【インタビュー】GRANRODEO「中二病ってイタいし寒いこともあるだろうけど絶対に面白いんです(笑)」

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■中二病って確かにイタいし寒いこともあるだろうけど(笑)
■絶対に面白いこともあるっていうのが歌詞で炸裂しています


──KISHOWさんはアニメ『文豪ストレイドッグス』に中原中也役で出演していますが、歌詞でリンクさせた部分は?

KISHOW:そんなにリンクはさせていないです。最初は太宰治とか江戸川乱歩、芥川龍之介、谷崎潤一郎などたくさんの文豪が登場するアニメなので、みんながよく知っている小説の一節を切り取って90秒ヴァージョンにまとめようかなと思ったんだけど、「それはずるいな」と(笑)。

──面白い試みではありますけどね。

KISHOW:アイディア賞はもらえるかなと思ったんですが(笑)、作品に寄せすぎだなと思ってやめました。タイトルの「TRASH CANDY」はアニメの題名が“文豪”に“ストレイドッグス(=野良犬)”という意味のシニカルな英語を組み合わせているので、じゃあ、野良犬に餌でも与えるかって。ご褒美がないと動かないよなと思った時に、ご褒美→子供→喜ぶ→キャンディって連想ゲームみたいに思いついたんです。で、CANDYというPOPな言葉とは真逆のゴミとかクズという意味のTRASHという言葉をくっつけました。


▲24th single「TRASH CANDY」【初回限定盤 (CD+DVD)】


▲24th single「TRASH CANDY」【通常盤(CD)】


▲24th single「TRASH CANDY」【アニメ盤(CD)】
©2016 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会

──メッセージ的には自分の心情を綴った感じですか?

KISHOW:歌詞はどう受け取ってもらってもいいんですが、90秒サイズのほうがわかりやすいかもしれないですね。“僕らの未来は加速していくだろう”という表現だったり、空虚な日常が輝き出すとか、前向きなところに着地するというのが自分の中では重要で、こういうアニメだからこんな世界観にしたっていうわけではないんですよね。

──“中二病なしに生きるこの世界を想像してごらんよ つまんないぜ 今こそ”という部分が好きです。

KISHOW:ありがとうございます。曲や詞を書いたり、ミュージックビデオを撮ったり、ライヴをする原動力って中二病的な部分がないと出来ないと思うんですよ。娯楽を楽しむことにも言えることだし、斜に構えて「中二病だから」って否定して決めつけるのはすごくつまらないなって。先回りして考えてやりたいことをあきらめたりとか、世の中とかよくそうなりがちだけど、肯定したほうが楽なんじゃないかなって。

──確かに。その中二病的発想が未来を加速させることだってあるんだよってことですよね。

KISHOW:そうですね。中二病って確かにイタいし、寒いこともあるだろうけど(笑)、絶対に面白いこともあるっていうのが2番の歌詞では炸裂しています。ポロッと出ちゃった感じですね。

──ミュージックビデオには不思議なキャンディを持った少女が出てきますね。

KISHOW:かわいかったな、あのコ。娘みたいだった(笑)。子供いないですけど。

e-ZUKA:小2って言ってたね。

KISHOW:お母さんも撮影現場にいらしてたけど、お母さん、俺と結婚してくれないかな(笑)。ミュージックビデオに関してはいつも監督さんに委ねているので「TRASH CANDY」のイメージなんでしょうね。ヴィヴィッドな映像になっていますね。1回、「今度の曲、このコンセプトで撮ってみない?」って言ってみたいですけどね(笑)。

──近いうちにKISHOW監督として、ぜひ。

KISHOW:ははは。あと5年ぐらいたったら、俺、そういうキャラになってみようかな。急に開眼してね。

e-ZUKA:はははは。

──そして今回のシングルには全くタイプの違う楽曲が収録されていますね。「Lovers High」はいちばん開放感のあるポップチューンでコーラスも含めてウキウキするような。

e-ZUKA:そうですね。7月からツアーが始まるので、せっかくなのでライヴのための曲を書きました。8月に野音があるので夏っぽいダンスナンバーがいいなと。

KISHOW:歌詞も開放的ですね。年甲斐もなく、よくこんなの書くなって思うぐらい(笑)。ドリーミーな内容なので10代、20代、30代の女のコたちが喜んでくれたらいいなぁと思って書きました。

