傑作アルバム『BE』を語る。コモン、スペシャル・インタヴュー!
──新作『Be』のコンセプトは?
コモン:今回はとにかくナチュラルな音楽を作りたかったんだ。"Be"というタイトルは、頑張りすぎないで音楽を作る姿勢を意味するんだ。このアルバムでは、自然に出てきたものを曲にしたんだ。このアルバムは俺の中核を表してるんだ。みんなは、このアルバムで俺はルーツに戻ったと言ってるけど、それでも新しい音楽なんだ。俺が今作で一番やりたかったのは、とにかく生々しくてソウルフルなヒップホップさ。このアルバムは、生々しくてソウルフルなヒップホップでありながら、人生そのものを表現してるんだ。
──前作『Electric Curcus』は多様性のあるサウンドが賛否両論でしたが、今作はそれに対する反動だったのでしょうか?
コモン:『Electric Circus』を制作してる最中から、次は生々しいヒップホップ・レコードを作るっていうことは分かってた。『Electric Circus』は、一つのサイクルの完結を意味したんだ。俺は本物のヒップホップからスタートして、進化して、冒険していろんなものを作った。そして、またホームに戻ってきたから、一つのサイクルが終わったんだよ。これからまた新たなサイクルが始まるんだ。まだ冒険はしたいけど、俺はここに到着したんだ。『Electric Circus』は自分を解放して、全く新しいことに挑戦した作品だったんだ。ヒップホップを聴いててもモチベーションを感じなかったから、新しいことを試してみたくなったんだ。新しいことをやることにモチベーションを感じてたからね。前作では、俺は自由になって、『いつも同じことを繰り返さなくてもいいんだ』と宣言したわけなんだ。
──今作のリリックの内容で目指したものは?
コモン:俺が優れたラッパーであることを見せたかったし、凡人が聴いても、共感できたり、感動できるリリックを書きたかった。とにかくあらゆる人、全人類とコネクトしたリリックを書きたかった。『Be』を通して俺自身を見せたかったんだ。日によっては、ファンタジーの世界に逃げ込みたいこともあれば、一人の女性にコミットして忠実でありたいと思うこともある。俺の娘がキリストの復活だと思う日もある。毎日いろんなことを感じているから、それを表現したかったのさ。
──新作で、カニエ・ウェストとジェイ・ディーをプロデューサーとして起用した理由は?
コモン:あの二人が俺にとってベストだからだよ。彼らが作る音楽が大好きなんだ。彼らは俺が求めてる音を作り出してくれると思ったし、想像以上のものを作ってくれると思った。彼らは二人ともソウルフルだし、オリジナルだし、自分たちのサウンドを作るマスターなんだ。俺は二人とも仲がいいし、人間的に息が合うんだ。彼らは俺が求めてる生々しくてソウルフルなヒップホップ・サウンドを提供してくれた。
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