輝かしきZaneの世界!
| Zaneの世界 |
| アトランタ生まれのLil’ Zaneが初めてラップを書いたのは、わずか10歳のときだった。
彼の17歳までの経歴は、すでに複数のヒット曲に飾られている(112のスマッシュヒット「Anywhere」を書いたのが彼である。その後、映画『Next Friday』のサウンドトラックに収録された「Money Stretch」で、彼はシーンに再浮上した)。 だから、彼のデビューアルバム『Young World: The Future』(Priority Records)からラップチャート1位の「Call Me」が生まれたことは、さほど驚くに値しない。 多くの大人のラッパーにとってただの夢に過ぎないレベルの成功を、Lil’ Zane は18歳になる前に手にしている。 いま彼は、音楽産業のビジネス面を理解する多面的なアーティストになりたいと言う。忘れられた元“10代のスーパースター”列伝に加わるつもりは、彼にはない。 「 まだまだ子供なんで、いま音楽産業の本をたくさん読んでるんです」と彼は言う。「 どうなってるのか、ちゃんと分かってたいですからね。他人に利用されたくはない」頭のいいLil’ Zaneは、理想とするラッパーとしてPuff DaddyとLL Cool J、2Pac、Will Smith、そしてNotorious B.I.G.の名を挙げた。彼はまた、俳優としても活動していくつもりだ。
音楽と映画撮影に時間を取られて、Zaneはかならずしも典型的な10代の生活を送っていない。 「 普通の学校には行けなくなりました。スケジュールがぶつかっちゃって」と、彼は『Young World』をレコーディングしていた忙しい時期を振り返った(彼はこのアルバムのために、75曲というとんでもない数の曲を書いていた)。「 だから家で勉強してます。母と、ほかに2人の先生に来てもらって、教えてもらってます」Lil’ Zaneの母親が彼の家庭教師を兼ねているという事実は、驚くことではない。Zaneにとって、家族はとても大切な存在だ。彼は4人兄弟のいちばん上で、いま11歳の弟がLil’ Zaneの後を追うつもりでいるらしい。 将来“もっとLil’(=Little)なZane”がヒットチャートで兄と並ぶ日が来るかもしれない。 by Vic Everett |
銀幕の世界で成功を収めたラッパーは多い(