【インタビュー】Lonesome_Blue、4人体制で再デビュー。2ndフルアルバムに込めた思い 

2026.09.08 12:00

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声優として活躍する野村麻衣子(Vo)と広瀬ゆうき(B, Vo)、スタジオミュージシャンやサポートとして活躍するMIZUKI(Dr)の3人体制で活動してきたLonesome_Blueに、ソロのギタリストとして活躍するSallyが加入。4人体制になり、キングレコードより再デビュー。

そして2ndフルアルバム『FOURTH DIMENSION』をリリースした。再デビューに対する今の想い。Sallyが加入し、バンドはどう変わったのか。そして、2ndアルバムにはどんな曲が収録されていたのかなどをたっぷりと語ってもらった。

   ◆   ◆   ◆

──まず、ギタリストであるSallyさんが加入した経緯をお聞かせください。

広瀬:キングレコードさんとご縁があって、もう一度メジャーデビューをするにあたり、これまで3人+サポートギターで活動してきたけど、ギターの新メンバーが必要だよねという話になり、ギタリストとして活躍していたSallyさんにお願いをした形になります。

Sally:ロンブル(Lonesome_Blue)サイドのスタッフさんから事務所に連絡がありました。もともと曲は知っていたし、キャッチーでカッコいい音楽というのは、私の好きな方向性だったんです。そこからライブ映像を観たら、映像からも熱が伝わってきたので、「一度、メンバーと実際にお手合わせをして、お互いの意思疎通を図れたら」と思いました。実際合わせてみて、やっぱり「こんな嬉しいことはないな」と感じたので、「やらせてください」とお願いしました。ただ、それも今年に入ってからの話なので、すでに決まっていたソロでのスケジュールを事務所に調整していただき、今作のレコーディングから参加することができたんです。

──では、改めて再メジャーデビューが決まったときの心境をお聞かせください。

広瀬:昨年、一度終わるかもというタイミングがあって、でも「終わりたくない!」と思っていたときに掴んだ再スタートのチャンスだったので、声を掛けてくださったキングレコードさん、一緒にやると決めたメンバーの心意気を無駄にしないよう、結果を絶対に掴むぞ!と思いました。

MIZUKI:ロンブルが始まって4年間、すごく燃えてやってきていたんです。いろんな出来事はあって、私たちを好きになってくれたお客さんに恩を返したいと思って3人で頑張ってきたけど、目の前が真っ暗になったし、もう終わると思っていたんですね。そんなときに誘っていただいて、私はまだ自分が思い描く結果は出せていないと思っていたので、次は絶対に結果を出せるように頑張る!という気持ちでした。

野村:正直、不安も心配もあったのですが、メンバーと話し合いを重ねる中で、素晴らしい楽曲がロンブルにはたくさんあるのだから、やれるだけのことを全力でやろう!と思いました。怖がりな私を、気持ちの面で引っ張ってくれる2人には感謝しかありません。

Sally:その流れもスタッフさんを介して伺っていたんです。だから私が入り、少しでも光を届けられるのであれば、こんなに嬉しいことはないので「お手伝いさせてください」と思いました。なので、それも加入した理由として大きかったかもしれないですね。かなり苦労が多いバンドだったようなので。

──やはり強い決意があるのですね。

広瀬:強くないと続いてないですから!

MIZUKI:覚悟を持って決めたことなので!

広瀬:続くと決まってから、MIZUKIちゃんから長文LINEが届いたんですよ。「マジさ、頼むぜ」って。

MIZUKI:(野村と広瀬の)2人に送りましたね。今までの頑張りじゃ、足りないから!って。

広瀬:そのくらいガチです。

──Sallyさんが加わっての変化は感じますか?

