【インタビュー】BAND-MAIKO「メイド服も舞妓姿も日本の文化」

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2018年のエイプリルフールにBAND-MAIDからBAND-MAIKOに改名宣言。舞妓姿でMVも公開し、ファンをも驚愕させた彼女たちが、2019年はガチでBAND-MAIKOとしても始動。書き下ろしの新曲「祇園町」を含むメジャー1stミニアルバム『BAND-MAIKO』を4月3日にリリース。コンセプトは“舞妓×ハードロック”。和楽器を取り入れ、はんなりした世界観とお祭りテイストを加えた楽曲たちはBAND-MAIDのオリジナルと聴き比べると楽しさ倍増。舞妓スピリッツとロックスピリッツのさじ加減が絶妙だ。メイド姿と舞妓姿の二刀流で5人は世界征服を目指す!?

■日本の伝統文化を大切にする気持ちや美しい所作など
■「祇園町」を通して舞妓さんの素晴らしさを伝えたかった


──2018年に続いて、BAND-MAIKOが始動しましたね。最初はエイプリルフール企画として誕生したバンドだったけれど。

鳩子(小鳩ミク):はい。2018年は“BAND-MAIDを解散してBAND-MAIKOになります”っていう改名宣言をしたんですっぽ。エイプリルフールなのでご主人様、お嬢様を本気でビックリさせようと思っての企画だったんですが、ありがたいことに盛り上がってくださったので、「今年はちょっと本格的にやりましょうっぽ」って。ミニアルバムを出すことになりましたっぽ。

──2018年はBAND-MAIDの曲「secret My lips」を和風アレンジした「secret MAIKO lips」のMVを公開。楽曲も配信しましたが、BAND-MAIKOへの反応もかなり返ってきたのでは?

鳩子:そうですっぽね。ホントに改名したんだって信じてくださる方が多くて。

紅月(AKANE):関係者の方にも「BAND-MAIDじゃなくてBAND-MAIKOになったんでしょ?」って言われて、「エイプリルフール企画だったんですよ」って説明するぐらいにみんな信じてましたね(笑)。

──ははは。みごと、だまされた人が多かったんですね。

鳩子:だまされましたっぽ(笑)。今年はそれ以上の驚きを与えられたらなって思ってますっぽ。

──舞妓さんの服装をして演奏してみて感じたことはありましたか?

鳩子:舞妓さんのお着物は重たいのでやっぱり大変ですっぽ。特にドラムは。

紅月:腕が上がらないんですよ。

鳩子:よく袖をまくしあげて叩いてましたっぽ。

紅月:ツインペダルが踏めないのでゆるめてもらったり。

──動きにくいですもんね。でも、「secret MAIKO lips」を含む今回のミニアルバム『BAND-MAIKO』では、BAND-MAIKOとしてのオリジナル曲「祇園町」まで作っちゃったという。

全員:(笑)。

鳩子:そうなんですっぽ。

叶笑(KANAMI):最初は「前作みたいにBAND-MAIDの曲をアレンジするのかな?」と思っていたんですけど、「新しい曲作ってもいいんじゃない?」っていう話になって作りました。「祇園町」は曲調に関しては京都はそんなに意識していないんです。バンドサウンドに和楽器テイストを足すことによってBAND-MAIKOに仕上げようって。

鳩子:その分、歌詞で舞妓や京都の雰囲気を出しましたっぽ。

──“おこしやす おおきに”で始まって京ことばで柔らかいんだけど舞妓さんの凛とした生き方が出ていて、表現は違えどみなさんと繋がる精神があるなというふうに感じました。

鳩子:今回のアルバムの曲の歌詞は全部、京ことばで書いたんですっぽ。ほかの曲は(BAND-MAIDの)原曲の内容を踏まえて制限がある中、書いたんですけど、「祇園町」はイチから書いたので舞妓さんの文化や独特の言いまわし、“お座敷遊び”とか“千社札”などの言葉を織り交ぜたいと思って書きましたっぽ。


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──舞妓さんになる道のりは厳しい稽古やしきたりがあって大変なんですよね。

鳩子:そうなんどすっぽ。15~16才で京都にいらっしゃる方が多くて仕込みさんから舞妓さんになって、さらに芸妓さんを目指してみなさん勉強しているんどすっぽ。覚悟や気持ちが求められる大事なお仕事であることを知ったので、日本の伝統文化を大切にする気持ちや美しい所作だったりとか、「祇園町」を通して舞妓さんの素晴らしさを伝えたかったですっぽ。

富士姫(SAIKI):ほかの曲に比べてだいぶ舞妓さんに寄り添っていると思いますし、曲にもBAND-MAIKOだからこそのニュアンスも出ているので、BAND-MAIDとは違う気持ちでレコーディングしましたね。強い意志を歌った歌詞ですけど、舞妓さんならではの京ことばの“はんなり感”があるのであまり強く歌いすぎないように心がけました。

──艶っぽい感じが声に出ています。

富士姫:(クールに)良かったです(笑)。

梅美沙(MISA):曲調自体はアップテンポになる箇所もあって強いイメージなので、ベースのフレーズはいつもと同じように考えました。

紅月:ドラムはBAND-MAIDによく出てくる2ビートでツインペダルも使ったんですが、いつもは激しく細かくプレイするんですけど、今回はお祭り感をシンバルで表現してみたりとか。このタイプの2ビートは初めてだったので新鮮だし、面白かったですね。

──ミュージックビデオの仕上がりは?

梅美沙:京都で撮りました。

紅月:さまざまな観光名所に行ってね。

梅美沙:庭園にも行きましたし。個人撮影もあって、私は五重塔が見える二年坂で撮らせてもらって。

鳩子:叶笑が竹林の中でギター弾いていたり。鳩子は舞妓さんが歩いている道で撮ったんですけど、本物の舞妓さんが隣に歩いていて。

叶笑:「何、あの娘?」みたいな目で見られてた(笑)。

鳩子:「どこの娘なんだろうな?」って。尊敬している気持ちで撮影しているので、本物の舞妓さんはぜひ優しい気持ちで見ていただければなと思いますっぽ。

富士姫:全員の演奏シーンはお寺で撮って。

鳩子:境内で撮りましたっぽ。BAND-MAIDの「REAL EXISTENCE」(2015年)の演奏シーンの京都ヴァージョンみたいな感じどすっぽ。

富士姫:ライトアップされていて綺麗でした。夜だけじゃなく、朝からいろんな場所で撮ったんです。お茶も点てたり。

鳩子:茶室で撮影させてもらったんですっぽ。鳩子は少し茶道を習っていたので、みんなのお茶を点てましたっぽ。

梅美沙:鳩子のお点前をいただくんですけど、紅月の前だけはなぜかお茶じゃなくお蕎麦がありました(笑)。

鳩子:「secret MAIKO lips」のMVにもお蕎麦を食べているシーンがあるので、その第2弾どすっぽ(笑)。

富士姫:紅月は麺類が大好きなので。

紅月:あまったお蕎麦もちゃんと持って帰りました。

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