【連載】THE BOHEMIANSの5人全員かたまりダイナマイト連載[Vol.6]平田ぱんだ「ロックンロール的映画相談」

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メジャー2ndアルバム『THIS IS POP !!!』を4月25日にリリースすることが決定したTHE BOHEMIANS。熱狂のライヴを各地で繰り広げ、人気・注目度ともにうなぎのぼりではあるが、まだまだ未知なるそのキャラクターと魅力に迫るべく、メンバー5人が持ちまわりで企画を担当していく当連載。第6回目は、ヴォーカル、平田ぱんだの審美眼がうかがえる「平田ぱんだのロックンロール的映画相談」です。

◆平田ぱんだのロックンロール的映画相談
◆第二回:「ベニスに死す」('71 年くらい/ルキノビスコンティ)

ロックンロール、関係ねえ。
皆さんがご存知の通り、ロックンロールの価値観は
既存のどの価値観にも属さないところだ。
社会的規範、関係ねえ、
生まれ持った性別、関係ねえ。
この私ですらも、関係ねえ、
時ですら時に軽く越える
突き進むためにあるようなリズムにのって、
瞬間の爆発の後押しを受け、
関係なく、描き、作る。
今を、進める
どうしようもなく、格好つける。そのためなら死んでもかまわない。

この映画のどこがロックンロールなのか、だってそのものじゃないか
最高の美は人間の努力によって作られるんだと信じて疑わなかった老作曲家が、
自然に美を獲得してしまった少年をみつけて狂っちまうなんてさ!
クラシック音楽の教養を受けて、ロックなんてガキの騒音だって思ってたオジさんが
パンクロックのライブをみて なんでだか自分でも全くわからないけど
好きになっちまったぁぁぁぁっ!てなるに近い。
まさしく痛快。

この映画は
美しいベニスの街を背景に 美しい少年を影から見つめ続けるというだけの、
全くそれだけの映画だ。
たったそれだけの映画なのに、なんでこんなにひきこまれるのかは説明できないぜ。
美しいと思う感覚器官のメカニズムの解明くらいまでやらなきゃわからない。
しかも それがわかったところで全く説明にはならないだろう。
どうせそういうものだ ってしかいえない。

疫病が流行って危ない街でも、離れない!だって君がいるから!
僕だけが知ってる疫病の情報を教えて、それをきっかけに近づきたいなんて
下心の方が先行するくらいさ、って、おいおいおいおーい
擦れ違い様に おれみてえな親父に気軽に笑顔むけるんじゃないよぉぉぉぉぉっ!
わかってねぇぇぇぇっ! 自分がわかってねぇぇぇぇっ!
君はそんなことしちゃだめなんだ!
近づきたい!でも近づきたくない!
知りたい!でも知りたくないぃぃぃ!
ずっとこのままでーいたいのさー

あえてこのオジさんのしていることを、恋!と言い切る
それ以外を当てはめる奴は、どうせ恋なんかしたことがないのさ

ロックンロールの話をしようか
あれはまさしく恋だ
恋は衝動だ
いかれちまうって感覚だ
それがあまりにも楽しいから
そしていつか冷める予感もするから
そうなりたくなくて
やり続けるしかないのさ
この恋を断固維持!
自分なりのやり方で。

この映画のオジさんは、一番のオシャレして、いつ死んだっていいんだ
ってくらい顔を真っ白にして、ビーチで戯れる少年をみつめながら、死ぬんだ
なんという最高の死に方だ
恋のままで、恋の中で、死ぬんだ
死にたかねえけど、どうせ死ぬなら、それがいいぜ。
そうは思わないか?

まあ、そんな感じだ。全速でオススメ。

余談だがこの少年役 のビヨルン・アンドルセン。
俺のような、完全なバイセクシャルには、綺麗過ぎて逆に好きになれない
ってとこがあるんだが、とにかくその刹那的な、三年後には確実に失うのがわかる感じの
絶妙な美しさ加減がとっても素敵なんだ。

んで、この文を書く為にひさしぶりにDVD見てみて思ったんだが、
どこかちょっと、我がボヘミアンズのドラマーチバ・オライリー氏に、
動いている姿が似ているかも?なんて思ったりしたんだ。
ということでチバさんは動いている姿の方がいいわ!
写真には映らない美しさがーあーるーかーらー。
なんで チバさんファンに特にオススメしておこうか。

なんてことで、
じゃあ、また五十日後くらいに
読んでくれてセンキューセンキュー

◆「THE BOHEMIANSの5人全員かたまりダイナマイト連載」まとめページ


メジャー2ndアルバム発売決定!!
『THIS IS POP !!!』
2012年4月25日発売
FLCF-4424 ¥2,500(tax in)
1. 恋はスウィンギン・イン・ザ・レイン
2. 愛しのマリーナ
3. シーナ・イズ・ア・シーナ
4. Get back my guitar
5. ハイパーデストロイでクラッシュマグナムなベイビージェットよいつまでも
6. goodbye
7. 私のR・A・D・I・O
8. ジーン・ヴィンセントのTシャツ
9. 太陽観覧者
10. THE BIKE
11. THE LENS

◆THE BOHEMIANSライヴ情報
<J:COM×MUSIC☆JUNGLE TV presents ダイナマイトライブ!>
2月19日(日) 大阪・心斎橋 Music Club JANUS
出演 :THE BOHEMIANS、黒猫チェルシー、N'夙川BOYS、真空ホロウ
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400
http://www.sound-c.co.jp

<Rolling Rock Thunder vol.3>
3月9日(金) 渋谷 CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START 19:00
出演 :THE BOHEMIANS、ギターウルフ、Number the、MOLICE、THE Hippy
チケット :オールスタンディング 前売¥3,000、当日¥3,500(税込、ドリンク代¥500別途要)
(問)チッタワークス 044-276-8841 (平日12:00-13:00 / 16:00-19:00 )

<夢チカLIVE SP in Zepp Sapporo>
3月10日(土) Zepp Sapporo
OPEN 17:00 / START 17:30
出演 :THE BOHEMIANS、C&K、THE BACK HORN、MAN WITH A MISSION、Nothing's Carved In Stone
Opennig Act:SNARE COVER
チケット :オールスタンディング 前売¥3,000、当日¥3,500(整理番号付き、ドリンク代別途)
(問)ウエス 011-614-9999

<SA presents [BIGTOP 2012 in NAGOYA]>
3/24(土) 名古屋CLUB QUATTRO
OPEN 17:30 / START 18:30
出演 :THE BOHEMIANS、SA、怒髪天
チケット :前売¥3,500、当日¥4,000(整理番号付き、ドリンク代¥500別途要)
(問)JAILHOUSE 052-936-6041
http://www.jailhouse.jp

◆THE BOHEMIANSオフィシャル・サイト

  
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