クイーン大回顧展@ロンドンは、お宝の山山山
クイーンの結成40周年を記念した大規模なエキシビション<Stormtrooper In Stilettoes>が、2月25日ロンドン東部にあるトゥルーマン・ブリュワリーで開催となった。開演前には世界中から集まったファン500人が行列を作るほどの白熱振りを見せている。
◆クイーン展&クイーン画像
一般公開に先立ち行なわれた前夜祭にはフレディ・マーキュリーの母親Jer Bulsaraをはじめ、ピンク・フロイドのニック・メイソン、ザ・ローリング・ストーンズのロニー・ウッドといった大物アーティストから、フー・ファイターズ、MIKA、ザ・フィーリング、ジェシー・J、トム・チャップリン(キーン)といった若手まで、多くのミュージシャンや俳優等が駆けつけ、あらためてクイーンが幅広い層に支持されている事が窺える。
エキシビションのタイトルはブライアン・メイの作品「シー・メイクス・ミー」(『シアー・ハート・アタック』)のサブタイトルから採られている。「クイーンとして被ったベールの裏側を見せるという意味からなんだ。タイトルには、並行する2つの意味があると思う。僕らはバンドとしてパワフルな面と、それでいて繊細なアイデアを音楽で表現しようとしている。この言葉はクイーンの中にあるパラドックス矛盾を象徴しているんだよ」とブライアンは語る。
回顧展ではブライアンとロジャー・テイラーが在籍していたスマイルの時代から5th『華麗なるレース』まで初期のクイーンの6年間を6つにブースに分け、それぞれのアルバムに関連した懐かしい写真や記念品等を時系列的に展示されている。会場内にはブライアンのレッド・スペシャルの制作現場となった古い暖炉や、当時のレコーディング・スタジオを再現するコーナーに、メンバーが実際に着用したステージ衣装、フレディが履いていたバレエ・トゥー・シューズなど、ファンにとってはたまらないグッズが約500点展示されている。
一方で、映像コーナーも特筆すべきものだ。「ボヘミアン・ラプソディ」の世界初3Dビデオや、1976年のロンドン・ハイドパーク公演、1977年の米テキサス公演など殆ど商品化されていない希少な70年代のライブ・フッテージが驚くほどクリアな映像になって甦っている。デビュー直後のインタビューや、フレディがドラムを叩き、ロジャーがブライアンのギターを弾くというあり得ないリハーサル模様など、満載のお宝映像にクイーン・ファンはめまいでくらくらだ。
初めて開催されたエキシビションを見たロジャーとブライアンは、2人とも複雑な気持ちだったという。「多く人があの頃のクイーンに興味を持ってくれることに対して、とても嬉しく思っている。同時に、写真に写っている多くの知り合い、友人たちがこの世を去ってしまっていることを悲しく感じた。フレディーを筆頭に多くの友達が、若い時のままで僕らの思い出の中に残っているんだ。だから嬉しさと悲しさがまじりあった気持ちになったよ」とロジャー・テイラーは語る。
ブライアンも「感情的に大きく動揺した」と言う。「写真の中には当時すごく親しかった人達、今はもうこの世にいない人達が写っていて、あの頃の現実がまざまざと甦ってきたんだ。初期の自分たちをあれほど細かく目にするのは痛々しい体験でもあるんだ」と心情を吐露した。
クイーンを生んだ地元イギリスでは先に盛り上がっているが、クイーンを育てた日本も負けていられない…という事で、日本でもクイーンのエキシビションの開催が決定している。4月28日から東武百貨店池袋店で開催される「クイーン&MUSIC LIFE展~クイーンが愛した日本~」では、彼らの過去6回の来日公演にスポットを当て、当時の貴重写真、インタビュー復元等、まさに「私たちが体験したクイーン」が甦る。
3月16日には『戦慄の王女』から『華麗なるレース』まで初期5作がリマスタリング&SHM-CD盤で再発となる。デビュー前のデモテープなど、貴重なボーナス・トラックが収録された特別盤も、往年のクイーンファンを悶絶させることだろう。
<クイーン & MUSIC LIFE展 ~クイーンが愛した日本 ~>
2011年4月28日(木)~5月5日(木・祝)
午前10時~午後8時