──恋に夢中になっている男子の心理ですもんね。

KISHOW:そうですね。恋心に翼が生えてくれたら嬉しい。

──「帰結する共犯者」はギターのリフが痛快なロックンロールでライヴでシンガロングできそうな曲です。

e-ZUKA:これは'70年代のハードロックというか、AC/DCみたいな曲を作りたいなって。シンプルなリフのスタジアムロックにしたいと思って取り掛かったら、こんな感じの曲が出来ましたっていう。

──歌詞は最もシニカルというか社会派。

KISHOW:これはナンバーワンでもオンリーワンでもいいけど、結局はみんな、ただの人だぜっていう。あとはミサイルは打たないでねっていう。ひらたく言うと時事ネタ。何倍にも薄めて書いているので気づく人は気づくかなっていう。

──さりげなく“あの星に還ったスターマン”ってデヴィッド・ボウイのことも盛り込まれてます。

KISHOW:これも2016年のトップトピックスですからね。

──曲と歌詞がマッチしていて高揚します。

e-ZUKA:そうですね。

KISHOW:この曲はちょっと遊べました。こじんまりせずに堂々としている感じが好きです。

──では最後に<GRANRODEO LIVE TOUR 2016 TREASURE CANDY>へのメッセージをお願いします。

KISHOW:僕らにとっても来てくれるみなさまにとっても何かしらのTREASURE─ご褒美が見つけられるような、そんなツアーになると思います。

e-ZUKA:久々のライブハウスツアーなのですごく楽しみですね。仙台PITは新しく出来た会場だし、大阪のなんばHatchもGRANRODEOでやるのは初めてだし、福岡DRUM LOGOSも久々だし、ツアーはみんなでグチャグチャになれたらいいなと。あと野音は演出も選曲も変えてやろうと思っているので楽しみにしていてください。

──野音こそ水着で(昨年の<G10>は水着限定プレミアムシートあり)フツーに見に行けますね(笑)。

e-ZUKA:ははは。そうですね。

取材・文●山本弘子

©2016 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会


24th single「TRASH CANDY」

TVアニメ『文豪ストレイドッグス』OP主題歌
2016.4.13 on sale
【初回限定盤 (CD+DVD)】LACM-34465 / \1,800円 (税抜)
【通常盤(CD)】LACM-14465 / \1,300円 (税抜)
【アニメ盤(CD)】LACM-14466 / \1,300円 (税抜)
-CD-
01. TRASH CANDY
02. Lovers High
03. 帰結する共犯者
04. TRASH CANDY (OFF VOCAL)
05. Lovers High (OFF VOCAL)
06. 帰結する共犯者 (OFF VOCAL)
-DVD-(※初回限定盤のみ同梱)
TRASH CANDY (Music Clip)

ライブ・イベント情報

<GRANRODEO LIVE TOUR 2016 TREASURE CANDY>
7/02(土) 福岡 DRUM LOGOS 17:00 OPEN / 18:00 START
7/03(日) 福岡 DRUM LOGOS 15:00 OPEN / 16:00 START
7/09(土) 大阪 大阪城野外音楽堂 16:00 OPEN / 17:00 START
7/16(土) 宮城 仙台PIT 17:00 OPEN / 18:00 START
7/17(日) 宮城 仙台PIT 15:00 OPEN / 16:00 START
7/22(金) 東京 Zepp DiverCity Tokyo 18:00 OPEN / 19:00 START
7/23(土) 東京 Zepp DiverCity Tokyo 16:00 OPEN / 17:00 START
7/30(土) 大阪 なんばHatch 17:00 OPEN / 18:00 START
7/31(日) 大阪 なんばHatch 15:00 OPEN / 16:00 START
8/13(土) 東京 日比谷野外大音楽堂 16:30 OPEN / 17:30 START
8/20(土) 北海道 Zepp Sapporo 17:00 OPEN / 18:00 START
8/21(日) 北海道 Zepp Sapporo 15:00 OPEN / 16:00 START
9/03(土) 愛知 Zepp Nagoya 17:00 OPEN / 18:00 START
9/04(日) 愛知 Zepp Nagoya 15:00 OPEN / 16:00 START


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