【速レポ】<中津川ソーラー>吉川晃司、強靱なバンドサウンドと最強のセットリストに大喝采「またね!」
<中津川 THE SOLAR BUDOKAN>への登場は、2017年以来6年ぶりとなる吉川晃司。
◆ライブ写真
多くの人が集まったRevolution STAGEの、ステージ中央奥の一際高い位置にシンバルが設置されているという風景は、やはり吉川晃司ならではのもので、ワクワクせずにはいられない。
その期待感をさらに煽るように流れたのは、「BE MY BABY」のイントロだ。会場が歓喜に沸くなか、今回のバンドメンバーである菊地英昭(G:THE YELLOW MONKEY)、生形真一(G:Nothing's Carved In Stone / ELLEGARDEN)、ウエノコウジ(B:the HIATUS)、ホッピー神山(Key)、湊雅史(Dr)がステージに登場し、「BE MY BABY」をスタート。そこに軽やかにステップを踏んでステージに登場した吉川晃司に大きな拍手が起こり、歌い出しでは“待ってました!”とばかりに拍手が歓声に変わった。誰もが知るだろうCOMPLEXのヒットチューンということもあり、サビでは会場全体が大合唱に。
冒頭からシンガロングで大いに盛り上げると、その勢いのまま「LA VIE EN ROSE」に連なっていく。ソリッドなギターサウンドに観客が沸くなか、ステップを踏んだり、伸びやかにしてパワフルなトーンを聴かせ、観客のコブシを上げさせる。そのラストに前述のシンバルを蹴り上げると、もはや会場の盛り上がりも最高潮だ。
「ごきげんよう。いい天気で気持ちがいいね。もうちょっと気持ちいいところにいっていただきましょうか。お付き合いくださいね」──吉川晃司
そう言って強力なサポートメンバーたちを紹介し、吉川はフライングVを持ち、「それじゃいきましょう」と「BLOODY BLACK」へ。3人のギターによるダークなリフと艶っぽく低音が効いたボーカルで、一気にゴシックロックな世界へRevolution STAGEを染めていく。その迫力満点のトリプルギターに加えてヘヴィにうねるベースライン、妖しい空気感を醸す鍵盤の音色、空気を切り刻んでいくタイトなビート、それらが合わさったアンサンブルは獰猛だ。さらに間奏のギタープレイでは菊地と生形が向き合って熱いフレーズを交わし合い、そこに吉川も加わって重厚なサウンドを織りなす。
観客がそのクールさに痺れていると、今度は一気にサウンドのアクセルを踏み込んで、ロックンロールな「GOOD SAVAGE」をぶっ飛ばしていく。キレのいいビートで加速するドラムが気持ちよく、吉川の“GOOD SAVAGE!”の掛け声でサウンドはさらにドライヴ感満点だ。ツインギターのユニゾンや掛け合いに吉川も加わり、またフロントの4人がステージ中央にぎゅっと集まってプレイしたりと、見せ場もふんだん。観客の興奮は右肩上がりだ。
軽やかにステップを踏むたびに、ふわりと揺れていた羽織を脱ぎ、ジャケット姿となった吉川。「じゃあ1曲、バラードを」と、ホッピー神山のピアノ伴奏のみで「すべてはこの夜に」をしっとりと歌い上げる。低音のビブラートが柔らかに響き、先ほどまでぶんぶんとコブシを振り上げ、また頭を振っていた観客はその歌をじっくりと味わう。
後半はさらに、ジャケットを脱いだタンクトップ姿となり、鍛え抜いた美しいシルエットに歓声が上がる。「SAMURAI ROCK」では細やかなステップやシャドウボクシングをしながら響かせた力強いボーカル。緩急あるセットリストと、フェスのステージに映える骨太で華やかさを持ち合わせるなど、ロックバンド然としたパフォーマンスは、全曲を口ずさんでいる熱いファンから初めてそのステージを観る若い観客までのハートもがっちり掴んでいるようだ。
続く「恋をとめないで」の会場一体となったシンガロングは曲が持つ多幸感を200%に引っ張り上げて、Revolution STAGEの盛り上がりは天井知らずだ。そしてラストは「Juicy Jungle」。
「私の後にも(奥田)民生くんのステージもあるし、ここで体をほぐしてもらって。一緒に踊りましょう。老若男女のみなさん、体操のお時間です」──吉川晃司
キャッチーな曲に合わせて、吉川の振りをお手本に客席も手を下から上へと伸ばして大きく左右に振る。ノリは最高、楽しそうな客席はシンガロングも高まるばかり。同曲の終盤はもはやエンドレスなトランス状態。そのラストに吉川は体を回転させるようにして華麗にシンバルを蹴り上げた。ダイナミックなシンバルキックをバッチリときめ、“おお!”という歓声が巻き起こったRevolution STAGE。ステージの去り際に、「民生キックが出るから、(シンバル)置いていこうかな」とお茶目な笑顔を見せ、「またね!」と颯爽と帰っていく背中に大きな拍手が贈られた。
取材・文◎吉羽さおり
撮影◎柴田恵理
■セットリスト
2. LA VIE EN ROSE
3. BLOODY BLACK
4. GOOD SAVAGE
5. すべてはこの夜に
6. SAMURAI ROCK
7. 恋をとめないで
8. Juicy Jungle
■<中津川THE SOLAR BUDOKAN 2023>
9月23日(土) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
9月24日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
open10:00 / start11:00 ※予定
岐阜県中津川市茄子川1683-797
▼出演
【9月23日(土)】androp / BREIMEN / Caravan / 地球三兄弟(YO-KING / 桜井秀俊 / 奥田民生) / DURAN / HEY-SMITH / HY / 韻シスト / いとうせいこう is the poet / JUN SKY WALKER(S) / 清春 / Major in Body Bear (from台湾) / NakamuraEmi / OAU / PLECTRUM / ROCKIN’ QUARTET (大木伸夫, ホリエアツシ, 村松拓, TOSHI-LOW, 内澤崇仁) / ROCK’N’ROLL GYPSIES (花田裕之, 下山淳, 池畑潤二, 市川勝也) / SOIL&“PIMP”SESSIONS / 10-FEET / 打首獄門同好会 / うじきつよし / ヤバイTシャツ屋さん / DUCK HOUSE
