【インタビュー】KISAKI、生誕半世紀記念イベントを2026年3月に開催。当日限定バンド・THE LOCUSが語る「KISAKIの美学」

2025.12.01 19:00

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2023年のバンドキャリア30周年企画以来、大々的な活動を控えていたKISAKIが、生誕半世紀記念として再び大プロジェクトを始動した。

2026年が明けると同時に、2023年に発表された三部作『Providence』『Afterglow』『Preuve d’etre』と『Eternally』の計36曲をサブスクリプションで解禁。3月10日には、豪華ゲストを迎えたMEMORIAL ALBUM『Voice in Sadness』をリリース。さらに、3月15日に大阪BIG CATにて<KISAKI 生誕半世紀記念祭「BEYOND THE KINGDOM -Fest of Excellence-」>を開催する。Psycho le Cému、SEX MACHINEGUNS、摩天楼オペラ、GOTCHAROCKA、NoGoD、FEST VAINQUEUR、椎名ひかり、Little Lilithという錚々たるラインナップが出演する中、このライブのために結成されたバンドがTHE LOCUSだ。

今回KISAKIが招集したメンバーは、苑(Vo /摩天楼オペラ)、HIZAKI(G / Versailles , Jupiter)、CERO(G /凛 , Jupiter)、HIROKI(Dr /D)。シーンの先駆者として時代を生き抜いてきたKISAKIとさまざまなタイミングに交わり、縁を深めてきた仲間たちが、一夜限りのライブでどんな景色を作り上げるのか。ライブに向かって歩き出したばかりの5人に、THE LOCUSへの想いや、KISAKIとの思い出をたっぷり語り合ってもらった。

   ◆   ◆   ◆

──まずはKISAKIさんが今回のメンバーに声をかけた理由を教えてください。

KISAKI:キャリア30周年ライブの時のTHE LOCUSは、大阪から東京に羽ばたいていったバンドマンという縛りでメンバーを考えたんです。でも、今回は僕の生誕半世紀記念なので、本当に自分が一緒にステージに立ってみたいメンバーに声をかけました。まずは、30周年の時のレコーディングやライブにも協力してもらったHIZAKIと苑くんにオファーして。CEROは、ちょうどこのタイミングで2016年の凛(-the end of corruption world-)のラストライブ以来に再会したんですよ。HIROKIはD以前のバンドからよく知っていて、ドラマーとしてすごいと思っていたのでお願いしました。僕の生誕半世紀バージョンとして、これ以上のメンバーはいないと思います。

──みなさんそれぞれ、声がかかった時の印象としては?

HIZAKI:個人的にはKISAKIさんにずっとバンド活動を続けていてほしいので、KISAKIさんが動くのであればいつでも協力するという気持ちで今回も即決させてもらいました。

KISAKI:HIZAKIは30周年の時も同じようなことを言ってくれて、「何かあったら俺がステージに引っ張り上げる」とか「またライブやりましょう」って、先輩みたいなことを言ってくるんです(笑)。

HIZAKI:(笑)。単純にKISAKIさんと何かやるのは面白いんですよ。

KISAKI:それが一番だよね。

苑:僕としては、お誘いいただいて率直に嬉しかったので、すぐにやらせていただこうと思いました。

HIROKI:僕もふたつ返事で「自分でよければ是非」と返事しました。盟友と言うとおこがましいかもしれないですけど、一緒に切磋琢磨してきた間柄なので、同じステージに立てるのは感慨深いです。

──付き合いはありつつ、おふたりでリズム隊を組むのは初めてですか?

KISAKI:ずっとお互いのプレイを見てきていますけど、組むのは初めてです。HIROKIは楽屋でうるさいだけの人間だと思ってたので(笑)。

HIROKI:ムードメーカーと言ってください(笑)。

KISAKI:今回もムードメーカーになってもらいつつ、パワフルなドラムを叩いてもらえたらと思ってます。

HIROKI:お任せください!

──CEROさんは、一緒にステージに立つのは凛以来になりますね。

CERO:はい。凛が終わってから時間が経つなかで、“あの時KISAKIさんが言ってくれたことはこういう意味だったんだ”と気づくことがたくさんあって。そういうタイミングでまた一緒にステージに立てるのは本当に嬉しいです。今の自分を見てほしいという気持ちがありますね。

KISAKI:先日、この5人で撮影をしたんですけど、その合間に約10年ぶりにちゃんと話して、“大人になったな”と感じました。ステージではもっと大人の魅力を発してくれるでしょう。

CERO:嬉しいです。任せてください!

