ギーザー・バトラー、カーディ・Bの「WAP」に物申す

ポスト

ブラック・サバスが世に出たとき物議をかもした当事者の1人であるギーザー・バトラー(B)だが、今年大ヒットしたカーディ・B(ft. ミーガン・ザ・スタリオン)の「WAP」には、かつて自分たちがされたように眉を顰めざるを得なかったという。

バトラーは、英国の音楽誌『Kerrang!』のインタビューで、10月にリイッシューされた彼のソロ・アルバム『Black Science』(1997年)に収録された「Unspeakable Elvis」について語る中で「WAP」に対する所感を述べた。

「(「Unspeakable Elvis」は)新しい音楽が世に現れると、悪魔の音楽だと見なされるってことについてだ。エルヴィス(・プレスリー)が出てきたとき、みんなが彼は悪魔だって言ってたのを覚えてる。それが60年代、70年代になると、エルヴィスはアメリカの国宝になってた。音楽の新しい波はいつもそうだ。メタルはもちろん、そうだった。サバスが出てきたとき、キリスト教徒は激怒してた。ラップが出たときも、人々は憤慨してた。それでも俺は、カーディ・Bの“WAP”は俺をイラつかせると言わないと。あれは最低だ! でも、そんなもんなんだろう」

「俺の友人はあの曲の内容を知らなかったが、彼の10歳の娘が歌ってた。俺は“なんてこった?!”って思ったよ。アルバムに収録するのはまだいい。でも、シングルとしてリリースするか? それはちょっと行き過ぎだ。でも考えてみたら、俺は71だ。意固地な爺だよ」

「WAP」はその歌詞だけでなく、ミュージック・ビデオでも物議をかもした。しかし大ヒットし、本国アメリカだけでなく、イギリス、オーストラリア、カナダ、ギリシャ、オランダなどで1位に輝いた。

Ako Suzuki
この記事をポスト

この記事の関連情報