@東武百貨店池袋店5F 4番地紳士服特設会場
◆クイーン・オフィシャルサイト
◆BARKS洋楽チャンネル
◆クイーン展&クイーン画像
一般公開に先立ち行なわれた前夜祭にはフレディ・マーキュリーの母親Jer Bulsaraをはじめ、ピンク・フロイドのニック・メイソン、ザ・ローリング・ストーンズのロニー・ウッドといった大物アーティストから、フー・ファイターズ、MIKA、ザ・フィーリング、ジェシー・J、トム・チャップリン(キーン)といった若手まで、多くのミュージシャンや俳優等が駆けつけ、あらためてクイーンが幅広い層に支持されている事が窺える。
エキシビションのタイトルはブライアン・メイの作品「シー・メイクス・ミー」(『シアー・ハート・アタック』)のサブタイトルから採られている。「クイーンとして被ったベールの裏側を見せるという意味からなんだ。タイトルには、並行する2つの意味があると思う。僕らはバンドとしてパワフルな面と、それでいて繊細なアイデアを音楽で表現しようとしている。この言葉はクイーンの中にあるパラドックス矛盾を象徴しているんだよ」とブライアンは語る。
回顧展ではブライアンとロジャー・テイラーが在籍していたスマイルの時代から5th『華麗なるレース』まで初期のクイーンの6年間を6つにブースに分け、それぞれのアルバムに関連した懐かしい写真や記念品等を時系列的に展示されている。会場内にはブライアンのレッド・スペシャルの制作現場となった古い暖炉や、当時のレコーディング・スタジオを再現するコーナーに、メンバーが実際に着用したステージ衣装、フレディが履いていたバレエ・トゥー・シューズなど、ファンにとってはたまらないグッズが約500点展示されている。
一方で、映像コーナーも特筆すべきものだ。「ボヘミアン・ラプソディ」の世界初3Dビデオや、1976年のロンドン・ハイドパーク公演、1977年の米テキサス公演など殆ど商品化されていない希少な70年代のライブ・フッテージが驚くほどクリアな映像になって甦っている。デビュー直後のインタビューや、フレディがドラムを叩き、ロジャーがブライアンのギターを弾くというあり得ないリハーサル模様など、満載のお宝映像にクイーン・ファンはめまいでくらくらだ。
初めて開催されたエキシビションを見たロジャーとブライアンは、2人とも複雑な気持ちだったという。「多く人があの頃のクイーンに興味を持ってくれることに対して、とても嬉しく思っている。同時に、写真に写っている多くの知り合い、友人たちがこの世を去ってしまっていることを悲しく感じた。フレディーを筆頭に多くの友達が、若い時のままで僕らの思い出の中に残っているんだ。だから嬉しさと悲しさがまじりあった気持ちになったよ」とロジャー・テイラーは語る。
ブライアンも「感情的に大きく動揺した」と言う。「写真の中には当時すごく親しかった人達、今はもうこの世にいない人達が写っていて、あの頃の現実がまざまざと甦ってきたんだ。初期の自分たちをあれほど細かく目にするのは痛々しい体験でもあるんだ」と心情を吐露した。
クイーンを生んだ地元イギリスでは先に盛り上がっているが、クイーンを育てた日本も負けていられない…という事で、日本でもクイーンのエキシビションの開催が決定している。4月28日から東武百貨店池袋店で開催される「クイーン&MUSIC LIFE展~クイーンが愛した日本~」では、彼らの過去6回の来日公演にスポットを当て、当時の貴重写真、インタビュー復元等、まさに「私たちが体験したクイーン」が甦る。
3月16日には『戦慄の王女』から『華麗なるレース』まで初期5作がリマスタリング&SHM-CD盤で再発となる。デビュー前のデモテープなど、貴重なボーナス・トラックが収録された特別盤も、往年のクイーンファンを悶絶させることだろう。
<クイーン & MUSIC LIFE展 ~クイーンが愛した日本 ~>
2011年4月28日(木)~5月5日(木・祝)
午前10時~午後8時
@東武百貨店池袋店5F 4番地紳士服特設会場
◆クイーン・オフィシャルサイト
◆BARKS洋楽チャンネル
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