──撮影時のオフショットをSNSにアップされていましたね。5人でバンドとしてのアーティスト写真を撮ったんですか。

KISAKI:そうです。せっかくだから5人で写真撮影もしようというところで、忙しいスケジュールのなか集まっていただいて。ずっと現役で活躍しているメンバーだからこその刺激をもらえて、楽しかったです。

HIZAKI:一緒に撮影して、改めてKISAKIさんの存在感はとんでもないなと思いました。真ん中に立つ人という存在感が変わっていなくて嬉しいと同時に、自分も負けていられないなという気持ちになりました。

CERO:KISAKIさんは、本当にずっとKISAKIさんなんですよ。それがいい意味で全然変わっていなくて、自分というものをここまで築き上げているのはすごいことだなと思いました。

苑:僕も黒い系統のバンドをやってきたつもりではいますけど、KISAKIさんを始め、みなさん黒系というものを作ってきた方々じゃないですか。そういう方々と同じ写真の中にいるのはちょっと不思議な感覚がありましたね。あと、KISAKIさんにID JAPANの素敵な衣装をいただいたんですけど、撮影の時に装飾部分を持っていくのを忘れていたことに、帰ってきてから気づきまして(笑)。ライブでは完成形をお披露目したいです。

KISAKI:むしろ、ライブでパワーアップさせるというのが最初から狙いだったんじゃない?(笑) 苑くんがコテコテしたヴィジュアル系のメイクをしている姿を見たことがなかったんので、“苑くんが僕のバンドに入ったと思ってメイクしてくれ”ってヘアメイクさんに頼んだんです。すごく似合ってましたね。

苑:反響が大きかったです。“KISAKIさん、わかってる!”って。

KISAKI:でしょ?(笑) 僕は、音楽もヘアメイクも軸を変えずにやってきたつもりなので。それに共感してくれるメンバーが揃ったなら、ある程度の統一感は出したかったんですよね。

HIROKI:5人の集合写真を確認したら、まあ個性派揃いで(笑)。それぞれ自分のスタイルを確立してる人たちの集合体なので、見た目のパワー感があって嬉しくなりましたね。メンバーを聞いた段階でそうなるだろうとは思っていましたけど、アー写のパワー感が想像以上で。さらにライブで演奏したらすごい熱量になるんじゃないかと思って、期待値が上がりました。

KISAKI:1日限りだからこその美学を見せたいよね。このメンバーなら、絶対に見ておかないと損するぞというライブができると思います。

──音を合わせた時にどんな化学反応が起きるか楽しみですね。

KISAKI:そうですね。お互いが潰しあう可能性もあるけど。

HIZAKI:それはないでしょう(笑)。

KISAKI:(笑)。みんな引くべきところも出るべきところもわかっているから。純粋に熱く楽しいライブになると思います。

──撮影では「笑いが絶えない現場でした」と書いていましたが、5人での雰囲気もばっちりですか。

HIROKI:人に歴史ありじゃないですけど、昔話に花が咲いて、楽屋トークはめちゃめちゃ面白かったです(笑)。意外に、これまでKISAKIくんと面と向かってじっくり話したことはあんまりなくて。冗談を言い合う仲ではありましたけど、音楽に関して語り合う機会はなかったんですよね。当時はもうガムシャラだったから。

KISAKI:ガムシャラだったし、お互いに見せたくなかったところもあったかもしれない。一緒にやってるけど、心の中ではバチバチしてたよね。

HIROKI:たしかに、あわよくば蹴落としてやるくらいの勢いだったので、腹の内は見せなかったと思います。

──月日を経ると変わりますよね。ぜひ当時の思い出を振り返っていただければと思いますが、KISAKIさんとの付き合いが長い順でいくと、まずはHIZAKIさんですか。

HIZAKI:そうですね。初めてKISAKIさんと話したのは僕が18、19歳くらいの時かな。KISAKIさんのバンドが京都でライブをしたあとの打ち上げだったんですけど、それ以前から活躍を知っていたので“本物がいる!”みたいな気持ちでした。当時から楽屋に入ってくるだけで空気が変わる感じがあって。

KISAKI:初対面はMIRAGEの頃だよね。Syndromeになってからはよく対バンしていた印象がある。もちろん技術は今のほうが断然すごいけど、当時からHIZAKIは華がありました。バンドでも一番光っていたし、窓口的な存在だったので。彼が大阪に住んでいた時、一緒にバンドをやろうかと話をしたこともあったんですよ。でも、HIZAKIも自己主張が強い人間なので、僕が引かないといけなくなるのは大変だなって(笑)。それくらいガンガンいってくれるヤツのほうが好きなんですけどね。

──次はHIROKIさん?

