| ――歌詞にも統一した世界があるね。
ヨンネ:一言で言えば“ライフ=人生”がテーマだね。自分たちだけじゃなく、人間が誰でも立ち向かうべき様々な問題について歌っているんだ。
――キーボードが加入してからラリーのギターはなにか変わった?
ラリー:ここはこうしようとか、言葉で決めるようなことはなかった。やっていくうちに自然に2本のギターの間にキーボードがうまく納まってるんだ。ギターの音作りも確かに少しは変わってきてるんだと思うけど、意図したものじゃなく自然な変化だね。ただ以前のツインギターだと、一人がリードならもう一人がリズムって役割分担があったけど、今はキーボードがリズムをやってくれればギター2人でリードを取れる。だから可能性は広がってるね。
――「Planet of the Sun」をシングルにしたのは?
ヨンネ:しばらく新譜もリリースしてなかったから、今までのネガティヴのイメージに近いロマンティックなこの曲がシングル向きだと思ったんだ。ラジオにもかかりやすいだろうしね。とくにドイツのラジオはロックっぽい曲はあまり好きじゃないみたいだから。
ラリー:ぶっちゃけて言うと、シングルはラジオ向けという割り切った考えもできるんだ。最初のシングルはその意味もあって、いつものネガティヴ・サウンドでみんなに受け入れられそうな曲を選んだけど、次のシングルはもっと違ったイメージの曲になるかもね。
――ヘヴィでアグレッシブなサウンドだけど、メロディとのバランスがすごくいいね。
ラリー:とくに意識したわけじゃなくて、僕らの自然な音がこれなんだ。前作のツアーで初めて僕たちのライブを見て、アルバムに比べてあまりにヘヴィなサウンドなのでびっくりした人も多かったらしいね。さっき言ったミキシングのやり直しっていうのも、ライヴに近いサウンドにするために、ギターをもっと前に出してヘヴィに作り直すのが目的だったんだよ。
ヨンネ:ギターをもっと大きく、もっと前にってどんどん上げていったんだ。もうメーターが振り切るくらい(笑)。僕らはホントはもっとやりたかったんだけど、スタッフがさすがにもうまずいって言うんで少し戻した(笑)。
ラリー:アルバムを作ってる最中って、ある意味で非現実的な世界に入っちゃってるんで、たまにそういうことが起きるんだよ。
――次作以降もこのヘヴィな方向で行く?
ラリー:このアルバムもけっこう自由にやれたんだけど、実は次のアルバムからもっと好きにやっていいという契約になってるんだ(笑)。だからやってみないとどうなるかわからないな。
ヨンネ:いろんなものを取り入れたいね。レゲエでもジャズでもディスコでも、70年代のロックンロールでもね。もう自由にやるよ。
――ツアーで来日の予定は?
ヨンネ:ラウドパークへの出演と、名古屋、広島での公演が決まった。楽しみにしてほしいな。
取材・文●田澤 仁
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