『NME』誌、モリッシーに謝罪

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『NME』誌が、2007年に掲載したモリッシーが人種差別主義者だととりかねないインタビュー記事に対し、モリッシーに謝罪した。

『NME』誌は2007年11月、モリッシーが「移民が増え、英国はアイディンティティを失いつつある」「外国から来た人たちに対して悪い感情は抱いてないよ。でも英国への移民が増えれば増えるほど、英国はアイデンティティを失っている。その代償は大きい。ドイツを旅すると、そこは全くもってドイツだ。スウェーデンだって、自国のアイデンティティを持っている。でも英国を旅してても、一体自分がどこにいるのかわからない。ナイツブリッジを歩いていると、ブリティッシュ・アクセントなんてこれっぽっちも聞こえてこないだろ」と話したと伝えていた。

モリッシーは当時、「内容がゆがめられている」「僕は人種差別を憎んでいる」と即座に同誌に謝罪を要求。決めた日程までにそれが得られなかったため、法的手段に訴えていた。

『NME』と出版社のIPCは火曜日(6月12日)、「我々は、彼が人種差別主義者だとは考えていないことを明らかにしたいと思います。我々は、彼がそうだと言っているつもりはなく、彼やほかの人たちが我々の記述をそのように誤解してしまったのであれば、モリッシーに対し謝罪します」

2011年10月に開かれた公判前の公聴会ではモリッシーの申し立てが認められており、7月に公判が開かれる予定だった。

現在のところ、モリッシーからコメントはなされていない。

Ako Suzuki, London
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