【速レポ】<中津川 WILD WOOD 2026>ねぐせ。「地元のフェスに出演するという夢が叶いました」

2026.09.20 19:54

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2024年に日本武道館単独公演を経験しているからことさらに驚くことではないのかもしれない。しかし、結成6年目の若いバンドにもかかわらず<中津川 WILD WOOD>初出演にして2日目のWonderwallのトリ前を任されたのは、りょたち(Vo, G)曰く「宇宙で一番あったかいバンド」ねぐせ。だった。

名古屋発のこの4人組はバンドサウンドのバックボーンにロックンロールが感じられるせいか、ちょっとくすぐったい恋愛の甘酸っぱさを主に歌いながら、気骨と言うか、向こう意気がバンドの佇まいに滲ませるところがおもしろいと思っていた。そして今回彼らを前述のポジションに抜擢した主催者の思いに応えるように2日目のWonderwallのトリ前という時間を見事、彼らのワンマンを見ているんじゃないかと一瞬錯覚させるほど、ねぐせ。の世界に変えてみせたのだから、それはもうあっぱれの一言に尽きるだろう。

「名古屋のバンドと言ってるけど、僕は地元が岐阜です」とカミングアウトしたりょたちには、<中津川 WILD WOOD>出演はもしかしたら凱旋ライブという思いがあったのかもしれない。

「地元のフェスに出演するという夢が叶いました。バンドを続けてきてよかったです」

そんな思いがあるのならば、やっぱり地元の人達に「ねぐせ。、いいバンドだ。かっこいい!」と思ってもらいたいではないか。だったら、どんなライブをやればいい? ──「ねぐせ。にしかできないライブをやっていきます!」とりょたちはこの日のステージに臨む思いをそんな言葉に滲ませた。

ところで、バックボーンにロックンロールが感じられると書いたが、彼らの楽曲の振り幅はもちろん、それだけにとどまるものではない。8ビートのポップロックナンバー「愛してみてよ減るもんじゃないし」、観客のタオル回しとともに早速大きな盛り上がりが生まれた「アタシのドレス」はその範疇の楽曲と言えるが、その2曲からメンバー4人が歌声を重ね、なだれこんだ3曲目の「あの娘の胸に飛びこんで!」は、なおと(Dr)が2ビートを連打するポップパンクだし、同期も使ってシンガーソングライターの汐れいらとデュエットした音源を巧みに使った「織姫とBABY」はアーバンなミッドバラードだし、りょたちの弾き語りからバンドインした「彩り」はバンドバラードなんて言えるだろう。

彼らが持つ曲の振り幅をさらに印象づけたのが、「最新曲をやります」と披露した「僕 Love You」。「織姫とBABY」と同様に同期でシンセやストリングスをバンドアンサンブルに落とし込みながら、「織姫とBABY」以上にバンドサウンドにこだわらないオーケストラルなサウンドメイキングを追求した「僕 Love You」は、ねぐせ。というバンドが持つポテンシャルを物語っていたという意味で、確実にこの日のハイライトのひとつだったと言えるだろう。

しかし、一番のハイライトを挙げるなら、バンドがラストナンバーに選んだ「グッドな音楽を」ということになるだろう。なぜなら、頭打ちのビートが観客を跳ねさせ、演奏を止めたバンドの代わりに観客のシンガロングがクライマックスを演出したからだ。

「さすが俺の地元!」

りょたちが快哉を叫ぶ。しかし、彼にはそのクライマックスをさらに大きなものにする目論見があった。

「でも、もっとやれるんじゃないの? <WILD WOOD>、ねぐせ。の曲を愛してもらってもいいですか!? コール&レスポンス!」

そう叫んだりょたちが、ねぐせ。のモットーとも言える「グッドな音楽を」のサビを歌い上げると、それに負けないくらい大きな声で観客がシンガロングを返した。

その大きな盛り上がりの中、最後に観客を存分に跳ねさせ、ねぐせ。のライブはエンディンを迎える……と思いきや、「時間が余ったからボーナスタイム!」とりょたちが声を上げ、バンドは間髪を入れずに「あの娘の胸に飛びこんで!」になだれこむ。なおや(G)がステージで飛び跳ね、しょうと(B)が「やりたいようにやれ!」と声を上げると、Wonderwallにサークルピットが生まれ、観客がシンガロング。その瞬間、Wonderwallにはねぐせ。と彼らの音楽を愛する人しかいない世界が広がっていたのだった。

取材・文◎山口智男
撮影◎木下マリ

■セットリスト 【Wonderwall】
1.愛してみてよ減るもんじゃないし
2.アタシのドレス
3.あの娘の胸に飛びこんで!
4.めちゃくちゃ好きな人を愛すように世界を愛して!
5.織姫とBABY
6.彩り
7.僕 Love You
8.青春バイブレーション
9.グッドな音楽を
10.あの娘の胸に飛びこんで!

◆【特集】<中津川 WILD WOOD>クイックレポート

 

■<中津川 WILD WOOD 2026>
9月19日(土) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
9月20日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
〒509-9132 岐阜県中津川市茄子川1683-797
open10:00 / start11:00 / 21:00終演予定
▼出演アーティスト ※A-Z順
【9/19(土)】
10-FEET / dustbox / GLIM SPANKY / Hump Back / JUN SKY WALKER(S) / 神はサイコロを振らない / KREVA / 黒夢 / Lucky Kilimanjaro / Omoinotake / Original Love & CADEJO / Penthouse / 礼賛 / レトロリロン / スガ シカオ / 水曜日のカンパネラ / 東京スカパラダイスオーケストラ / ユニコーン / 水平線(Opening Act)
【9/20(日)】
浅井健⼀ / THE BAWDIES / THE CHERRY COKE$ / FLYING KIDS / HEY-SMITH / 黒木渚 / moon drop / ねぐせ。 / 日食なつこ / Nothing’s Carved In Stone / OKAMOTO’S / サバシスター / 聖飢魔II /ストレイテナー / 竹内アンナ / 土岐麻子×和田唱×川口大輔 / w.o.d. / ヤバイTシャツ屋さん / ヤングスキニー / 板歯目(Opening Act)