数学者、『E=MC²』はマライア・キャリー・キャリー

ポスト
英国の数学者が、マライア・キャリーの最新アルバムのタイトル『E=MC²』について疑問を投げかけた。セレブがサイエンスを間違って解釈している例を取り上げたBBCオンラインの記事で、マライアは、「6週間砂糖を取らなければ、何でも甘く感じるようになる」と主張する料理研究家や血液のデトックスを過大評価しているデミ・ムーアらとともに槍玉に上がった。

『E=MC²』は、もともとアインシュタインの特殊相対性理論の関係式からとられたといわれている。それに、マライヤのイニシャルMCと前作『Emancipation Of Mimi』の第2章という意味をかけたようなので、数学者の指摘は彼女にとって余計なお世話かもしれない。

しかし、デヴィッド・レスリー博士はタイトルに表示されている“2”は“MC”を2乗するのではなく“C”だけを2乗するので、「正しくは“E=MCC”と読み取れる。すなわち、彼女が言いたいのは“Emancipation=マライヤ・キャリー・キャリー”となってしまう」とあげ足を取った。

また、医療用ヒルにかまれることで血液をデトックスし、健康状態が向上したと主張するデミ・ムーアに対し、専門家は「ちょっとばかり毒素を取り除いただけで効果などない」と反論している。

正しい科学的知識を広めるため活動する英国の公益財団“Sence About Sience”の代表は、一般の人々が科学についてすべてを知っていなくてはならないとは思わないが、セレブが「きちんと調べたり、簡単な質問をしないで口にするのが問題だ」とコメントしている。

Ako Suzuki, London
この記事をポスト

この記事の関連情報