KISAKI:そうですね。初めて会ったのはHIROKIがAioriaで、僕がSyndromeの時。Aioriaが所属していたレーベルのLOOP ASHと、僕がやっていたレーベルのMatina、名古屋のDonuts Recordの3レーベルでよく合同ツアーをしていたんです。

HIROKI:よく対バンしましたよね。でも、自分がバンドを始める前から雑誌でKISAKIさんを見ていたので。僕も、初対面の時は“あ、本当にいるんだ”と思いました(笑)。自分の活動の幅が拡がっていく中で、KISAKIくんにはアーティストとしてもレーベルの代表としても影響を受けました。

──それぞれ次に始めたPhantasmagoriaとDも対バンは多かった印象があります。

KISAKI:DにSyndromeのメンバーがいたので、僕としても“頑張ってるなあ”と思えたし、一緒にやったらやったでお客さんの相乗効果もあったし。Dのイベントに呼んでもらったり、凛の解散ライブにDにも出てもらったり。なんだかんだ切っても切れない関係が続いていますね。

HIROKI:さっき言ったように、盟友、戦友のような存在で。切磋琢磨しながら同じ道を歩んできたので、KISAKIくんが頑張っている姿を見ると自分自身も励みになります。自分のアーティスト人生の中で、KISAKIくんという存在は大きいです。

──次は苑さんですか。

KISAKI:Phantasmagoriaのラストツアーの年に出演した<漆黒のシンフォニー>というフェスに、摩天楼オペラも出演していて、その時に紹介してもらって初めて会いました。

苑:2007年5月に摩天楼オペラを結成して、その数ヶ月後だったんです。だから、KISAKIさんと初めてお会いした時はワクワクしましたね。ヴィジュアル系というシーンのなかで、ちゃんと自分が階段を登っていってKISAKIさんに会えたんだ!と思って。これから先が楽しみだなという気持ちになったのを覚えています。

KISAKI:摩天楼オペラが結成してから3ヶ月であっさり俺に会えたという(笑)。浦和ナルシス社長の坂井さんのお陰ですね。

──CEROさんは凛のメンバーとして出会うわけですか?

CERO:そうです。初対面の時のことは強烈に覚えているんですけど、オーディションみたいな感じで呼び出されたのが喫茶店だったんです。そしたら、貴族みたいな喫茶店の貴族みたいな席に、貴族みたいなKISAKIさんがいたんですよ! それで“うわ、本物だ!”と思ってめちゃくちゃ緊張して(笑)。怖いイメージがあったから大丈夫かな?と思ったんですけど、実際すごく優しくて、“いいやん”と言っていただけたので“よかったー!”と思いました。

──みなさん“本物だ!”から入るんですね(笑)。

KISAKI:(笑)。年齢は結構離れているんですけど、CEROと初めて会った時のギラつきが昔の自分を思い出させてくれたんですよ。食らいついてやる!という熱さを感じたので、1回会った時点で“こいつと一緒にやれるな”と決めました。

CERO:うれしいです。凛の活動を振り返ると、本当に大げさではなく、あの時があったから今があるんだなと思いますね。初めてのことが多かったから大変でしたけど、あの時の経験が今の人生に生きていると実感しています。

KISAKI:CEROとは海外の大きいフェスに出させてもらったり、現地でめっちゃ酔っ払って遊んだり、いろいろ思い出がありますね。凛の中では俺とCEROが運転番長だったから、一緒に機材車を運転したり。ほかのメンバー寝てたけど(笑)。

CERO:KISAKIさんが運転してくれましたもんね。楽しい思い出は本当にたくさんあります。

──KISAKIさんはベーシスト、コンポーザー、プロデューサー、レーベルオーナーとさまざまな顔を持っているわけですが、いろいろな面でみなさんがリスペクトしているところや、ご自身が影響を受けたことはありますか。

