【速レポ】<中津川 WILD WOOD 2026>聖飢魔II、2日を締めくくる大トリに降臨「いい盛り上がりだったぞ中津川」

2026.09.21 00:58

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<中津川 WILD WOOD 2026>はいよいよ2日間の大詰めを迎えた。Fools Goldには大トリを務める聖飢魔IIの登場を待ちわびる大勢の信者が集結して、直前から降り始めた大雨の下で、主役の降臨を待ちわびていた。

魔暦27年(2025)年に地球デビュー40周年を迎え再集結して以来、新教典の発布など精力的な布教活動を続け、先だって大黒ミサツアーを締めくくったばかりの聖飢魔Ⅱ。記念すべき<中津川 WILD WOOD 2026>初登場にして、フェスを締めくくる大役を担うことも、その存在感からすれば至極当然といえる。

本日の構成員のラインナップはデーモン閣下(Vo)、ルーク篁参謀(G)、ジェイル大橋代官(G)、ライデン湯澤殿下(Dr)に加え、ベースは体調不良に伴い欠場中のゼノン石川和尚に代わり、大桃俊樹がサポート参加。さらにギターにRENOファウスト(Damian Hamada’s Creatures)、キーボードにKAMISORI SYUTOがサポート参加してのミサとなる。

ステージが血の色のように真っ赤に染まり、地を這うような重たく不穏なSEが流れ、構成員たちが登場すると、ゴジラの咆哮と共に煌々としたライティングに照らされて姿を見せて大歓声がステージに向けられて、ジェイル大橋代官が古の英国HR/HMを思わせる「創世紀」のギターリフを奏で始める。一瞬の静寂の後、スモークの中でステージ中央の柩からデーモン閣下が登場して、人々が大歓声でおののきひれ伏すように迎え入れるのを見渡すと、「グハハハハ、聖飢魔Ⅱ!」と名乗りを上げて、「地獄の皇太子」からミサの口火を切った。初見の信者も多く集っているであろうフェス仕様の王道オープニングだ。

ルーク篁参謀、RENOファウスト、ジェイル大橋代官がステージ中央のデーモン閣下と共に拳を突き上げる信者たちと対峙する。RENOファウストがハイスピードなソロから、ジェイル大橋代官へとリレーして、デーモン閣下とルーク篁参謀は右手をぐるりと回すアクションで、さらに民衆の興奮を扇動する。続いて雷鳴のごとく出音で放たれたのは、昨年37年ぶりの新譜EP盤小教典として発布された『Kiss U Dead Or Alive』だ。どっしりと五臓六腑を揺り動かすヘヴィなサウンドがミディアムテンポでグルーヴィーに中津川の夜に渦巻いた。

「期間限定ではない聖飢魔Ⅱの“SEASONⅡ”へようこそ! 中津川、楽しんでいるか? 今世紀になって聖飢魔Ⅱが再集結して野外でミサをやって雨を降らしたことはない! 今日は特別だ! 特別な演出を楽しんで帰れ! 今日出た今までのアーティストは楽しんだか!? 我々聖飢魔Ⅱを首を長くして待っていたのか?どこの首だ?(乳首~!とレスポンス)」と、初めて聖飢魔Ⅱ見る音楽ファンの戸惑いをよそに、「覚えておくように。ついてこいよ!」とデーモン閣下はマイペースでミサを続行する。

つい先週、地球デビュー41周年を迎えたことを告げると、「2年前に癌をやって克服して、この程度の声だ!」と大いに謙遜しながら、「2年経ってこれぐらいやれるというのを見せながら今日はやっていくんで、検診に行くように! 早期発見・早期治療すればどれだけ早くこんな程度に歌えるのか? まあこの先見てればいいじゃねえか! 我々は今やれることを精いっぱいやるのみ」と語ると、フラッグを振りながら「Next Is The Best!」を歌い、尽きせぬ挑戦へのアティチュードを提示する。病に負けないスピリットは悪魔といえども大いにリスペクトせざるを得ない。楽器構成員たちがザクザクと刻むバッキングも心地よく、ドラマティックな旋律を惹き立てている。間奏ではルーク篁参謀がハイフレットのタッピングソロを交えたソロで健在ぶりを見せた。

