【鼎談】柿原徹也×荒幡亮平×林史也、15周年でたどり着いた『逢いたい』と“本物で居続けたい”理由

2025年11月24日(月・祝)に音楽デビュー15周年を迎えた柿原徹也が、11月12日(水)にリリースした4thフルアルバム『逢いたい』を引っ提げて、全国ツアー<Kiramune Presents Tetsuya Kakihara Live Tour 2025-2026 ENJOYFUL!!!!!!!!!!!!!!!>をスタートした。
同ツアーは、11月29日(土)東京・恵比寿リキッドルームを皮切りに、静岡、愛知、福岡や自身初となる沖縄公演、そしてファイナル神奈川・KT Zepp Yokohamaまで、翌年3月にかけて全国10箇所を巡る。
今作からは音楽ディレクターに林史也を迎え、<Kiramune Music Festival 2025>(以下、キラフェス)にて初披露および先行配信された「フリークラッカー」「MAE」「Magic of music」を含む全10曲を収録。『FAIRY TAIL』ナツ・ドラグニル役、『天元突破グレンラガン』シモン役など声優として名を馳せる柿原だが、4thフルアルバム『逢いたい』には柿原自身が音楽を通じ“これまで出会ってきた仲間、ファンと共に歩み続けたい”という強い気持ちが込められた作品となった。
BARKSでは同ツアーの開催にあわせて、柿原徹也、荒幡亮平、林史也による鼎談を決行。ユーモラスな出会いのエピソードからアルバムの制作秘話まで、ざっくばらんに語ってもらった。
◆ ◆ ◆
■ビジネスです
■初対面でいきなりキーボードにドンッ!
──まずは、15周年イヤーおめでとうございます。最初に3人が知り合った経緯を伺っても良いですか?
柿原:(改まった声で)……ビジネスです。
一同:大爆笑
柿原:だって、本当にそーなんだもん!(笑)。素人として音楽に携わらせていただいた人間としては、僕…なんかの…為に……弾いてくださるバンドさんを探してくださることからはじまって…。
荒幡:いやいやいや(止めに入る)…バンドメンバーが変わるタイミングで紹介してもらってね?
──(笑)。初対面での印象は覚えてますか?
荒幡:もう、覚えてますよ! 初対面でいきなりキーボードにこうやって(縦肘をつくジェスチャーをしながら)ドンッ! と来られて(笑)。
一同:あははは(笑)
荒幡:二人で青くなって……。
柿原:「碧く」って楽曲をやってね(笑)?
荒幡:な〜んか、距離が近くていいな〜って。
一同:(笑)
──柿原さんのムードメーカーなところが出ているエピソードで面白いですね。
荒幡:そうですね。オンオフが無いので、接しやすかったのを覚えてます。
──林さんは?
林:15年くらい前になるんですけど、僕が今の会社に入社したての頃に前任のディレクターに着いて行ったら現場に徹也さんもいて。初めてお会いした時のインパクトが強すぎて……第一声が(勢いよい声で)“ヨロシク!”だったんですよね(笑)。
柿原:矢沢永吉さんじゃねぇか!
林:あははは(笑)。密に仕事したのが昨年のツアーからですかね?
柿原:ツアーのセットリストも一緒に考えたよね。(活動が活発すぎて)このスピード感がおかしいよね(笑)。
──前ツアーから林さんも加わり、皆さんでまわられて仲のよい様子が伺えますが、アルバム『逢いたい』の構想はその頃からあった?
柿原:昨年末のツアー(Kiramune Presents Tetsuya Kakihara Live Tour 2025-2026 ENJOYFUL!!!!!!!!!!!!!!!)中はツアーを成功させることにめちゃくちゃフォーカスしてたんですけど、最終公演のタイミングで“またツアーやりたいね”という話は周囲から自然と出ていて…ということは“曲も必要になってくるよね?”という話はありました。(レーベルが決めることだから)僕の口から“フルアルバムが出したい!”とは言えないんですけど。
──15周年イヤーの話題もその頃から出ていたんですね。
柿原:はい。まずはツアー前の9月21日(日)に15周年に向けて、“14周年が終わりますよ〜!”というアニバーサリーライブ(※Kiramune Presents Tetsuya Kakihara Anniversary Live 2025“! GOTTA POWER!!!!!!!!!!!!!!”)の構想を練るところからでしたね。
林:ツアーを通してお客さんの反応もダイレクトに見ていたので、“絶対に盛り上がるライブにしたいよね!”という話はしていましたね。
柿原:でも、その前にキラフェスに向けての配信があったんですよ。
──男性声優が参加するエンターテイメントレーベルであり、柿原さんも所属しているKiramune主催のキラフェス(Kiramune Music Festival)は毎年大盛況ですが、そのフェス後に3日間連続で「フリークラッカー」「MAE」「Magic of music」の3曲を配信し、ファンを驚かせましたね。
柿原:昨年のライブツアーが終わってからキラフェスまでの期間、ツアーの時の熱量を忘れて欲しくなくて。“みんな待っててね”という気持ちでツアー最終公演の映像を福岡、愛知、札幌、東京、大阪の映画館で上映したりもしました。全部の活動ができるだけ繋がってほしいなと思って。
横浜アリーナという大きい会場でキラフェスを迎えられて、そこでアニバーサリーライブの発表もしたんですよね。アニバーサリーライブはこれから15周年が“はじまるよ!”という感じで、みんなへの感謝の気持ちで個人的にやりたい曲より、みんなが見たいかなと思うものを詰めました。





