【インタビュー】NEK!、メジャー1st EP『B!NARY』リリース「特定のジャンルにとらわれない振れ幅の広いアプローチ」

“スラングロックバンド”を標榜する4人組ガールズバンド、NEK!がメジャー1st EP『B!NARY』をリリースした。
今年6月のメジャーデビューも記憶に新しい彼女たちが完成させた、メジャーデビュー曲「FLiCK」を含む5曲入りの今作は、彼女たちが培ってきたテクニックと、現代を生きるなかで感じてきた純粋な思い、人とのつながりから生まれた真心が結実している。
5曲それぞれで異なる表情を見せながら、それぞれに2026年を生きる若者である4人の等身大と、果敢に新たな挑戦をしていく勇敢な姿勢を感じ取れるだろう。よりジャンルレスに羽ばたく彼女たちは、どんな思いのもと音楽と向き合っているのだろうか。メンバー全員に訊く。
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──7月18日に渋谷eggmanで開催されたメジャーデビュー記念フリーライブ、大賑わいだったようですね。
Hika(Vo, G):本当に楽しかったです。結成当初からずっと出演させていただいている渋谷eggmanさんで、ファンの皆さんと一緒に盛り上がれて、サイン会で直にお話をしたり「メジャーデビューおめでとう」とうれしい言葉もいただけて、すごく幸せな時間でした。
Cocoro(Dr):その日にNEK!を知ってくださって、サイン会で「曲もまだ聴いてなかったんだけど来ました」と言ってくださった方もいらっしゃったんです。
──それは喜ばしい出来事ですね。当日は渋谷にNEK!の広告を背負ったアドマンや、NEK!のビジュアルが登場していたので、それでたまたまフリーライブをやっていることを知った方もいらっしゃったのかも。
Cocoro:メジャーデビューという節目に、今まで応援してくれたファンの皆さんだけでなく最近ファンになってくださった皆さんも一緒に、何度も立たせていただいたeggmanでフリーライブができたのはとても感慨深くて。いい経験ができました。
Kanade(B):そのフリーライブでメジャーデビュー曲「FLiCK」をようやく初披露できたので、それもうれしかったですね。

──「FLiCK」のリリースは6月10日でした。そこから1ヶ月以上経ち、満を持してのライブ初披露。
Natsu(Gt):ずっとライブで出し惜しみしてました(笑)。「FLiCK」の初披露は絶対にこのフリーライブにしたかったし、このフリーライブは「FLiCK」で締めくくりたかったんです。
Kanade:皆さん「FLiCK」を聴き込んで、ライブで聴けるのを心待ちにしてくださっていたのか、初披露とは思えないくらい楽しみ方が出来上がっていて。
Natsu:イントロのギターを弾いた瞬間に歓声が沸いて、すごくテンションが上がりました。これからこの曲をライブでやっていくのがもっと楽しみになりましたね。
Hika:この曲をライブで披露したらどういう空気感になるのか、当日になってみないとわからないから本当に心待ちにしていて。ようやく実際に届けられたこともうれしかったですし、ファンの皆さんの反応からもNEK!の楽曲をこんなにも愛してくれているんだな……と心の底から感じられて、すごく感動しました。
──そしてこのたび、そんなメジャーデビュー曲「FLiCK」と、2ndシングル「MAGiC VoX」を含む5曲入りメジャー1st EP『B!NARY』がリリースされます。いつ頃制作なさっていたのでしょうか?
Kanade:今年の2月から4月にかけて回っていた全国ツアー中です。前回のインタビューで、ツアー中にわたしがキャパオーバーになってしまったことを話したと思うんですけど、それは実はこのEPの制作が重なっていたのも理由のひとつでした。
Hika:ツアー中に作って、ツアー後にもレコーディングをして……。やっぱり初の全国ツアーと制作を並行させるのは、なかなかハードでした(苦笑)。結成してから今まで、次から次に新しいものを作り上げていくスタイルでやってきているので、リリースのたびに「あのときに作ったものをようやく聴いてもらえる!」という喜びでいっぱいです。今作ではインディーズ時代から培ってきたNEK!の骨太なバンドサウンドと、特定のジャンルにとらわれない振れ幅の広いアプローチを掛け合わせたサウンドを目指しました。

──タイトルに用いられた“binary”という単語は、コンピュータ用語としても身近な二進数を意味する単語です。SNSを通じて知り合った皆さんらしいですが、なぜこの単語をチョイスなさったのでしょう?
Hika:“0”のわたしたちに、リスナーさんそれぞれの“1”が合わさることでNEK!という新たな次元を作り上げたいという思いを込めました。NEK!のライブも楽曲も皆さんの存在があるからこそ作られるし、皆さんとわたしたちでNEK!を作り上げていきたいという思いは今後も変わらず活動していきたいんです。
──聴いてくれる人たちの存在がNEK!を突き動かし、かたちづくると感じる瞬間は、たとえばどんなときですか?
Cocoro:いちばんはライブですね。リハやスタジオ、レコーディングは「ファンの皆さんがどんな反応してくれるかな?」「こういうことをしたら喜んでもらえるかな」と想像しながら進めていくので、お客さんに届いてやっと完成する感覚があるんです。
Natsu:ライブで直に感じる皆さんのリアクションは、わたしたちに大きな影響を与えるんですよね。「皆さんに喜んでもらえる曲を作りたい」という気持ちから始まって、ライブを重ねていくうちに「もっとみんなで歌いたい」「あの曲でこういう反応をしてくれるならこういうこともしてみたい」みたいにどんどん具体的になっていって。だからファンの皆さんがいなかったらNEK!の音楽はできないんだろうなと思うんです。
Cocoro:音源とライブでガラッとイメージが変わるのは、お客さんが参加してくれるからこそだと思うんです。わたしたちが想像していなかったノリ方やコール&レスポンス、反応をしてくださったり、NEK!の曲たちに新しい可能性を生み出してくれるのがファンの皆さんだと思っています。
Kanade:ライブのない日もSNSを通じてコメントしてくださったり、何気ない交流も音楽活動の活力になっています。だから本当にファンの方の存在は大きいんですよね。
Hika:NEK!として活動していると、人とのつながりは大切だし素敵だなと実感することが本当に多いんです。ファンの皆さんをはじめ、関わってくださるいろんな方々の思いがあるからこそ、NEK!の音楽は生まれていくと思っています。



