【インタビュー】千歌繚乱出演バンド・ヴァージュ、「時代の流れとか全く考えていないバンドなんで(笑)」

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8月15日に池袋EDGEで行われるBARKS主催イベント<千歌繚乱vol.17>に出演するヴァージュ。<千歌繚乱>へは一年振りの出演となるが、この一年で彼らが感じ取ったことや、8月22日に2枚同時リリースするシングルについてなど、イベント開催前に“今”のヴァージュを探ってみた。

◆ミュージックビデオ ほか

※本記事は8月15日(水)に池袋EDGEで開催される<千歌繚乱 vol.17>において、来場者限定で配布される「千歌繚乱 ARTIST BOOK」掲載のインタビューの一部を事前に公開するもの。「千歌繚乱 ARTIST BOOK」ではメンバーへの一問一答アンケートなど、より深い内容が掲載されている。

  ◆   ◆   ◆

――昨年<千歌繚乱>へ出演していただいたときはまだ始動してすぐでした。この一年たくさんライブやリリースがありましたが、ヴァージュとして今どんな段階ですか?

紫月(G):だいぶヴァージュというものが明確になってきましたね。始動当初は勢いで突っ走っていた部分もありますが、今は“こういうバンドにしよう”という意思に基づいて活動できていると思います。

――去年は「それぞれ前のバンドでは神聖なイメージを大事にしていたんですが、今回は人間味を出して行こうかと」とおっしゃっていましたが。

或(Dr):あ、人間味はなくなってきたかも(笑)。

▲遼(Vo)

――今はどんなスタンスに?

遼(Vo):始動当初からヴィジュアル系の良さってのを伝えていくという思いがあったんですが、今はそれがより濃くなったというか。曲、歌詞、ひとつひとつにより入り込むようになりました。

或:硬派であることに間違いはないです。

紫月:一年前はライブでお客さんを楽しませようってことをメインに考えていたので「人間味を出す」と言っていたんだと思いますが、今はいかに自分たちの曲を表現するか、ということを大事にしています。

沁(B):最初はがむしゃらだったんですね。今では表現する、ということを感じ取れるようになった気がします。

――時間がたつといろいろと見えてくるものがありますよね。この一年で印象的だったことは?

或:二月に二部制のワンマンライブ<六華乱脈>を行なって。二部は普通にライブをしたんですが一部ではいろんなバンドさんのコピーを演奏したのが楽しかったです。やりたかった曲もやれたし、勉強にもなったし。

沁:このワンマンは今までで一番楽しかったですね。

遼:あとはミニアルバム『高潮トキシコーシス』の制作が大変だったことかな。

――みなさんは前のバンドも含め、かなりメンバー同士の付き合いが長いかと思いますが、一緒に居続けられている理由って何なのでしょうか。

或:やっぱり人間性でしょうか。

――それぞれどういうところを尊敬していますか?

紫月:遼は頑張り屋さんで音楽にまっすぐなところ。あとは可愛い。

或:こう見えても少年みたいで、いつもキャッキャしてますよ。音楽的にはもちろんもめちゃくちゃ頼りになりますし。

沁:あとストイック。

▲紫月(G)

――紫月さんの素敵なところは?

遼:努力家だと思う。

或:周りの変化にすぐ対応できる。

紫月:あと、面白いです!

――自分で言っちゃう(笑)。

遼:で、沁はほんわかしててマイペース。

紫月:でも自分を持っているところがいいですね。

――最後に或さんのいいところは?

紫月:或は…なんかあるかな…?

或:ない。或だけに(笑)!

――そんなみなさんが集まったヴァージュには、どんな魅力がありますか?

紫月:自信持って言えるのは、歌。一番曲がよくて、一番歌える自信があります。

沁:やっぱり曲がいいと思います。メロディがいいから、聴きやすい。

或:曲の世界観はうちが一番だと思います。

楽曲の作りかたは変わりました?

▲沁(B)

――確かにヴァージュさんの曲は耳に残りやすいメロです。8月22日に「影」と「四季」というシングルを2枚同時されますが、これはどういった作品になりそうですか?

遼:タイプが違う二枚で、「影」のほうには激しい曲、「四季」のほうは全曲バラードで構成されています。ストレートな曲やダークな暗い曲、ちょっと懐かしい感じの曲と、いろいろ楽しめると思います。

――「四季」は春夏秋冬を意識して?

遼:そうですね。春を現す「春愁」、夏の「線香花火」、秋の「相思華」、冬の「未練雪」という4曲で表現しています。このうち「春愁」と「相思華」が新曲です。

紫月:「春愁」は初めて和に挑戦した楽曲です。最初はヴァージュの世界観と和の世界観が合うのかなと思っていたんですが、すごくしっくり馴染んで。

或:めっちゃ泣ける曲です。

――「線香花火」は?

紫月:ちょうど一年前に会場限定で配布した音源をリレコーディングしました。タイトル通り、夏の終わりを感じるような切ない曲です。

遼:この曲はアップテンポで歌詞は「悲恋」がテーマです。線香花火って火をつけてから消えるまで四段階の変化があるんですが、それに合わせて歌詞も書きました。

紫月:最後の「未練雪」も会場で配布した音源なんですが、これはシンプルなバラードです。

――「相思華」はどんな曲になりましたか?

