【特別企画】curio『raison d'etre』プロモーター選手権
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【『raison d'etre』リリース記念】curioプロモーター選手権 2001年秋、限定盤として発売された『レーゾン・デートル』。 curioの活動再開第一弾となるこの作品は、メンバーそれぞれが身を削って音楽を作っているということを、歌詞からも音からも強く感じ取ることができる。 そこには音楽への愛情や情熱がほとばしり、苦悩と憤りを経て到達した今のキュリオがものの見事に映し出されている(「活動再開物語」参照)。 いまやインターネットにアクセスさえできれば、全国どこに住んでいても欲しいCDを手に入れることが概ね可能だ。けれど 、聴きたい音楽に出合わなくてはそれも意味をなさない。 2001年12月21日、『レーゾン・デートル』は全国発売された。 あなたの“聴きたい音楽”が、別の誰かの“聴きたい音楽”になるように…。 |
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活動再開第一弾作品「raison d'etre」 |
限定版 | 全国版 |
「raison d'etre」 STLH-0002 2,000(tax in) M1:butterfly M2:fish M3:noah M4:N-edge M5:R.J.L.J.J. M6:a living -without you- オフィシャルHPにて通信販売中! | 「raison d'etre」 POCE-2034 ¥2,111(tax in) M1:butterfly M2:fish M3:noah M4:N-edge M5:R.J.L.J.J. M6:a living -with you- |
ただ楽しいから大声を張り上げるのではなく、そこに伝えたい意志があるから叫ぶ。テンポを操りたいからじゃなく、そこに吐き出したい感情があるからリズムを刻む。音楽が好きなだけじゃなく、自分に音楽が必要だから歌い、弾き、叩く──。 復活第一弾となる今作は、それこそ曲のジャンルだの歌詞の意味合いなどを通り越し、何よりも彼らが“ここ”に帰ってきた理由を肌で感じさせるものとなった。 メンバー構成としては、脱退したAJAに代わり、元プロペラのギタリストである権田タケシがサポートとして参加。ノイジーな音色と透明感あるリフでメロディラインを演出する彼のギターと、CURIOの相性がいいのは今までの両者を見ていれば納得できるのだけれど、正直言ってそのふたつの掛け合いがここまでバンドの王道を守ったままで新たな展開を立体化させるとは思わなかった。しかしそうさせたのは、個々の中にある愛の尊さに他ならない。人に対し自分に対し音楽に対し、今できることを120パーセントの力で現そうとする彼らの歌と演奏は、趣向的にも実力的にも“これまで”と“これから”の間で微妙なバランスをとりながら最大限のメッセージを放っているのだ。 | . | 強いビートとグルーヴに巻かれながら、かけがえのない存在=音楽への想いを情熱的なメロディに載せて送りだす「butterfly」。 自分自身さえも味方にできなくなるほどの孤独感を素直に綴り、繊細なサウンドで包んで聴かせる「fish」。 そして、NOBの震える声がどんな説明書きやコメントよりも、生々しく彼らの心情を物語る弾き語りの「a Living-without you-」。 それらの曲は、どれもが歌う痛みと歓びに溢れている。過去を葬るのではなく、小脇に抱えながら前進することを選んだCURIOの責任感と強さに満ちている。彼らの新しい一歩は、まさにこのミニアルバムに詰め込まれた言葉と音、テンションのひとつひとつに導かれて踏み出せたものなんじゃないだろうか。 大切なものをより大切にするために、理由とかきっかけとか説明とか、本当はそんなもの必要ない。そんなことを改めて教えてくれる、実に素晴らしい作品だと思う。 文●川上きくえ |
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