こちらにノミネートされたのは、
●インディア・アリーの「ヴィデオ」
●アリシア・キーズの「フォーリン」
●アウトキャストの「Ms.ジャクソン」
●トレインの「ドロップス・オブ・ジュピター」
そして昨年「ビューティフル・デイ」でこの賞を受賞した
●U2の「ウォーク・オン」となっている。
こちらの方も最優秀楽曲賞と同じく、テロ後のU2の功績を称える声が多いが、しかし2年連続でこの賞を受賞した例は過去に存在せず、なおかつこの「ウォーク・オン」が「ビューティフル・デイ」と同じアルバムの収録曲であることから新鮮味に欠ける点が指摘されることは避けられない。
順当に考えれば、あのテロの起こったニューヨーク出身にして、数々のチャリティにおいて印象深い歌声を聴かせていたアリシア・キーズの受賞が考えられる。
と言うのが、今年のグラミーの主な傾向だが、いかがだっただろうか。
こうして見ると、今年もまた音楽界には新しい潮流やアーティストたちが台頭してきていることを実感させられるのだが、悲しいかな、ここ数年間、ここ日本ではそうした世界の音楽シーンの新たな胎動をリアル・タイムでとらえきれていない脆弱さがある。
そうした悪しき傾向を止めるためにも、僕個人としては日本でまだあまり馴染みのないアーティストたちにできる限り賞をとってもらって話題になっていただきたいのであるが、その気になる結果はいよいよ月末。