【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.101「マイケル・モンロー:コロナのトンネルの向こうには光があるはずだ。君たちみんなのこと愛してて恋しいよ」
フィンランドは新型コロナの新たな感染者数が今現在落ち着いてきていて、コロナを配慮しながら少しづつライブが再会されてきました。6月12日マイケル・モンロー、サミ・ヤッファ、リンデ・リンドストロム(HIM)トリオのライブがヘルシンキのAllas Sea Poolで予定されていて、開催されるかどうかわからなかったもののとりあえずチケットを買っておいたら、予定の週になってコロナを配慮して開催されるお知らせが届いた!やった!先月サプライズでたまたまその場にいて見れたアンディ・マッコイの3曲のストリートライブをのぞけば、生ライブを最後に観たのは昨年9月以来実に9か月ぶり!
そのライブ会場でマイケルとサミから日本の皆さんに「Last Train To Tokyo」の歌付きでメッセージをもらうことができました。こちらです。
「ハロー! BARKSの読者のみんな、日本のみんな!ウィ・ラヴ・ユー! & ウィ・ミス・ユー!みんなを元気づけられるといいな。俺マイケルとサミ・ヤッファ!日本でまたみんなに会えてプレイできることが待ちきれないよ。コロナのトンネルの向こうには光があるはずだ。もうしばらく持ちこたえて。もうすぐ終わるはずだ。ヘルシーでいて、元気で体に気を付けてね。またすぐ会おう! コンニチハ! アリガトウ!そして愛してます。俺たち君たちみんなのこと愛してて恋しいよ。また近いうちに会おうね。OK?」
昨年3月ヘルシンキのOn The Rocksの会場からもバンドメンバーみんなからメッセージ動画をもらいましたが、「愛してます!」って日本語まで出て日本のファンのことをこうやって気にかけてくれているのはうれしいですよね。
さてそのマイケル、サミ、リンデトリオのライブですが、会場はヘルシンキのマーケット広場を通り抜けたとこにある海辺の屋外プールとその向こうに見える観覧車との間にある屋外会場!開場と開演が当初の予定より早まり、観客を50人ごとのブロックに分け椅子が用意され開催されました。こちらがその会場内マップ!
色付きのブレスレットが与えられ、ライブ中は自分の色のブロックエリアから外に出れません。トイレもブロックごとに用意されてました。もちろん手の消毒液も!
昨年新型コロナにより国外のメンバーの入国が難しくなってからはマイケル、サミとHanoi Rocksリボーン時代のギタリスト、コステロ・ハウタマキのトリオでライブができるときにはやってましたが、コステロはフィンランドのベテランバンドPopedaのメンバーでもあり、この夏に予定されているライブはコステロのかわりにHIMのギタリストだったことでも知られるリンデが加わりました。
観客席はステージと少し距離があり、マイケルのライブでステージ前のフェンスに誰もいないってのはちょっと変な感じもしましたが、メンバーがステージに登場すると歓声が上がり、Demolition 23. の「Hammersmith Palais」でこの日のライブがスタート!3曲終わったとこで、お!日本の名前が出たと思ったら「Last Train To Tokyo」が!日本人だとやっぱりこの曲には反応しちゃいますね。早くまた日本でこの曲演奏できる日が来てほしいです。コロナ渦下で始まったアコースティックトリオのライブではマイケルのソロでおなじみの「Gone Baby Gone」「Under the Northern Lights」「All You Need」「Can't Go Home Again」にThe Grass Roots の「Let's Live For Today」、Graham Parker の「Get Started, Start a Fire」、フィンランドのベテランバンドHurriganesがカヴァーしたことで知られる「I Will Stay」はおなじみで、加えてHanoi Rocksも忘れてはいません。「Don't You Ever Leave Me」、そして終わりに近づくとアップテンポに「Motorvatin'」、アコースティックでも走り回る「Up Around the Bend」!今回もステージから飛び降り、観客側を走ったりとエネルギーあふれるマイケル。サミは口数少ないものの、横でマイケルを見守りながらがっちりサポート!コステロのかわりに加わったリンデはじつのところ意外な選択でしたが、ステージではマイケルをたたえて黙々と演奏に集中していた感じでした。
アンコールはイギー・ポップのカヴァーで「Brick By Brick」と、アコースティックライブではおなじみになったEddie and the Hot Rods のカヴァーでマイケルのソロアルバムにも収録されている「Do Anything You Wanna Do」で、歓声を浴びながら終了!ほんとは席を離れたらいけなかったはずなんですが、フェンス前には出なかったものの、座って観るなんて我慢できずに自分のエリアの前の方にでてきてリズムとってた観客も!あいにくの小雨が降ったりやんだりのお天気でしたが、現地に足を運んで観る生ライブはやっぱりいいもんですね。あっという間に時間が過ぎていきました!
マイケル、サミ、リンデのトリオは7月25日に昨年12月から何度か延期になっているG Livelab Tampere での2回公演のうち21時(日本時間7月26日午前3時)からのライブをストリーム配信予定です。チケットは会場のサイト(https://www.glivelab.fi/tampere/events/michael-monroe-sami-yaffa-linde-lindstrom-availabl-5f5770e4b9fb5a0017202860/)で購入可能です。
一人で見る場合G Livestream (Yksittäislippu) 9,90 €のチケットを購入。会場のG LivelabのサイトかG Livelabのアプリでみれ、アーカイヴは1週間みれるようです。
チケット販売ページの後半に英語での記載もあります。この公演は観客も入れてのライブをストリーム配信予定で、すでに何度か延期になっているので今度こそ!と思いますが、新型コロナの状況次第で変更等の可能性もあるので会場のサイトやFBなどで最新情報をお確かめください。最近FBのイベントページにいろんな主催者を名乗ったフェイクページがたくさんできてるのでお気を付けください。
サミ・ヤッファからは今年9月に初のソロアルバム『The Innermost Journey to Your Outermost Mind』リリース予定で、このアルバムから先行シングル「The Last Time」がすでにリリースになっています。ミュージックヴィデオではリンデとHIMのキーボードプレイヤーで知られるブルトンも出演しています。
シンガーのオーディション番組The Voice Of Finlandのシーズン1からシーズン6までメンターを務めていたマイケルは8月26日にスタートするThe Voice of Finland 10周年記念のAll Stars に元Nightwishのヴォーカルでソロ活動中のタルヤ・トゥルネン、人気ラッパーのエラスティネンとともにメンターを務めることが発表になりました。今回のこのAll Stars はこれまでThe Voice Of Finlandに出演したものの優勝できなかったシンガーたちが再挑戦だそうで楽しみです。
コロナのトンネルを通り抜け、感染を気にせず普通にライブに行ける日ができるだけ早く戻ってくることを祈っておきましょう!
写真&文:Hiromi Usenius
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