Monday満ちる、「今までのお前の中で一番良い」と言われます

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2012年7月25日(水)、SHIBUYA FM(78.4 MHz)にて放送された「Shibuya Local Development」にゲスト出演したMonday満ちるに、パーソナリティーの高橋マシがインタビューを敢行、7月17日にリリースされたアコースティック・アルバム『Soulception』を中心に、話を聞いた。アコースティックへのこだわりや現在の音楽シーン、若手アーティストへのメッセージまで、そこには日本アシッド・ジャズの先駆者としての、音楽に対する熱い情熱がほとばしっていた。

◆Monday満ちる画像

──『Soulception』はアメリカのレーベルからのリリースなんですよね。

Monday満ちる:そうなんですよ。アドベンチャーミュージックってところで作ったアルバムです。

──レーベルのこだわりでアコースティックにしたんですか。

Monday満ちる:そうですね。レーベル側から依頼があって、全部アコースティックにして下さいっていう。

──バンドとアコースティックでは違いがあると思うんですが、MONDAYさんにとってアコースティックのこだわりは?

Monday満ちる:音もミュージシャンも、本当に上手くないとごまかしきかないですよね(笑)。こういう時、出来るだけ作曲の方に力を入れたいんですよ。プログラミングの音楽ってアレンジとかループでいろいろ出来るけれども、アコースティックになると本当に演奏が上手くて、曲自体が面白くなければ、何回も聴きたいという気持ちになれないと思うんですよね。

──確かにそうですよね。レコーディングはどんな感じで行なわれたのですか?

Monday満ちる:予算が限られていることもあって、少人数でどういう風に一番かっこよく上手く出来るかな~という考えの中で、とりあえず曲を一生懸命作りました。その中で何点かピックアップしたカヴァーがあるんですよ。ひとつはミルトン・ナシメントの「Bridges」。日本人の方は、彼のボルトガル語のタイトルで分かるかな。たしか「Travessia」だったかな…。

──日本でも親しまれているカバーの名曲ですよね。

Monday満ちる:そうですよね。すごい有名な曲。次に「Brasilianos」。これも自分の曲じゃなくて、歌詞だけを書きました。レーベルメイト、同じアドベンチャーミュージックからのアーティストで、ブラジリアンのマンドリン奏者ハミルトン・デ・ホランダっていうすごく天才の方。彼のアルバムをレーベルの方から紹介されて、初めてこの曲聴いた時、ぶっ飛ぶ位「これヤバい!」ってなって。それで自分からカバーしたいって選んだんですね。あとはBRISAっていうアーティストの、4年前にレコーディングした曲で「Map of the Soul」。私が歌詞を書いて歌を歌わせて頂いたのですが、そのバージョンは打ち込みで。この3、4年はライブでやっていますね。バンドでやると盛り上がる曲なんですよ。最後に「Native Tongue」。これは自分の曲で、2004年にやったデュエットアルバムで1回レコーディングしたんですけど、2年バンドで演奏してるかな。これもまたバンドの味が良いって感じ(笑)・

──なるほど。今回『Soulception』は自信作ですね。

Monday満ちる:自分で言うのもあれなんですけど、本当に自信作なんですよ。尊敬しているミュージシャンの友達とか、本当に音楽を知っている方達から、これは今までのお前の中で一番良いかもしれないって言って下さるんですよ。本当の音楽フリークにしか分からないかもしれないですけどね(笑)。

──ライブハウスを2店舗運営して思うんですが、見る側、お客さん側からの視点からしても、アコースティックってすごい面白いですよね。ごまかしきかないし、一人でやる時は空気感、間とか、アコースティックは深いなと僕も思っているんですよ。

Monday満ちる:ですよね~。

──2012年7月29日の代官山LOOPでのライブは、このアルバムから何曲か披露してもらえますか?

Monday満ちる:そうですね。このアルバムからも何曲かピックアップして、昔の曲もやらして頂きます。

──メンバーも豪華ですからね。

Monday満ちる:少人数編成の、私(Vo)、菱山正太(Key)、天倉正敬(Dr、Per)と3人だけなんですけど、世界は作れるかなと。

──7月29日(日)@代官山LOOP<Nu Soul ~ Monday満ちる × JiLL-Decoy association ~>是非宜しくお願いします。それでは、夢見る未来のアーティスト達へメッセージを。

Monday満ちる:アーティスト全てそうだと思うんですけれども、だいたい鈍感の人はアート出来ないよね。でもセンシティブだけだと、音楽とかアートをやり続けられない。本当にある程度の頑固さと、ちょっと鈍感なところが自分にないと本当続けられないんですよ。世の中優しいだけでもないし、そこで生活していかなければいけない現実もあるから、どうにかそれを乗り越えて、自分の夢をずっと心にもって、前向きに続けていって下さい。
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