続く「老害ロック」ではフィールドのあちこちから「Hey!Hey!」と拳が突き上げられて、信者と共にアジテーションするような一心同体ぶりが感じられた。超ハイトーンを聴かせて仰天させたデーモン閣下は途中、曲が止まると「先日テレビを観ていたら、マイクをこうやって(丸い部分を手で掴んでいる)持っている歌手がいた。そうやるとハウるからやっちゃいけないというのに……」と、そのアクションをビジョンに大写しにするようスタッフに指示しながら訴える。その後、某大先輩シンガーが同じ持ち方をしていた、とのエピソードをイニシャルトークして笑わせてから再び歌い曲を締めた。初めて生の聖飢魔Ⅱを観た者へのサービストークともいえる振る舞いはさすがのひと言。

豪快なサウンドとエモーショナルなボーカルによる「Love Letter From A Dead End」を歌い終えると、ステージが暗転。「岐阜、<WILD WOOD>、森羅万象、森……森の本場、岐阜県郡上市高鷲にリニューアルした悪魔の森。その奥深く……毎夜毎晩、少女の悲鳴にも似た叫びが聞こえるとか……」と語り出すと、悲鳴を上げる信者たちに対して「少女と言ったはずだ」と諭すデーモン閣下。さまざまな世代の岐阜県出身の有名人を羅列した後、「お前も蝋人形にしてやろうか!?」と信者を指さすと、おなじみの名ギターリフから「蠟人形の館」が飛び出して、ひと際沸き立ち闇の中でうごめく信者たち。ジェイル大橋代官とルーク篁参謀が鋭いフレーズを共に繰り出して、デーモン閣下が民衆に向かい煽り立てる。「ラララララララ」とコーラスを求めると、大合唱となった。

激しく高速で炸裂するヘヴィなギターリフで、「FIRE AFTER FIRE」に突入すると、忠誠を誓うかのように右手を高く掲げる信者たちの姿がステージからのライトで浮き彫りになる。ジェイル大橋代官が、アーミングを取り入れたカオティックなロングソロでエキサイトさせて、デーモン閣下は触発されたように強烈なロングトーンで夜空に向かい咆哮してみせた。最後に披露されたのは、「JACK THE RIPPER」。疾走しながらキメを連発する構成員たちのアンサンブルも心地よく、絶好調な美声を響かせたデーモン閣下はルーク篁参謀の名を呼んでソロを招き入れると、RENOファウスト、ジェイル大橋代官と3人のソロリレーが滑らかに続き、ラストはデーモン閣下のとてつもない大シャウトで締めくくった。

「いい盛り上がりだったぞ中津川。ではまた会おう」と身を翻して、聖飢魔Ⅱは雨が降り注ぐFools Goldステージを去って行き、<中津川 WILD WOOD 2026>は最後まで悪魔による雨の特別演出が続く中、2日間の幕を下ろした。

取材・文◎岡本貴之
撮影◎TAWARA(magNese)

■セットリスト 【Fools Gold】
1.創世紀
2.地獄の皇太子
3.Kiss U Dead Or Alive
4.Next Is The Best!
5.老害ロック
6.LOVE LETTER FROM A DEAD END
7.蠟人形の館
8.FIRE AFTER FIRE
9.JACK THE RIPPER

◆【特集】<中津川 WILD WOOD>クイックレポート

 

■<中津川 WILD WOOD 2026>
9月19日(土) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
9月20日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
〒509-9132 岐阜県中津川市茄子川1683-797
open10:00 / start11:00 / 21:00終演予定
▼出演アーティスト ※A-Z順
【9/19(土)】
10-FEET / dustbox / GLIM SPANKY / Hump Back / JUN SKY WALKER(S) / 神はサイコロを振らない / KREVA / 黒夢 / Lucky Kilimanjaro / Omoinotake / Original Love & CADEJO / Penthouse / 礼賛 / レトロリロン / スガ シカオ / 水曜日のカンパネラ / 東京スカパラダイスオーケストラ / ユニコーン / 水平線(Opening Act)
【9/20(日)】
浅井健⼀ / THE BAWDIES / THE CHERRY COKE$ / FLYING KIDS / HEY-SMITH / 黒木渚 / moon drop / ねぐせ。 / 日食なつこ / Nothing’s Carved In Stone / OKAMOTO’S / サバシスター / 聖飢魔II /ストレイテナー / 竹内アンナ / 土岐麻子×和田唱×川口大輔 / w.o.d. / ヤバイTシャツ屋さん / ヤングスキニー / 板歯目(Opening Act)