HIZAKI:今、自分でCDを出したり、ブッキングしたりしているんですけど。KISAKIさんは二十歳くらいの時から何十バンド分もこういうことをしていたと思うと、考えられない大変さだなと思います。単純に体力がすごい。疲れているところは見たことがないですからね。人前で見せないだけかもしれないですけど。今回のKISAKIさんソロ半世紀記念に絡めた膨大な数の撮影、取材などのスケジューリングを始め、レコーディングも作詞、作曲、最終ディレクションやミックスダウンまで考えられないくらい膨大なミッションを一人でやってて超人だと思いますね。

CERO:すごく過酷なスケジュールのツアーでも、KISAKIさんはいつもちゃんとしてるんすよ。そしてフットワークがすごく柔軟ですごいと思います。

KISAKI:そういう意識は全くないんだけどね(笑)。でもそういう姿を見せると周りの士気も下がってしまうじゃないですか。だから、リーダーとして、見えないところで涙を流した事もありましたね。まず、ツアーができて、ステージに立てて、音源が出せるという状況だけでも、昔描いた夢が叶っているわけで。その一歩一歩が大事なのに「辛い、苦しい」というワードを出す人が嫌いなんですよ。ライブが終わったあとに「疲れた、早く帰りたい」って言う人とかね。そういうメンバーとはやって来なかったです。先日の長時間撮影の後もHIZAKIとHIROKIは飲み行こうってうるさかったですし(笑)

CERO:まさにKISAKIさんが仰ったようなことを、今でもずっと頭に入れてライブするようにしています。ライブができることの有難みや、お客さんが来てくれて、仲間が支えてくれる環境は普通じゃないんだぞ、という姿勢は、KISAKIさんに一番影響を受けた部分だと思います。

苑:僕がすごいなと思ったのは──UNDER CODE PRODUCTIONのバンドとよく一緒にライブをさせていただいていたんですけど、たくさんバンドがいるのに、同じようなバンドがいなくて、それぞれの色がちゃんと立っているんですよね。僕たちは自分のことで精一杯のなか、KISAKIさんは何バンドもプロデュースしてそれぞれの色を作っていて、たぶん僕とは見えているものが違うんだろうなと思っていました。

KISAKI:たしかに、そこは気を使っていましたね。当時、「うちのレーベルに入ったからにはこういう方向性で」みたいな方針のレーベルも多くて。そうやって誰かに作られたバンドは、やっぱりイキイキしていないから、見てすぐわかるんですよ。そうはなりたくないと思って、各バンドとやりたいことを話し合って一緒に方向性を考えていました。やっぱりアーティストそれぞれにやりたい音楽性や方向性があるわけで、そこを潰してまでプロデュースするのは違うから。

──結果的に個性的なバンドがたくさん生まれたわけですね。

KISAKI:結果、動物園状態になりました(笑)。でも、苑くんにはマネージメント方面の才能もあると思うな。一緒に制作をしてきて思ったんですけど、すごく神経質で真面目だし、細かいことにも気づいてくれて。俺の記憶にないようなことも「どうなっているんですか」と確認してくれたり。例えば、ちょっとしたシャウト部分で、俺は特に何も考えていなかったけど、「ここで何を言ってるんですか」と訊いてきたり。

苑:ありましたね(笑)。

──ベーシスト/コンポーザーとしてのKISAKIさんに対してはいかがですか。

HIROKI:昔から、オーディエンスとの一体感を意識した楽曲制作をしているのは感じていました。お客さんを楽しませるという部分をバンドのカラーにしていたと思うし。対バンでライブを見せてらいながら、なるほど!と思いつつ、ちょっと悔しい気持ちもありましたね。

KISAKI:それは当たっています。自分がやりたい音楽性はあるんですけど、僕らはライブバンドだと思ってずっと活動していたので。ライブで楽しんでもらったり、逆に感傷的になってもらったり、“自分だったらこういうライブをしてもらいたい”という点を考えながらバンドを動かしていっていたと思います。そういう意味では、新曲の「Voice in Sadness」は、ライブを意識するというより、自分が今までやってきた世界観を凝縮した曲になりました。歌詞も、自分が音楽を初めてからの走馬灯というか、いろいろ苦しんできたことや裏切られたこと、自分が掴んだ栄光もすべて含めて書いています。

──キャリア30周年記念のアルバム『Eternally』のメタリックな方向とは違って、ピアノを軸にした切ないバラードで。

KISAKI:メタリックなイメージは全然なかったんですけど、HIZAKIのギターが入るとちょっとそっち寄りになったかな(笑)。HIZAKI節でカッコいいなと思ったし、苑くんのボーカルもすごく魅力的で存在感が強くて。みんなの魅力がマッチした曲になりました。

