【速レポ】モンパチフェス<WWW!!24>HYDE、「めんそーれ!台風は曲げときました」

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10月16日に約5年ぶりとなるアルバム『HYDE [INSIDE]』をリリースし、一週間前に、アリーナ公演<HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA->千葉・幕張メッセ・ファイナルを終えたばかりのHYDEが、そこでみることができたコンセプチュアルなアート的世界観を沖縄に持ち込み、<What a Wonderful World!! 24>のハブステージを埋め尽くした観客たちに、強烈すぎるほどに激しく、妖艶なパフォーマンスを見せつけた。

◆ライブ写真

少し前まで強烈な陽射しが注いでいた青空が、ほのかに夕暮れの色彩へと移り始めていた頃、ステージには数メートルの高さの演説台が現れ、まだ本番前にも関わらず観客たちを圧倒する。そして17時55分、全出演アーティスト共通の三線の音色をモチーフにした陽気な出囃子が流れると、それに続いて、今後は真逆の世界観と言うべきダークなビートが怪しくこだまする。そこにバンドの轟音が重なると、演説台の上方にミリタリー風の衣装をまとったHYDEが姿を現し、新譜の収録曲「PANDORA」で、いよいよHYDEのステージが幕を開けた。



演説台からステージに降りて来たHYDEが「Are You Ready!? OKINAWA!」とシャウトすると、ハイスピードのキックとギターリフに合わせて彼は軍帽を飛ばしてヘドバンをし、攻撃的なロックナンバー「MAD QUALIA」を叩き込んでくる。

「暑いね。すごい盛り上がってるよ! しかし、もうちょっと盛り上がってもらいたい。ダイブはダメだけど、リフトと輪っか(サークル)は大丈夫だから。でも、無理は言いません。無理は言いませんけど、僕、高所恐怖症なんですけど、この塔(縦に置いたお立ち台)に登れたら、もうちょっと盛り上がってもらっていいですか!」とユーモアを交えながらMCを行うと、実際に“塔”に登り、「イケるのか沖縄!はっちゃけろ!」と観客をアジテート。それに応えるかのように、宜野湾のビーチにはいくつものサークルが一気に発生した。



「めんそーれ!台風は(進路を)曲げときました。何も心配いらないよ。ちょっとズレただけで、君たちと会えなかったかもしれない。君たち運がいいね。せっかくなので、その運をパーッと使っちまおうぜ!」

そして、圧倒的な熱量と色気に満ちた歌声で「DEFEAT」を歌い上げると、一瞬、HYDEの姿がステージから消えた。気が付けば、いつの間にかステージからビーチへ降り、最前列の観客たちの目の前で、L'Arc-en-Cielの名曲「HONEY」のセルフカバーバージョンを熱唱、観客を大いに狂喜乱舞させた。



続く「TAKING THEM DOWN」では曲中でメガホンを手に取り「3、2、1!」のスクリームで観客にレスポンスを求めると、続いて「夢幻」を披露。音源ではMY FIRST STORYのHiro(Vo)とのコラボレーションで話題となった曲だが、HYDEのソロバージョンということで、より魅惑的な艶やかさと激しく太い歌声、そして繊細かつダイナミクス豊かな歌の表現を変幻自在に行き来する、ボーカリストとしてのHYDEの魅力をたっぷりと堪能させてくることとなった。

すると「6or9」のリズムトラックをバックに、HYDEはMCを展開。「いいね沖縄。砂浜だからジャンプするのも大変でしょ? でもね、気持ちがいい。最高の天気じゃない? なかなかないよ。よし、じゃあみんなジャンプするからな、一回座ろうか。みんなひとつになれるよ」──HYDEの言葉に従い、ハブステージのビーチに集まった大勢の観客が一旦砂浜にしゃがむと、「3、2、1!」の合図に合わせて壮大なジャンプが行われた。気づけばすっかり真っ暗になった夜空の元、きらびやかな照明に照らされた観客の表情は、実に生き生きと輝いていた。



「呼んでくれてありがとう、モンパチ。最後の1曲、楽しもうね。歌える人は、歌ってください」

そう言い終わるや否や、HYDEが歌い始めたのは代表曲のひとつである「GLAMOROUS SKY」。まさしくHYDEの魅力に溢れた歌声と、たくさんの観客の歌声はひとつの大きな“歌”となり、星も輝き始めた沖縄の魅力的な夜空に響き渡っていった。



取材・文◎布施雄一郎
撮影◎macoty

セットリスト

1. PANDORA
2. MAD QUALIA
3. DEFEAT
4. HONEY
5. TAKING THEM DOWN
6. 夢幻
7. 6or9
8. GLAMOROUS SKY

■<MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!!24>


11月2日(土) 沖縄・宜野湾マリーナ・トロピカルビーチ特設会場
11月3日(日) 沖縄・宜野湾マリーナ・トロピカルビーチ特設会場
〒901-2224 沖縄県宜野湾市真志喜4-2-1
open11:00 / start13:00
※雨天決行/荒天中止
▼出演アーティスト ※五十音順
【11/2(土) Day1】
MONGOL800|Awich / 奥田民生(弾き語り) / サンボマスター / スターダスト☆レビュー / BE:FIRST / WANIMA / WWW!! Special Session古謝美佐子+玉城千春(Kiroro) Presents “Okinawa moon” / デラックス×デラックス(OA)
【11/3(日) Day2】
MONGOL800|ALI / MONGOL800 × WANIMA / クレイジーケンバンド / SPECIAL OTHERS / HYDE / レキシ / WWW!! Special Session Sami-T(fr Mighty Crown) Presents “Musical Gathering” / 奢る舞けん茜(OA)
パワーパフボーイズ with 名護高校ダンス部 (両日 / OA)

▼チケット (前売)
各1日券:11,000円(税込)
2日通し券:20,000円(税込)
中高生券:4,500円(税込)
※中高生チケットは1日券のみ、一般発売からの販売となります。
※小学生は一般チケットをお持ちの保護者1名様につき、2名まで入場無料。
※未就学児童は一般チケットをお持ちの保護者同伴で入場無料。
一般発売日:9月6日(金) 12:00~
(問)PM AGENCY 098-898-1331



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