【速レポ】モンパチフェス<WWW!! 18>、かりゆし58「おもいっきり遊んでいきませんか?」
午前中は小雨がパラつくこともあったが、午後に入り、日差しの強さも感じるほどの好天へ。砂浜に設置されたBeach STAGEは前方へ詰めかける人も多数いるが、後方でシートを広げ、のんびりと音楽とお酒を楽しむ人もいるという、リラックスしたムード。そんな<What a Wonderful World!!18>2日目、Beach STAGEのトップバッターをつとめたのがかりゆし58だ。
◆かりゆし58画像
軽快なSEから人の波がグッと動き、あっという間に満員御礼。そんな熱烈な歓迎を受け、まずは「手と手」をプレイし、軽やかな空気感を広げていく。前川真悟(Vo,B)の歌声の響き渡り方も麗しく、オーディエンスはハンドクラップのみならず、高く手を掲げて、心の内側から温かくなるバイブスを受け止めようとする。そんなリアクションに手応えを感じたのだろうか。新屋行裕(G)と宮平直樹(G)はステージの両端まで大きく踏み出し、柳原和也(Dr)は笑みをこぼしながら叩く場面もあったほど。
その流れのまま、前川が「2日目というのは1日目を超える為にあるモノだと思ってます。おもいっきり遊んでいきませんか?」と口にして、力強くロックンロールでぶっ飛ばす「マンゴーウーマン ゴー!ゴー!ゴー!」を投下する。まさしく、前のめりな盛り上がりとなっていくのだが、ここから抱きしめるべき愛に気づく「ナナ」をゆったりと奏でるのは様々な切り口を持つ彼らの本領だろう。曲のニュアンスで描くライヴの流れが抜群なのだ。
ラップ調の歌と際立つリズムに引っ張られ、踊り出す無数のオーディエンスが生まれた「サマーソング」を挟み、前川が沖縄を誇らしく思う気持ちを語りつつ、「自分の住んでる世界が最高と思ってる人が世界を最高にするんです」と<What a Wonderful World!!>という言葉にこめられたメッセージを熱く叫んで届けられた「アンマー」は本当に美しかった。今年8月には母と子の絆を綴った歌詞をもとにドラマも制作されたほどの名曲であり、言葉や音のひとつひとつを噛み締めながら聴き入るオーディエンスの姿があり、歌い継がれ、語り継がれる曲になっていることがありありとわかった瞬間でもあった。
締めくくりには、前川がMONGOL800の20周年に触れ、「20年、あっという間でした。ということは、1日なんてもっとあっという間。いい時間を過ごしてください」と語りかけてからの「オワリはじまり」。“かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい”という歌詞もあるように、この瞬間を精いっぱい楽しんで欲しいという温かい気持ちで包み込んでいった。
取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎(c)WWW18 OFFICIAL
【かりゆし58@Beach STAGE セットリスト】
02. マンゴーウーマン ゴー!ゴー!ゴー!
03. ナナ
04. サマーソング
05. アンマー
06. オワリはじまり
■<MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!!18>
2018年11月3日(土・祝) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
2018年11月4日(日) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
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