遼:秋の曲ってなかなかイメージ付かなくて苦戦しました。相思華って彼岸花のことなんですけど、彼岸花ってなんか不吉なイメージがあったので相思華という曲名にしました。彼岸花は調べたら葉のあるときには花はなく、花が咲く時には葉はないと分かったので、歌詞は想い合っているのに離れなきゃいけないという物語を女性目線で書きました。

或:いままで使ったことないリズムだったので、レコーディングには苦労しましたね。

――「影」に収録される3曲は?

遼:「影」はサビまでの展開が早いです。あっという間にサビに来るんですが勢いあって良い味出てます。ライブではしっかり一体感や熱を出せる曲になると思う。「かくれんぼ」はヴァージュらしさがしっかり出せたライブ曲。「Angraecum」は雰囲気のある曲です。もともと4年前くらいに作ってボツにしていた曲を起こしてアレンジしました。

▲或(Dr)

――今後の予定も教えてください。

或:今年、ツアーでいろんな地方をまわるんです。色んな人にヴァージュを知ってもらえたらいいなって思ってます。

沁:9月、11月にワンマンライブがあるので、まずはそこに向けて。

紫月:やっぱりライブがヴァージュの良さを一番出せる場所なんで、曲を聴いてぜひライブに来てほしいです。

――昨年のインタビューでは、「雲の上の存在になりたい」という目標を語ってくれていました。

紫月:あーちょっと恥ずかしい(笑)。もちろんそこは変わってないですけど、この一年でギタリストとしての考え方は変わりましたね。今は“遼と一緒に歌うギター”をずっと弾いていきたい、と思うようになりました。

或:俺は「最終目標なんて決めたくない」って言ってる…やばい、めっちゃかっこいいじゃん(笑)。でも、目標ありました。ヴァージュの曲って広い会場で映えると思うんで、もっともっと実力をつけて上に行きたいです。

沁:僕はステージで動けるようになりたいです。

――ヴィジュアル系が好きでヴィジュアル系バンドになったみなさんから見て、今のシーンってどんな印象ですか?

遼:バンド目線で言えばいろんなかっこいいバンドさんがいるなって思うんですけど、リスナー目線で言ったら少し寂しさは感じます。失ったらいけないものもたくさんあると思う。

或:ヴィジュアル系の良さって、非日常だったと思うんですよ。でも今は日常に近くなっている気がする。

紫月:今ってお客さんと演者の距離が近くてSNSで何でもわかったりしますよね。でも昔はSNSなんてなくて、ライブの日までCD聴いてワクワク想像を膨らませて待っていた。アーティストが何してるか、なんてわからないのが当然で。非日常だったんです。

遼:うちは時代の流れとか全く考えていないバンドなんで (笑) 。時代に流されず、原点を忘れずに自分達の芯を貫いてこのシーンを盛り上げていける存在になりたいですね。

取材・文◎服部容子(BARKS)

   ◆   ◆   ◆

ヴァージュが出演する<千歌繚乱vol.17>、チケットは現在イープラス
にて発売中。


<千歌繚乱vol.17>

日時:2018年8月15日(水)開場16:30 開演17:00
出演:ヴァージュ/CANIVAL/ギャロ/SAVAGE/ジグソウ/MORRIGAN
会場:池袋EDGE
料金:【一般チケット】3,800円 【当日券】4,000円 ※ドリンク代別途

【一般チケット】
7月9日(月)12:00~8月14日(火)
[イープラス]
チケット購入ページURL:http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002263404P0030001

2nd SINGLE「影」

2018年8月22日(水)Release
品番:VIG-005
価格:¥1.500+税
[収録曲]
1.影
2.かくれんぼ
3.Angraecum

3rd SINGLE「四季」

2018年8月22日(水)Release
品番:VIG-006
価格:¥1.500+税
[収録曲]
1.春愁
2.線香花火(Re:recording)
3.相思華
4.未練雪

<「影」「四季」レコ発記念ミニワンマン「廻」>

2018年9月17日(月・祝)池袋BlackHole
OPEN 17:30/START 18:00
Adv:¥2,000-/Door:¥2,500-

ドレスコード:黒服限定
※当日は映像カメラ撮影が入ります。

<ヴァージュ単独公演 「影踏み」>

2018年11月11日(日)池袋EDGE
OPEN:18:00/START:18:30
Adv:¥3,500-/Door:¥4,000-

<千歌繚乱vol.18>

日時:2018年9月26日(水)開場17:30 開演18:00
出演:EVERSSIC/Soanプロジェクトwith芥/ヘルタースケルター/The Benjamin/More
会場:渋谷REX
料金:【先行チケット】3,500円 【一般チケット】3,800円 【当日券】4,000円 ※ドリンク代別途

・チケット受付
【先行抽選受付】
7月13日(金)12:00~8月19日(日)16:00
チケット購入ページURL:[チケットデリ] http://ticket.deli-a.jp/

【一般先着受付】
8月20日(月)12:00~9月25日(火)
[イープラス]
チケット購入ページURL:http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002265279P0030001

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