マイケル・モンロー、ヴィンス・ニールとの対面を語る「ラズルは彼の幸せを望んだはず」
Tuomas Vitikainen, CC BY-SA 4.0
マイケル・モンローが、2023年夏、フェスティバルのバックステージで叶ったモトリー・クルーのヴィンス・ニールとの初対面について振り返った。1984年、ニールが起こした自動車事故によりハノイ・ロックスのバンド・メイトだったラズルを喪ったモンローだが、いまはニールが自分を許し、幸せに生きることを望んでいるという。
モトリー・クルーのメンバーたちとの対面は、デフ・レパードのジョー・エリオットを介し、実現したそうだ。『Ultimate Classic Rock』によると、モンローは最近、スウェーデンのラジオ局Rockklassikerのインタビューで、エリオットにニッキー・シックス宛てのメッセージを託したと語ったという。「(シックスは)すぐにメールをくれた。心のこもった手紙だったよ。彼が誠実なのがわかる。“ジョー・エリオットから君が来ると聞いた。明日、会おう”って書いてあったから、俺は、“ああ、ヴィンスにも会いたい”って返したんだ。俺はそれまでヴィンス・ニールに会ったことがなかった。だから、“可能だったら、どこかの時点で、彼にも会いたい”って言ったんだ」
モンローとニールは、モトリー・クルーのパフォーマンス直後に会ったという。「俺は彼に、ラズルはいつも俺らに会って欲しがっていたって言ったんだ。ふたりともシンガーだから、似てるだろうって。彼は笑顔を見せていた。俺ら、30秒くらい、お互いの目を見つめ合った。俺は、彼がどれほどの痛みを抱えながら生きてきたのか、わかったよ」
対面は短時間で、モンローはもっと言いたいことがあると、その1週間後、ニールへ向け手紙を書き、シックスに預けたそうだ。「俺は…、そうだな、彼にもうちょっと楽な気分になって欲しかったんだ。数日後、(シックスから)ニールが彼の部屋へ来て、手紙を読んだって聞いた…。彼は満面の笑みを浮かべ、“最高だ”と言ってたと」
「彼があの出来事が引き起こした苦しみに疲労困憊しているのは間違いない。彼は自分自身を許し、幸せに生きるべきだ…。ラズルはそれを望んだだろう。彼はいい奴だ。幸せな人生を送るに値する。彼は本当に辛い時間を過ごし、もう同じではいられなくなった。恐ろしい出来事だった。そして、それは誰にでも起こり得る」
「彼に手を差し伸べることができ、良かったよ。次に彼らがフィンランドかどこかへ来たとき、俺らも同じ場所にいたら、俺は“Smokin‘ In The Boys Room”でハーモニカをプレイするよ」
モンローとニールの初対面は、昨年6月8日、フィンランドで開催されたフェスティバル<Rockfest>で実現し、モンローは後日、「昨夜、ヴィンス・ニールと初めて会ったのは、俺の人生におけるもっとも重要なモーメントの一つだった。ラズルはずっと、俺らが会うことを望んでた。彼は、“俺らシンガー”には似ているところがたくさんあると思っていた。状況が違っていたら、両バンドは多分、いい友達になっていただろう。だが、運命は別の計画を用意していた…。ヴィンス、時間を割いてくれてありがとう。俺ら、多くを語り合ったわけではないが、君の目は1,000の言葉が表す以上のことを俺に伝えていた。それに、このショウでの君の歌は素晴らしかった。ようやく君らのライヴが観られてよかった!」とのメッセージをSNSに投稿していた。
Ako Suzuki
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