MIZUKI:サウンド面で言うと、(アルバムでも)Sallyちゃんらしさを爆裂に出してくれているので、曲もカッコいいし、ガラッと変わったのかなと思います。プレーヤーとしては、リズムがいいし、音もパキッとしていてギュンギュンくるんですよ。その上、パフォーマンスも華やかなので、素晴らしいギタリストだと思います。アルバムではどんな短い尺のソロでも弾き倒してくれています。

広瀬:そもそもギタリストって華やかなポジションだから、その想像を越えてくる華やかで強い人を求めていたら、Sallyさんが来てくれて、「やった! 強そう! 嬉しい!」と思いました(笑)。MIZUKIさんがすごくオーラがある人なので、そこに並んでほしいと思っていたんですけど、Sallyさんもガンガンオーラを放っていたので最高!と思いました(笑)。音からもギターへの愛が込められているので、すごく嬉しかったです。

野村:初めてSallyさんのギターを聴いたとき、自然と心浮き立ってわくわくするような感覚がありました。そして自然と体でリズムをとりたくなる! 絶対にLonesome_Blueに入ってほしい!と思いました。音楽面はもちろん、今まで3人だったのが4人になったので、楽屋でも新鮮です。 あとSallyちゃん、MV撮影の現場でも空き時間ずっとギターの練習をしていました。カッコ良かったです。

──Sallyさんも参加し完成した2ndフルアルバム『FOURTH DIMENSION』ですが、どのようなことを考えて、曲を揃えていったのでしょうか?

MIZUKI:いつもサウンドプロデューサーのMaoさん(山本真央)が曲を考えてくれているのですが、今回は1stアルバム『Second To None』を踏襲しつつ、それを超えるような作品にしたいという気持ちがありました。

Sally:ヘヴィメタルが好きな人もテンションが上がるアルバムでありつつ、ヘヴィメタルに触れてない方もキャッチーで聴きやすい曲ばかりなので、楽しく聴いていただける曲が集まったと思っています。

MIZUKI:ロンブルって自称ポップ・メタルなんですよ。

Sally:なるほど確かに。メタルとポップって両極端にあるけど、しっくり来ますね。

MIZUKI:やっぱり麻衣ちゃんの声がポップなので。

──お二人はロック畑で育ってきた人で、野村さんと広瀬さんは声優からバンドになっています。ヘヴィメタルというジャンルにとって、野村さんのボーカルと広瀬さんのコーラスは特殊で、ロンブルの特徴になっていると思いますが、ロンブルのボーカルに関して、どう思いますか?

Sally:いわゆるヘヴィメタルのハイトーンボーカルの成分とはまったく違うんです。ハイトーンで歌い上げているけど透明感が抜群なんですね。いわゆるメタルを聴いているときの「メタルだ!」という感じが、ボーカル情報だけだとないんですけど、それがリスナーにとって非常に聴きやすいのではないかと思っていて。サウンド面でヘヴィメタらしさを作っているので、その塩梅がすごく気持ちいいし、そこがロンブルの強みだと、個人的にめちゃめちゃ思います。あと、英語がマジ!(笑)。

広瀬:麻衣ちゃんは帰国子女なので。

Sally:だからデモからボーカルが入ると印象がガラッと変わるんです。それは2人が歌っているからなんだなと、今回初めて体感しました。

MIZUKI:私も同じで、イントロを聴くと、めっちゃメタルだなと思うんですけど、歌になると、あれ? ポップス?ってなる。これは初期からずっと感じていたところで、ロンブルの良さだともいます。

Sally:透明感の向こうに力強さを感じるって、なかなかいないボーカリストですよね!

野村:透明感の向こうに力強さを感じる……嬉しい! 勝手にキャッチコピーにします!(笑)。

──ポップさでいうと、今回のアルバムでMIZUKIさんが作曲した「Blue Canvas」(M6)は、すごくポップでしたね。

MIZUKI:アルバムの曲をいただいたとき、メタルでカッコいい曲が揃っていて。それはそれでいいんですけど、このままではロンブルのポップな部分が少なくなるかもしれないと思い、明るくてポップな曲を書くぞ!と思って急いで書いたんです。もともとそういう曲が好きなので。あと、2人が声優さんでもあるので、アニメタイアップを勝ち取りたい!という気持ちもあり、アニソンっぽい、2人に合う曲を書こうと思いました。

広瀬:デモを聴いたとき、ロンブルを続けるという決断をしてくれたMIZUKIちゃんの心意気をめっちゃ感じて、「MIZUKIちゃんがロンブルを明るくしたがっている」とメモしました(笑)。その気持ちを無駄にはしないと、私も明るく頑張るぞ!と思いました。

