I've、歌姫5人の新曲と出演映画が詰め込まれた設立10周年記念のCD BOXリリース大特集
北海道・札幌の音楽集団I've 設立10周年記念のCD BOXリリース特集
これがI'veの頭脳 高瀬一矢 × 中沢伴行
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I'veの頭脳でありクリエイターの高瀬一矢×中沢伴行が語るI'veの歩んできた10年間の歴史
高瀬:なんというか、それぞれがきっちり役割分担ができているというか。“ヒーロー戦隊”ものっぽいんですよね。実を言うと、Love Planet Fiveはヒーロー戦隊のイメージなんですよ。それぞれが、天体を象徴するようなヒーローのイメージで。
中沢:はじめは、ちゃんと歌姫ひとりひとりに天体が決まっていたんですよ。島みやさんがジュピターで、まみちゃんがマーキュリーとか。
高瀬:KOTOKOちゃんはマーズとかね。
中沢:色でいうとレッドですよね。
高瀬:「我ら、○○戦隊!」とか、言いそうでしょう?
中沢:カオリちゃんがピンクで、MELLさんはブラック。
高瀬:カオリンはグリーンじゃない? あとブラックって何それ。そんな色、戦隊モノに出てくるっけ?
中沢:出てきますよ。ちょっとアウトローな立ち位置のイケメン系。他のカラーの戦隊よりも古株だったりするんですよ。
高瀬:じゃあイエローは?
中沢:島みやさんじゃないですか?
高瀬:島みやさんはイエローじゃないだろー!……って、もういいやこんな話(笑)。
高瀬:でもやっぱり、島みやさんが「ピピッ!」と来た子を連れて来てくれるんですよね。それが結果的にカラーの違う子たちで。
中沢:ほら!やっぱりMELLさんだけ島みやさんの元生徒じゃないし、立ち位置的にブラックですよ!
高瀬:だよな!
中沢:やっぱり、みんな地道にやってきたから良かったのかもしれないですね。
高瀬:もっと過程をすっ飛ばして、目立つ方法もあったと思うんですけどね。でも、東京に出てやる方法より、北海道で地道にやる道を選んだわけで。
高瀬:なんと言ったらいいでしょうね。東京に行ったら、きっと東京のルールや色に同調しちゃっていたと思うんですよ。
中沢:僕は実家が長野なので、環境は少し近いんですけど、やっぱり東京と比べると全然違いますね。家賃も信じられないくらい安いし。僕、北海道に来て1年で20キロも太ったんですよ。食べ物が本当に美味しくて。あと驚くほど北海道ってデカイんですよ。
高瀬:札幌から函館まで、1、2時間くらいでいけると思ってたんだよな。
中沢:いや、本州の人間はみんなそう思っているんですよ。帯広とか旭川も、札幌から1時間くらいなんでしょ?って。
高瀬:そんなワケないじゃん。北海道を舐めすぎだって!
中沢:だってほら、『桃鉄』とかだと一瞬じゃないですか。
高瀬:北海道を『桃鉄』で計るなよ(一同笑)。
中沢:札幌から稚内まで、7時間かかるとは思ってないんですよ。
中沢:ですよね。俺みたいに思っている人は結構いると思いますよ。
高瀬:これが当たり前になればいんですよ。ロサンゼルスのスタジオに行っても空気が綺麗だし、乾燥しているし、すごく広いし。木でできたスタジオが多くて、日本の近代的なスタジオの方が珍しくて。僕なんかは逆に、東京で活動している方がすごいと思う。本当に尊敬しますよ。よくあの環境と競争社会の中で頑張っていけるなぁって。僕たちの方が、北海道という環境に甘えているんです。
高瀬:北海道にいると、「そんなの無理だよ!」という人もいないですからね。誰も止めてくれないですから(笑)。「飛び込んで行け」という思いと、「失敗したって恥ずかしくない」という思いは、はじめのうちから持っていたかもしれないですね。でも改めて、不思議なところまで来ちゃったなぁとは思います。1月の武道館公演の時の楽屋の話って、もう聞きました?
高瀬:僕たちが楽屋にいると、最初にソフトバレエの森岡賢さんが挨拶に来てくださったんですよ。それで「森岡さん、控室は?」と聞いたら、ここだと言うんです。「ああ、同じなんですねー」なんて言ってたら、今度は(元メガデスの)マーティー・フリードマンが入ってきて「僕の楽屋もここなんだ」と言っていて。そうこうしてたら今度はエリック・ムーケ(ディープ・フォレスト)が一人で入ってきて(笑)。ブルーマン・グループ以外は、みんな同じ楽屋だったんですよ。ソフトバレエとメガデスとディープ・フォレストが一堂に会している楽屋って、一体何なんだ?と。そこにいても全然落ち着けないから、外の喫煙所に行ったんです。そうしたらそこにブルーマンがいて(一同爆笑)。
中沢:トイレにいってもブルーマンいるし。
高瀬:とんでもなく気を使う一日でしたね。奇跡の楽屋ですよ。
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