【Village Of illusion】ermhoi / Kaoru Inoue / DJ KENTARO / 武藤昭平 with ウエノコウジ / OBRIGARRD / Rei / TOMOYUKI TANAKA (FPM)
【9月24日(土)】シアターブルック w/ 河村隆一 / ACIDMAN / a flood of circle / the band apart / ComplianS+Afro Begue (佐藤タイジ, KenKen, Omar Gaindefall, 津田悠佑, 佐々木俊之, Naoto) / FIVE NEW OLD / FLYING KIDS / 吉川晃司 / 木村カエラ / LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS / STOCKMAN / NONA REEVES / Nothing’s Carved In Stone / Nulbarich / 奥田民生 Solar Session / Omoinotake / Original Love / リーガルリリー / サンボマスター / ストレイテナー / 土岐麻子 feat. 堀込泰行 / うじきつよし
▼チケット
・2日通し入場券 15,900円
・9月23日(土) 入場券 9,800円
・9月24日(日) 入場券 9,800円
【各プレイガイド】
▼イープラス
https://eplus.jp/ntsb23/
▼チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/solarbudokan-23/
Pコード:2日通し入場券:780-841 / 1日入場券:248-631
▼ローチケ
https://l-tike.com/solarbudokan/
Lコード:42780
▼サンデーチケットセンター
https://www.sundayfolk.com/go/ntsb2023/
▼プレイガイドぎふ
https://www.cnplayguide.com/gifu-np/
※キャンプ券・駐車場券はイープラスのみ受付
【往復シャトルバス乗車電子チケット】
中津川駅(にぎわい広場)⇆ 会場(中津川公園)
http://solarbudokan.com/2023/access/index.html#sec-4
【フード&フリマ出店】
http://solarbudokan.com/2023/area/shop/
【オフィシャルグッズ】
http://solarbudokan.com/2023/goods/
【公式アプリ】
アーティストの出演日程やタイムテーブルに加え、プレイリストを試聴できるなどの機能を搭載
・iOSアプリ:https://apps.apple.com/us/app/id1466179992
・androidアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.eplus.solarfes
主催:中津川 THE SOLAR BUDOKAN 実行委員会
■“こどもソーラーブドウカン2023”コンテンツ紹介
▲うじキングダム こどもパレード
▲内澤崇仁(androp)
出演:うじきつよし、内澤崇仁(androp)、辻コースケ、伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES)…and more
【HY HeartY Village@こどもソーラーブドウカン】
▲HY HeartY Village
※申し込み方法など詳細は後日発表
【ドラムであそぼう】※協力:パール楽器製造株式会社
▲こどもドラム教室
【水素で動かせ!ミライのクルマ実験教室】※協力:トヨタ自動車株式会社
未来のエネルギー水素の特長を「作る」「貯める・運ぶ」「使う」の3つのシーンで学び、みんなで実際に水素を作る実験をします。作った水素で燃料電池自動車「MIRAI」の模型を走らせてみよう。
【RAV4で快適キャンプ体験】※協力:トヨタ自動車株式会社 ✕ KEEN
▲伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES)
▲NAOTO
出演:伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES) ✕ NAOTO(Violinist)
【みんなで作る「太陽のステージ」】※画家 近藤康平 ✕ 木こりの熊さん 監修
▲木こりの熊さん
【TOYOTA こどもソーラー食堂 BY 伊地知潔】
▲水素で動くFCキッチンカ
【中津川少年少女合唱団 SOLAR CHILDREN スペシャルステージ】
▲中津川少年少女合唱団
【Moving eによる「こどもソーラーブドウカン」への電力供給】
▲Moving e
■クラウドファンディング“ソーラーサポートプロジェクト”
▼受付サイト
クラウドファンディングサービス“Fanpla Action”
https://action.fanpla.jp/tsb2023
▼参加受付期間
9月5日(火)19:00~9月30日(土)23:59
※印の下記コースはリターン品発送の都合上、9月13日(水)23:59まで
▼サポートコース一覧
・ソーラーサポーター コース:1,000円(税込)
・エコバッグ コース(※):2,500円(税込)
・もみ殻リユースカップ コース(※):3,000円(税込)
・Tシャツ コース(※):4,500円(税込)
・サイン入りTシャツ コース(※):10,000円(税込)
・バックステージツアー コース(※):10,000円(税込)
・アフタートーク コース(※):10,000円(税込)
▼サイン入りTシャツ参加アーティスト(順不同)
・LOW IQ 01
・a flood of circle
・JUN SKY WALKER(S)
・the band apart
・NONA REEVES
・Omoinotake
・土岐麻子 with 堀込泰行
・Nothing's Carved In Stone
・ストレイテナー
・androp
・佐藤タイジ
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