【速レポ】<中津川 WILD WOOD 2026>黒木渚「これからの40分間だけでかまいません、あなたの本命にしてください」

「11年ぶりの中津川、黒木渚です。どうぞよろしく」と、晴れやかな笑顔でステージへと登場した黒木渚。今回は、ドラム、ベース、ギター、キーボードの編成によるロックバンド形態での出演となる。
1曲目は「解放区への旅」。カラフルで温度の高い世界を描いていくような、またその世界に命を吹き込んで動かしていくような、躍動感のある5人でのバンドアンサンブルが美しい。日の落ちた会場を照らすような、エネルギーで溢れた音楽に観客が拍手を送る。

「どうもありがとう。(会場を眺めながら)すっごくいい時間。これからの40分間だけでかまいません、黒木渚をあなたの本命にしてください」というと、中華風のシンセフレーズがポップな「大予言」へと続く。曲中で思わず「楽しい」と心の声をこぼすくらい、今このライブを存分に味わっている感じだ。《何もかもを愛して豪快に歩け》と歌う「大予言」にある歌詞そのそのままに、その声、佇まいはポジティヴなパワーを発している。いつも以上に、歓喜を爆発させているのには理由があるようだ。

「今回11年ぶりの中津川と言ったのは、以前開催していた<中津川 THE SOLAR BUDOKAN>に一度出演したんですけど、その後に咽頭ジストニアになてしまって一時音楽活動から離れていた時期があったんです。なので、11年ぶりのリベンジ。しかも当時、まさにここのステージに出演したんです。ステージもパワーアップしているので、私もこの11年間でいろいろな作品を作ってきたので、負けないように見せたい」

今回のセットリストは、11年で書いた作品のなかからの選りすぐり。久しぶりに歌うという「エジソン」を、繊細にエモーショナルに歌うと、続く曲は8月にリリースしたばかりの新曲「神様 インザ トートバッグ」。9月23日からこの「神様 インザ トートバッグ」と題した全国ツアーがスタートし、このバンド形態で各地を回るそうだが、じつはこの曲をバンド形態でお披露目するのは今日が初めてだという。プレミアムな瞬間だ。想像力がどんどん広がっていくような、ちょっぴりビザール感も漂うポップなオルタナサウンドが、ボリューム満点のバンドサウンドで生き生きと表現されていく。ツアーが楽しみになった方も多いんじゃないか。

「Gatsby」や情報量過多な「ロックミュージシャンのためのエチュード第0楽章」を終え、一息つくように水を飲んだ黒木渚は「ああ、楽しい!」と再び笑顔を見せる。そして、ラストの「虎視眈々と淡々と」のイントロ中に、「じつは昨日まで声が出なかったの。ドキドキしてた!」と明かし、ここに立ってる喜びを全身全霊で、すべてのパワーを使い果たす勢いで歌い上げた。「また会える日まで、みなさんお元気で」と笑顔をのぞかせ、しかし本当にエネルギーを出し切ってよろけていたりもする。垣間見える、無邪気さもまたチャーミングだ。
取材・文◎吉羽さおり
撮影◎ハタサトシ
■セットリスト 【Parklife】
1.解放区への旅
2.大予言
3.エジソン
4.神様 インザ トートバッグ
5.Gatsby
6.ロックミュージシャンのためのエチュード第0楽章
7.虎視眈々と淡々と
■<中津川 WILD WOOD 2026>
9月19日(土) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
9月20日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
〒509-9132 岐阜県中津川市茄子川1683-797
open10:00 / start11:00 / 21:00終演予定
▼出演アーティスト ※A-Z順
【9/19(土)】
10-FEET / dustbox / GLIM SPANKY / Hump Back / JUN SKY WALKER(S) / 神はサイコロを振らない / KREVA / 黒夢 / Lucky Kilimanjaro / Omoinotake / Original Love & CADEJO / Penthouse / 礼賛 / レトロリロン / スガ シカオ / 水曜日のカンパネラ / 東京スカパラダイスオーケストラ / ユニコーン / 水平線(Opening Act)
【9/20(日)】
浅井健⼀ / THE BAWDIES / THE CHERRY COKE$ / FLYING KIDS / HEY-SMITH / 黒木渚 / moon drop / ねぐせ。 / 日食なつこ / Nothing’s Carved In Stone / OKAMOTO’S / サバシスター / 聖飢魔II /ストレイテナー / 竹内アンナ / 土岐麻子×和田唱×川口大輔 / w.o.d. / ヤバイTシャツ屋さん / ヤングスキニー / 板歯目(Opening Act)







