ドン・ドッケン、フランキー・バネリとの思い出を語る「車を直した代わりにライヴに参加してくれた」
ドン・ドッケンが、癌と闘病の末、今年8月に亡くなったクワイエット・ライオットのドラマー、フランキー・バネリを偲んだ。80年代前半、ドンがバネリの車を直したことで、バネリはお返しにドッケンの公演に参加したそうだ。
ドンは『Rock Confidential』のインタビューで、バネリとの思い出についてこう語った。「フランキーはドッケンでプレイしていた。5公演くらい一緒にやった。1979年のドイツ・ツアーのすぐ後、グレッグ・ペッカ(Ds)が宗教的な理由から脱退した。彼はサイエントロジストだったんだ。次のツアーではゲイリー・ホーランドにドラムをプレイしてもらうことにした。その繋がりで、俺はグレイト・ホワイトの1stアルバムをプロデュースすることになったんだ。でも、グレッグが去った後、他にも公演があり、フランキーに電話したんだ。俺はあのシーンで彼と知り合いだった」
「面白いことに、フランキーは俺と同じでコルベットを持ってたんだ。“It’s Not Love”のビデオに登場してるよ。あれはフランキーが運転してた。彼、腹ペコでさ、運転が荒かったんだよ。フロント・ブレーキがいかれてた。俺はずっとコルベットを触ってきた。整備士だったから、コルベットの直し方は知ってた」「そしたら、フランキーはこう言ったんだ。“公演だってデモだってやるよ。リハーサルもやろう。君がブレーキを直してくれたら……”って。俺は“オーケー、それは公平な取引だ”って答えたんだ」
そして、「俺たちの友情は70年代まで遡る。彼が逝ってしまったのを目にするのはとても悲しかった」と偲んだ。
フランキー・バネリは2019年10月にステージ4の膵臓がんにあることを公表。闘病しながらできる限りライヴ活動を続けていたが、8月に入り、入退院を繰り返し、8月20日68歳で永眠した。
Ako Suzuki