HIZAKI:最初は歌が入っていない状態で届いたので、どういうアプローチでいこうかすごく悩んだんです。でも、もうKISAKIさんの曲ということを一旦無視して(笑)、自分の曲のような気持ちで、好きなものを入れました。

KISAKI:それが嬉しかった。

──アウトロのギターソロはかなり印象的ですね。

HIZAKI:いやいや、そこは控えめに(笑)。もともとLa’cryma Christiのようなバンドも大好きだったので、ちょっとそういうアプローチも入れたり。引くところは引いて、出すところは出してという感じですね。

KISAKI:さすがとしか言いようがないです。もちろん気になったらもうちょっと控えてくれと言うんですけど、HIZAKIに対しては言ったことはないですから。

HIZAKI:今まで何曲か弾かせてもらっていますけど、むしろ逆に“もうちょっと入れてほしい”と言われたことしかないかもしれない。

KISAKI:欲しがりなので(笑)。

──苑さんはどういうアプローチで臨みましたか。

苑:切ない曲だな、という第一印象があったので。主人公(KISAKI)の悲しみの声がしっかり伝わるように歌おうと思いました。

KISAKI:素晴らしかったですよ。ワンテイクかツーテイク目でもう98%くらい完成していたので、“ちょっとここにシャウトを足してくれ”と伝えたくらいですね。苑くんは「なんで?」みたいな顔してましたけど(笑)、僕の中にちょっとイメージが浮かんでいたんです。

──この曲が入ったアルバム『Voice in Sadness』は、どんな作品になりそうですか。

KISAKI:本当に僕の集大成ですね。新曲は「Voice in Sadness」を含めて3曲入っているんですけど、「Voice in Sadness」のようなメロディアスなバラードのほかに、それこそ僕が好きなX JAPAN
のような激しい曲もあります。とにかく僕の好きなものしか入っていないので、僕っぽいアルバムになると思う。昔からの盟友のRaphaelの(櫻井)有紀くんや、NoGoDでサポートしている(Iyoda)Koheiくん、MIRAGEのAKIRA、他にもいろいろな方の力を借りて作っています。苑くんには、昔の曲のリミックスも歌ってもらっているし、HIZAKIにも3、4曲弾いてもらいました。

HIZAKI:スタンスは「Voice in Sadness」と変わらず、控えめに(笑)。もうKISAKIさんが好きなものはだいたいわかっているつもりだし、プラスで自分の好きなもの入れていけばいいだけなので、やりやすかったです。

苑:リミックス曲のレコーディングでは、KISAKIさんがメタル系もお好きなんだということを初めて知って驚きました。とは言え、メタルっぽい歌い方はちょっと違うというお話があって。メタルらしい世界観の中で、ヴィジュアル系らしい歌い方がお好きなんだなと。個人的に新鮮さがあって面白かったです。

KISAKI:僕の曲を歌ってもらう時、“キーが高い”と言って嫌がられることが多いんですけど、苑くんには逆に“低い”と言われて。なかなかそんなボーカルはいないぞと思いましたね。

苑:ふふふ(笑)。

──3月10日の『Voice in Sadness』リリースを経て、15日にTHE LOCUSも出演する<KISAKI 生誕半世紀記念祭「BEYOND THE KINGDOM -Fest of Excellence-」>が開催されます。現時点での意気込みを聞かせていただけますか。

KISAKI:大切な節目のイベントになるので、純粋に、みんなで熱く楽しいイベントにできればいいなと思っています。出演してくれるバンドのみなさんも、気持ちよくふたつ返事でOKしてくれて有難かったです。クセ強が多いので、どんなことをやってくるのか楽しみですね。ラストには「神歌」の大セッションをやるんですけど、あのメンツでの「神歌」大セッションはどうなるんだろうって。30周年ライブの時も大概カオスだったけど、もっともっとすごいことになるんだろうなと思っています。

HIZAKI:こんなメンバーを集められるのはKISAKIさんだけだと思う。大阪だけじゃなく全国で開催できるようになっていけば、シーンが変わっていくんじゃないかなと思います。僕も楽しみなのは当たり前として、お客さんを奪ってやろうという気持ちで臨みたいですね。それしか考えていないかもしれない。

