【音楽ギョーカイ片隅コラム】Vo.95「MONOを日本から追っかける!(11)〜ドラマー、Takada脱退〜
朝から衝撃的なニュースを知り、愕然としたままにこのコラムを書いている。筆者の心を、いや、世界中にいるMONOのファンの心を乱したニュースは次の一行だ。
『この度DRUMSの高田が一身上の都合により、バンドを脱退することになりました』
オフィシャルサイトのメンバー欄にはすでにTakadaの名は無い。信じがたいことではあるが、夢でも嘘でもなく、Takadaは本当に脱退してしまったようだ。
MONOというバンドは、同じメンバーでずっと続いていくものだろうと思い込んでいた。その根拠は1999年の結成以来、メンバーチェンジもなく音を鳴らし続けてきたことにある。もちろん、活動期間が長くても危うそうなバンドはたくさんある中で、なぜMONOにはそんな思いを抱いていたのかと改めて考えてみると、強固なバンドに映るのはやはりその完成度の高さに尽きるような気がしている。
4人の生み出してきた音楽を愛する一人としては、今回のニュースは非常に残念なものであるし、人が行うことに永遠なんてないから観られる時に観ておかないといけないと痛感させられるものであった。しかし、これまで創られ紡がれてきた音楽は永遠に消えない。だからTakadaの音は永遠に残るし、今後も別の活動をするのかもしれない。それに、MONOが終わるわけではない。だから応援をやめないし、むしろ、この先の未来にどんな音を生み出すのかを注目したいと気持ちを切り替え、願いを込めて待つことにする。
尚、今回の脱退に合わせて、予定されていたSTORM OF VOID主催ライブへのゲスト出演はキャンセルになった。(以下、オフィシャルサイトでのアナウンス全文)
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「脱退と出演キャンセルのお知らせ」
この度DRUMSの高田が一身上の都合により、バンドを脱退することになりました。
尚、それに伴い12/22に渋谷club asiaで開催予定のSTORM OF VOID主催<War Inside You release tour final>への出演は、バンドでも協議を重ねた結果、出演キャンセルをさせていただくことになりました。
主催のSTORM OF VOIDを始め、出演者、関係者の皆様、そしてチケットをご購入していただいた皆様には多大なるご迷惑をお掛けすることを深くお詫び申し上げます。
今後ともMONOを宜しくお願い致します。
尚、このキャンセルにおけるチケットの払い戻しはありませんのでご了承ください。
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文=早乙女‘dorami’ゆうこ
写真=古渓一道, Anne D'hoore, Yoko Hiramatsu
◆早乙女“ドラミ”ゆうこの【音楽ギョーカイ片隅コラム】
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