“この曲を、すべての疲れたタブラへ”U-zhaan&坂本龍一が「energy flow」をリワーク
U-zhaanと坂本龍一による「energy flow」のリワークバージョンが、本日9月26日(水)にリリースされた。
◆「energy flow - rework」関連画像
「energy flow」は、1999年に発売され、インストゥルメンタル楽曲のシングルとして史上初のオリコン1位を獲得した「ウラBTTB」の収録曲。第一三共ヘルスケア(当時:三共)リゲインEB錠のCM曲として使われ、「この曲を、すべての疲れている人へ」というキャッチコピーと共に日本中を空前の“癒し”ブームで包んだ楽曲だ。
発表からおよそ20年の時を経て、アレンジも新たに生まれ変わった「energy flow - rework」について、坂本龍一は「この曲を、すべての疲れたタブラへ」とのコメントを寄せている。
▲坂本龍一
▲U-zhaan
楽曲は現在、commmonsのオフィシャルサイトでフリー試聴可能。Spotify、Apple Music、AWAなどの各サブスクリプションサービスのほか、iTunes Storeおよびハイレゾでの配信もスタートしている。特設ページ(https://commmons.com/special/bttb/)では、楽曲制作過程で交わされた坂本龍一とU-zhaanのメールのやり取りも一部公開中だ。
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■U-zhaan コメント
きっかけは、2015年の正月にNHK FMで放送された『坂本龍一 ニューイヤー・スペシャル』です。療養中だった教授の代役として僕がナビゲーターをつとめさせていただいたのですが、その番組中に「教授の既発音源に合わせて僕が勝手にタブラで共演する」という企画があって。まずタブラが参加できる余地がありそうな曲を選んだあとに楽譜を取り寄せてもらい、譜面とにらめっこしながらアレンジしました。それがとても楽しかったんですよ。そのときは「Tibetan Dance」と「Asience」の2曲をやりましたが、またいつか他の教授の曲も演奏してみたいなと思っていました。
そのしばらくあと、2016年の夏に渋谷のRed Bull Studios Tokyoを使わせてもらえる機会があり、そこでこの「energy flow - rework」の元になるトラックを録りました。タブラの音だけで「energy flow」の冒頭部分を演奏し、それをループしたトラックを作って。本当はその上にラップを乗せようと思っていたのですが、ループができあがった時点でなんだか満足してしまい、時々ひとりで「やっぱりこれ気持ちいいなあ」と思いながら聴くための個人的な録音物になっていました。
先日、教授の『BTTB』のリマスター盤が出ることを聞き、「そういえば僕も2年前に“energy flow”のメロディーでループトラックを作ったんですよ」と伝えて教授に音源を聴いてもらったところ「いいじゃない。これ完成させようよ」と言ってくださって。「マジですか。じゃあ、教授も何か切ない音を入れてください」とお願いした結果、できあがったのがこれです。
U-zhaan(タブラ奏者)
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なお、ピアノアルバム『BTTB』(1998年)の20周年記念盤『BTTB -20th Anniversary Edition-』も本日リリースとなっている。
▲坂本龍一『BTTB -20th Anniversary Edition-』
U-zhaan & Ryuichi Sakamoto「energy flow - rework」
iTunes Store https://itunes.apple.com/jp/album/id1436174054
坂本龍一『BTTB -20th Anniversary Edition-』
WPCL-12924 ¥2,600+税
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