KISAKI:もうちょっと俺をお祝いする気持ちも持ってよ(笑)。

HIZAKI:それはサプライズということで(笑)。

HIROKI:一夜限りとは言え、THE LOCUSというバンド名が付いている以上、バンドなんだという意識でモチベーションがあがっているので。メンバーとして自分自身のポテンシャルをちゃんと出して、KISAKIくんの半世紀生誕祭に華を添えられるようにしたいです。リズム隊としての化学反応もすごく楽しみですし、最後の大セッションもめちゃくちゃ楽しみですね。ドラムは動けないので、しっかり存在感を出して、埋もれないように頑張りたいと思います(笑)。

苑:僕も、お誘いいただいた以上、しっかりとTHE LOCUSのステージを作っていきたいですね。ザ・黒系というものを勉強させてもらおうと思っています。

KISAKI:苑くんは摩天楼オペラとの2ステージですから。

苑:全然スイッチが違うので、問題ないです。摩天楼オペラとしても、しっかり負けないステージをやらせていただきます。

CERO:まずは、KISAKIさんが仰ったとおり、熱く楽しくやってKISAKIさんを最大級にお祝いできたらと思います。個人的には、凛の時にできなかったことや、終わってから“ああすればよかった”と思っていたことを回収したいという気持ちも強くあります!

KISAKI:THE LOCUSというバンド名には、精神や感情の集まる場所、軌跡という意味があるんです。この日に集まるべくして集まったメンバーだと思っているので、ただ一夜限りのライブだからこそ伝説を残すくらいの気持ちで。数十分のステージに100%の力を注ぎます。

──期待が高まりますね。KISAKIさんとしては、その先のビジョンは何かあるんでしょうか。

KISAKI:今は全然考えていないですね。3月に向けてレコーディングやライブの準備に追われているので、ライブが終わったらいろいろ見えてくるのかなと思います。HIZAKIは“もっとやれ”と言うんですけど、僕はもういつ終わってもいいくらいの気持ちでやってるので。まずはこのライブを成功させないと次のことは考えられないです。

HIZAKI:……KISAKIさん個人の感情は置いておいて、この人がシーンにいないと面白くないですから。絶対に必要な人なので、もうちょっと頻繁にライブするように言っておきます(笑)

KISAKI:僕には僕の考えや美学があるの(笑)。そう言ってくれるのはすごく嬉しいけど。数の少ない貴重なステージをみんなで楽しみたいです。

取材・文◎後藤寛子
PHOT◎逸見隆明
HAIR MAKE◎A・DO(KISAKI・CERO・HIROKI)、深澤莉恵-M’s hair & make-up-(苑・HIZAKI)
HAIR MAINTENANCE◎hiko-UNDIVIDE-(KISAKI)

MEMORIAL ALBUM『Voice in Sadness』

2026.3.10Release
残響も消え、過去と諦めに彩られた未来に新たな息吹──
一般店頭発売:2026.3.11
LCD-014 価格5,500円(税込み)
24P写真数ブックレット付特殊仕様
新曲3曲+リミックス、リマスタリング等計12曲入り

【GUEST PLAYER】
苑(摩天楼オペラ)/櫻井有紀(Raphael)/AKIRA(MIRAGE・RENAME)・蟹江敬子(Sheglapes)/HIZAKI(Versailles)/Iyoda Kohei /SHIORI(Little Lilith)他多数
※通販購入の方には未発表CD「forgotton」プレゼント
https://lorelei-entertainment.com/

<KISAKI 半世紀記念生誕祭「BEYOND THE KINGDOM -Fest of Excellence-」>
2026.3.15(日) 大阪BIG CAT
開場 13:45. 開演14:30
前売り7,300(drink代別) 一度だけ再入場可
[問]BIGCAT 06-6258-5008

-チケット-
https://eplus.jp/kisaki50th/

[出演バンド]
・THE LOCUS -当日限定バンド-
B.KISAKI
Vo.苑(摩天楼オペラ)
G.HIZAKI(Versailles / Jupiter)
G.CERO(凛 / Jupiter)
Dr.HIROKI(D)
・Psycho le Cému
・SEX MACHINEGUNS
・摩天楼オペラ
・GOTCHAROCKA
・NoGoD
・FEST VAINQUEUR
・椎名ひかり
・Little Lilith
※ラストに出演者による「神歌」大セッション有り
※MC : 浅井博章
(順不同)

サブスクリプション解禁
2023年(バンド活動30周年)にリリースしたアルバム「Providence」「Afterglow」「Preuve d’etre」「Eternally」全36曲を2026.2.14~各音楽配信サービスにて解禁

◆KISAKI オフィシャルサイト