEVES / Nothing’s Carved In Stone / Nulbarich / 奥田民生 Solar Session / Omoinotake / Original Love / リーガルリリー / サンボマスター / ストレイテナー / 土岐麻子 feat. 堀込泰行 / うじきつよし

▼チケット
・2日通し入場券 15,900円
・9月23日(土) 入場券 9,800円
・9月24日(日) 入場券 9,800円

【各プレイガイド】
▼イープラス
https://eplus.jp/ntsb23/
▼チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/solarbudokan-23/
Pコード:2日通し入場券:780-841 / 1日入場券:248-631
▼ローチケ
https://l-tike.com/solarbudokan/
Lコード:42780
▼サンデーチケットセンター
https://www.sundayfolk.com/go/ntsb2023/
▼プレイガイドぎふ
https://www.cnplayguide.com/gifu-np/
※キャンプ券・駐車場券はイープラスのみ受付

【往復シャトルバス乗車電子チケット】
中津川駅(にぎわい広場)⇆ 会場(中津川公園)
http://solarbudokan.com/2023/access/index.html#sec-4
【フード&フリマ出店】
http://solarbudokan.com/2023/area/shop/
【オフィシャルグッズ】
http://solarbudokan.com/2023/goods/
【公式アプリ】
アーティストの出演日程やタイムテーブルに加え、プレイリストを試聴できるなどの機能を搭載
・iOSアプリ:https://apps.apple.com/us/app/id1466179992
・androidアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.eplus.solarfes

主催:中津川 THE SOLAR BUDOKAN 実行委員会



■“こどもソーラーブドウカン2023”コンテンツ紹介

【うじキングダム こどもパレード】※協力:株式会社ヤイリギター

▲うじキングダム こどもパレード


▲内澤崇仁(androp)
今年もこどもソーラーブドウカン国王にうじきつよしが就任。「うじキングダム こどもパレード」と題して、ギター&パーカッション教室とパレードを実施。うじきつよし&内澤崇仁(androp)共作によるこどもソーラーブドウカンテーマソングでパレードを行う。
出演:うじきつよし、内澤崇仁(androp)、辻コースケ、伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES)…and more

【HY HeartY Village@こどもソーラーブドウカン】

▲HY HeartY Village
HYのメンバーと一緒に自然の物や身の回りの物を少し工夫して、楽しい楽器を作ります。作った楽器でHYとセッションも。
※申し込み方法など詳細は後日発表

【ドラムであそぼう】※協力:パール楽器製造株式会社

▲こどもドラム教室
ドラムの老舗メーカー パール楽器協力、キッズドラムセットが登場。ドラムを叩いたことがない初心者も大歓迎。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのドラマー伊地知潔が先生として登場する『こどもドラム教室』も開催する。

【水素で動かせ!ミライのクルマ実験教室】※協力:トヨタ自動車株式会社
未来のエネルギー水素の特長を「作る」「貯める・運ぶ」「使う」の3つのシーンで学び、みんなで実際に水素を作る実験をします。作った水素で燃料電池自動車「MIRAI」の模型を走らせてみよう。

【RAV4で快適キャンプ体験】※協力:トヨタ自動車株式会社 ✕ KEEN

▲伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES)


▲NAOTO
TOYOTA RAV4の給電を使って快適キャンプ体験を楽しむ。人気ブランド「DOD」、アウトドア・フットウェアブランド「KEEN」がキャンプギアを提供する。TOYOTA RAV4の給電と調理家電を使用した『キャンプ料理教室』も開催。
出演:伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES) ✕ NAOTO(Violinist)

【みんなで作る「太陽のステージ」】※画家 近藤康平 ✕ 木こりの熊さん 監修

▲木こりの熊さん
木を切る・画を描く、何をやっても自由。こども自身が作りたいアート作品を画家 近藤康平と木こりの熊さんが一緒に制作。出来上がった作品は、こどもソーラーブドウカンのメインステージ「太陽のステージ」の装飾として取り付けられていく。2日間でどんなステージが出来るのか? 誰もわからない。進化する「太陽のステージ」は必見。

【TOYOTA こどもソーラー食堂 BY 伊地知潔】

▲水素で動くFCキッチンカ
料理研究家としても活躍するドラマー伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES)が、キャンプでこどもも楽しめる簡単レシピを考案。こどもソーラーブドウカンで料理教室を行う。水素で動くFCキッチンカーを使った「TOYOTA こどもソーラー食堂」が登場。伊地知潔監修によるキャンプでこどもも楽しめる簡単料理を限定無料配布決定。

【中津川少年少女合唱団 SOLAR CHILDREN スペシャルステージ】

▲中津川少年少女合唱団
幼稚園年中から中学3年生までのこども達によって美しいハーモニーを響かせる『中津川少年少女合唱団』が、昨年に続き今年も登場!結成から22年を誇る合唱団のOBも参加する『中津川少年少女合唱団 SOLAR CHILDREN スペシャルステージ』をどうぞお楽しみに。

【Moving eによる「こどもソーラーブドウカン」への電力供給】

▲Moving e
水素から電気を生み出すMoving eを使って、こどもソーラーぶどうかんエリアへ電力を供給。Moving eは大容量水素を搭載する燃料電池バスと、可搬型外部給電器・可搬型バッテリーを組み合わせたシステムで、電力供給量は最大約490kWh。

■クラウドファンディング“ソーラーサポートプロジェクト”


▼受付サイト
クラウドファンディングサービス“Fanpla Action”
https://action.fanpla.jp/tsb2023
▼参加受付期間
9月5日(火)19:00~9月30日(土)23:59
※印の下記コースはリターン品発送の都合上、9月13日(水)23:59まで
▼サポートコース一覧
・ソーラーサポーター コース:1,000円(税込)
・エコバッグ コース(※):2,500円(税込)
・もみ殻リユースカップ コース(※):3,000円(税込)
・Tシャツ コース(※):4,500円(税込)
・サイン入りTシャツ コース(※):10,000円(税込)
・バックステージツアー コース(※):10,000円(税込)
・アフタートーク コース(※):10,000円(税込)
▼サイン入りTシャツ参加アーティスト(順不同)
・LOW IQ 01
・a flood of circle
・JUN SKY WALKER(S)
・the band apart
・NONA REEVES
・Omoinotake
・土岐麻子 with 堀込泰行
・Nothing's Carved In Stone
・ストレイテナー
・androp
・佐藤タイジ


この記事をポスト

この記事の関連情報

TREND BOX

編集部おすすめ