ジンジャー・ベイカー、ドキュメンタリーがSXSWで賞を獲得

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ドラマーのジンジャー・ベイカーについてのジェイ・バルガーによるドキュメンタリー『ビウェアー・オブ・ミスター・ベイカー』が3月13日、サウス・バイ・サウスウェスト映画賞でドキュメンタリー・グランド・ジューリー賞を獲得したが、次にどこで上映されるかは明らかになっていない。

「いくつかのフェスティバルで上映が決まっていますが、まだ公表できません」と映画のプロデューサーのひとり、フィッシャー・スティーヴンスは3月10日のワールド・プレミアの翌日に語った。

映画は3月16日にパラマウントでオースチン最後の上映を迎える。「多くのミュージシャンが見に来るといいですね」とスティーヴンスは口コミを期待して言っていた。

「劇場公開、さらにはツアーができたらいいですね。映画をCDやTシャツと一緒にツアーに持って行くのです」

プロデューサーのアンドリュー・カーシュは「地元のクラシック・ロック局と結びついて、その視聴者を動員し、彼の世代の人々に見せること」によって観客を作り出すことが重要だという。

『ビウェアー・オブ・ミスター・ベイカー』はほとんど南米にあるベイカーの牧場で撮影されている。この牧場は彼がエリック・クラプトンとジャック・ブルースと共にクリームの再結成コンサートをやったあとに購入したものだ。ストーリーはベイカーのドラッグとの戦い、ジャズ・ミュージシャンとしての仕事、彼が崇拝するジャズ・ドラマーたちからの評価、ドラマチックなキャリアの展開(ブラインド・フェイス解散後フェラ・クティと仕事をするためにナイジェリアに移住して6年過ごした)、ジャズ・ロック・アンサンブルのエア・フォースの作品、馬やポロへの愛情、ジャズ・ドラマーとしての演奏活動への復帰などを描いている。

オープニングではジョン・ライドンが別のスクリーンでドラマチックな怒号を上げた。ライドンとベイカーはパブリック・イメージ・リミテッドの『アルバム』で共演している。

「彼は飲み終わるまでインタビューをやろうとしないんです」と監督のバルガーは言う。「72本コロナがあったけど、彼は全部飲みたがった。撮影のとき、僕はかなり酔っぱらってましたよ。すべてワンテイクの映画です。彼はアナキストでありひどく過小評価された思想家なのです」

60年代のアイコン的ロック・バンドのメンバーにしては奇妙なオープニングの仕方だったが「(ライドンは)映画に出たって良かった――それくらい素晴らしかったんです」

他の映画賞は3月17日に授与される。


◆ニュース提供:ビルボード
◆BARKSビルボード・デイリーニュース・チャンネル
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