MIZUKI:このラインナップでこの曲が入るのはロンブルならではだし、作詞のnanaさんに「いつだってやりたいことをやったほうが良い! 歳とか関係ないし、遅くはないぞ! イエーイ!」ってことを歌詞にしたいと伝えました。ちなみにこの歌詞を受けて麻衣ちゃんがタイトルを付けてくれたのもすごく嬉しかったです。大空をキャンパスにするみたいなフレーズがあったので。

野村:タイトルを思いついたときは「我ながら天才!」と思いました(笑)。曲のイメージにもぴったりで、もっとお気に入りの曲になりました。

──声優らしさを発揮している曲というと「Reason To Be」(M3)もあると思います。台詞調のラップは、声優じゃないとここまで自然に曲に馴染ませられないと思いました。

Sally:マジで本業の人だな!というのは感じました。

広瀬:ただ、麻衣ちゃんと話して「声優っぽくはなり過ぎないように」というのは気をつけているんです。やろうと思えば感情をいくらでも乗せられるので、そこで人間っぽさを出すのは引き算でもあるんです。

Sally:そうなんだ!

──キャラにならずに、本当に叫んでいるように感じました。ラップの内容も、すごくリアリティがあると思ったのですが。

広瀬:ここは私が考えていることをnanaさんに共有し、語尾とかを変えてもらいながらはめてもらったんです。ライブではもう披露しているんですけど、麻衣ちゃんに、「ここはこうやってほしい」とか、「ここは食い気味で行きたい」とか、めっちゃディレクションをしたんですよ。「麻衣ちゃんの表現力ならできるから!」と言って(笑)。そこから頑張ってくれて、ライブでどんどん進化してからのレコーディングだったので、一番カッコいい状態のラップを収録できたし感謝しかないです。

──すごくバンドの状況とリンクしている感じがしたのは、そのためなんですね。

広瀬:バンドが終わるかもってときに、悔しくて腹立ちながら作っていたんですよ。音源が出せるかどうかもわからないなか、MIZUKIちゃんと歌詞の話をしてて、私がこんな感じにしたいと長文を送ったら「同意」と返ってきたので、それを共有しました(笑)。

MIZUKI:で、麻衣ちゃんにも思いを聞いたら、「私はステージでずっと歌っていたい」と言ったので、それがサビの〈まだここで歌っていたい〉になっているんです。

──めちゃめちゃエモいですね! リード曲「EVERGLOW」(M1)はメッセージも前向きだし、これこそ聴きやすいヘヴィなロックナンバーでした。

MIZUKI:「Face The Fear」というライブ定番曲があって、それを超えられるようなメロディアスな曲が欲しいということで作ったんです。

広瀬:それを超えられるかどうかは、私たちがこれからライブで証明するしかないんですけど、それに並ぶ曲に育てたいです。あと、この曲はあとからリード曲にすると決まったのでアルバムの1曲目になり、私が歌うパートも増えました。Aメロなんですけど、麻衣ちゃんが“ちょっとどうしたらいいかわからない!”みたいなことを歌っていて、私が折り返しで“これで間違いないから!”みたいなことを歌っているんです。ここは「普段の私と麻衣ちゃんの会話だな」と、ちょっと思っちゃいました。あと、初めて落ちサビを歌ったので、そこを任されたからには、絶対にいい落ちサビにしよう!と思いました。

野村:歌詞に関しては確かに! いつも私が「どうしよう…」って言ってる横でゆうきちゃんが「こうしたら? こうすればいいんだよ!」と力強いアドバイスをくれるので、まさに普段の2人ですね(笑)。

──歌詞的にも思い入れがあるんですね。

広瀬:はい。去年ちょうどそんなやり取りをしてたんですよ。それがリード曲になったので、すごくエモい、運命ソングだと思います。

Sally:聴いていても、孤独を感じる序盤から、徐々に希望の光が見える感じになっていくし、聴き終わったあとの爽快感もある。なのでじっくり歌詞を見ながら聴いてほしいですね。

──この曲もアニソンっぽさがありますよね。一時期、こういうロック調の曲がアニメでも流行っていたので。

広瀬・MIZUKI そうなんです!

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