クリフ・リチャード、モリッシーと共演「でも肉は食べるよ」
モリッシーの全米公演にUKのベテラン歌手、クリフ・リチャードがスペシャル・ゲストとして参加することが発表されたが、この意外な人選には、ファンだけでなくリチャード本人も驚いたそうだ。冗談ではないか、なにか魂胆があるのではないかと疑ったという。
◆クリフ・リチャード画像
リチャードはBBCのインタビューでこう話した。「ひと月くらい前、マネージャーから電話があって“意外な知らせがあるよ。モリッシーが、ニューヨーク(公演)で君と一緒にやりたいそうだ”って言われてたんだ。僕は“取りあえずイエスだけど、冗談じゃないか確認してくれる? なんか魂胆があるんじゃないの?”って答えたよ。その後、モリッシーのマネージメントをつかまえた彼から“何もない。モリッシーがファンで、君に来てもらいたいそうだ”って返事があった。だから、僕は“イエス、プリーズ”って答えたんだ」
「ネットでモリッシーのライブをいくつかチェックした。彼のオーディエンスは、なんと言えばいいのかな…、すごくナイスだったよ。みんな、身体揺らしながら歌詞を口ずさんでて、“ああ、僕のオーディエンスと同じことしている”って思った。だから、彼のオーディエンスは僕にも親切にしてくれるかもね」
ライブ会場では、スタッフだけでなくオーディエンスにも肉を食べないよう求めることで知られるモリッシーだが、公演の日1日だけでもベジタリアンになるかとの質問にリチャードはこう答えた。「それは絶対ないね。もちろん、ないよ。僕が到着したときモリッシーが肉を食べているかもって思いたいけど、それを彼に望んでいるわけじゃない。だから、彼も僕がベジタリアンになることは期待していないと思うよ。もし彼が、誰かが肉を食べることで気分を害するのであれば、僕は彼の前では食べない。でもその後、チキン・カレーを食べるよ」
2013年、体調不良にツアーをキャンセルしたモリッシーは、5月10日に開かれるLA公演でおよそ1年ぶりにステージへ復帰する。クリフ・リチャードは6月21日のNY公演にゲスト出演。そして復帰第1弾となるLA公演には、UKのもう1人の大御所、トム・ジョーンズが参加する。
Ako Suzuki, London